2008-07-07

お部屋1569/コミュニティFMの闇 10

たいしてネタはないんですけど、他のテーマと違って、「東村山問題」はまだしもやりがいがあります。コミュニティFMについての知識がついてしまったことでもあるので、さらに「コミュニティFMの闇」を続けます。

「多摩レイクサイドFM」で検索すると、「黒子の部屋」「多摩レイクサイドFMクイズの正解」だったり、「ニコニコ動画」「多摩レイクサイドFMのニュース」だったり、「エアフォース」「沈黙を破った矢野穂積(東村山市議)の捏造放送と著作権侵害」などが次々とひっかかります。
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2008-07-06

お部屋1568/コミュニティFMの闇 9

前回書いたように、多摩レイクサイドFMには、今も京都三条ラジオカフェなど、ほんの一部ではあれ、お仲間の局が存在しています。新規のNPOによるコミュニティ放送はJCBAに加盟するようになってきているので、「NPOコミュニティ放送全国協議会」自体が孤立しつつあると言っていいでしょう。
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2008-07-05

お部屋1566/コミュニティFMの闇 8

「出版界崩壊は止められないがために」はもうちょっとで終わりなのですが、すっかり飽きている方もおられましょう。そんな人はとっくにもう読んでいないでしょうけど。

私もすっかり飽きてますので、この辺で息抜きを。「東村山方面」も続けると飽きてきますが、たまには3羽の雀さんに燃料を補給しておきましょう。

薄井政美市議の「好きになろうよ! 東村山」のカウンターが、明日にも、「東村山市民新聞」のダブルスコアとなります。早かったですね。
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2008-07-04

お部屋1565/出版界崩壊は止められないがために 13

ネッツのような組織に意義があるのは、横のつながりができることだったりもします。ただ加入しているだけではそうはならないですけど、積極的に関与すれば自然とそうなります。

横のつながりができれば、「どこどこの出版社は未払いが始まった」「どこどこの出版社は平気で踏み倒す」などなどの情報が流れやすくなって、いち早くトンズラしやすくなります。

フリー同士は交流が薄かったりするものです。仕事は編集者を介しているために、連載のカットをやってくれているイラストレーターに会ったことがなかったり、デザイナーの名前も知らなかったり。
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2008-07-03

お部屋1564/出版界崩壊は止められないがために 12

いくら言ってもギャラを払わないようなケースに対しては時には団体交渉も必要であり、そのために、フリーの組合である出版ネッツが存在しており、機能もしています。

今回のことに限らずですが、すでにネッツがあるにもかかわらず、どうして「フリーの労働組合を作るべき」なんて話をする人がよくいるんでしょう。自ら加入して、その存在をより広くの人に伝えればいいのに。

その意義は十分に認めつつ、私も加入していないのですが、結局、出版業界のフリーにおいて、労働組合はリアリティがないんだと思います。「出版界はどうしたらいいのか」「フリーの未来はどうなるのか」なんてテーマを語る時に、「ないことを嘆く」ために使われる役割を担わされているだけで、こういうことを言う人たちも本当に組合が必要だとは思っていないってことでしょう。

ここは日本のセックスワーカーたちの組織化が難しいことと通底しているところがあります。
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2008-07-02

お部屋1562/出版界崩壊は止められないがために 11

「セックスワーカーの権利」みたいな話をしていると、「風俗業界では契約書も存在しない」と言い出す人たちが必ずいるのですが、「当日の欠勤も許される」「長期で休むこともできる」「日払いでギャラをもらえる」「いつでも辞められる」といったメリットがあるからこそ働いている人たちも多くて、一律に契約書を交わすことで、それらのメリットをなくすことになってもいいのかどうか。

ほとんどの性風俗店は日払いになっていることによって未払いは起きにくいわけですが、契約書を交わすことによって明確な雇用関係が生じ、賃金は月払いになった方がかえって未払いが起き、辞めにくくなりかねない。

もちろん、今度はそれをフォローするための制度を作っていけばいいのですけど、なにしろグレイゾーンにある業種ですから、外部の組合などのバックアップが受けられるわけでもなく、かえって自分たちの首を絞めることになりかねない。

まして違法行為をサービス内容としている場合は、契約書が売防法違反の証拠にされかねないのですから、契約書がないことと、業界の体質がいい加減であることには直結しません。
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2008-07-01

お部屋1561/出版界崩壊は止められないがために 10

漫画に限らず、稿料を押さえて制作費を安くし、定価も下げることによって読者層を広げ、多様な出版物を出すことを可能にしたのが日本の出版界です(海外の事情はよくは知らないですけど)。

ここにおいて、日本の優れた取次制度が出版界の発展に貢献しています。売れそうにないものでも、とりあえずは流通して、全国各地の書店から取り寄せできる。取次は悪く言われがちで、批判すべき点があるのも事実でしょうが、東日販がなければ、こうも大きな産業にはなっていません。

雑誌について言えば、売れっ子はギャラが上がることで儲けを増やすのでなく(これも少しはありつつ)、依頼が増えて量産することで儲けを増やす。あるいは、テレビに出たり、講演会をやることで儲けを増やす。

売れっ子に限らず、物書きも漫画家もイラストレーターもカメラマンも量産することで生活ができています。そりゃ数少なく仕事をして食えた方がいいに決まってますが、現に日本ほど、出版界でフリーが食えている国はないとも言われています。多様な出版物が出ているおかげです。
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