2008-07-06

お部屋1568/コミュニティFMの闇 9

前回書いたように、多摩レイクサイドFMには、今も京都三条ラジオカフェなど、ほんの一部ではあれ、お仲間の局が存在しています。新規のNPOによるコミュニティ放送はJCBAに加盟するようになってきているので、「NPOコミュニティ放送全国協議会」自体が孤立しつつあると言っていいでしょう。

この京都三条ラジオカフェについて、興味深い資料を見つけました。大阪市立大学大学院で行われた京都三条ラジオカフェの理事・福井文雄氏の講演内容です。

ここにこんな一文が。

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日本初のNPO法人が放送免許を取得した

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これではまるで、京都コミュニティ放送(京都三条ラジオカフェ)が日本初のNPO法人みたいです。「日本で初めてNPO法人が放送免許を取得した」と言いたかったのでしょう。しかし、そう言いたかったのだとすると、虚偽ですね。

福井氏がこう言ったのでなく、講演をまとめた人の誤解だとすると、どうして福井氏はこれを放置しているのでしょう。多摩レイクサイドFMについて、「NPOのFM局認可は、この局が日本初だ」とした「週刊文春」の記事に対して、凄まじい勢いで弁明し、抗議しておきながら、こっちは放置とはどういうことざんしょ。

多摩レイクサイドFMは大阪市立大学に猛烈な抗議をするとよろしい。得意の訴訟を起こしてもいいんじゃないか。

この講演では、「ビジネス」という言葉が連呼されていたようです。【番組会員の放送利用料で局財政を支える放送局運営の新ビジネスモデル】【非営利のNPO法人に営利会社と連携するコミュニティビジネスの創出】【非営利と営利の特徴を生かしたコミュニティビジネスの創造】

つまり、NPO法人を利用(悪用)したビジネスとして、ラジオカフェは誕生したようです。非営利団体を前面に出して、ボランティアという名のもとで労働力を無料で使い、その利益は周辺のゼニ儲けの人々に還流させるって構造なのかと推測しないではいられません。

それを裏付けるように、「NPOコミュニティ放送全国協議会」に関する質問に対して、福井氏はこう答えてます。

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「NPO放送局全国連絡協議会」を結成したきっかけは、そもそもは放送で流す音楽の著作権使用料について、JASRACと話し合いをするためであった。

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やっぱりこれが目的だったんですね。いやしくもNPO法人を名乗る人たちが、月に数千円の金をケチるために、こんな団体を結成したことを恥ずかしくもなく公言してます。

地元への貢献なんてものは全然考えちゃいない。ゼニ儲けのために、地元貢献のポーズはするとしても。

ところで、「NPO放送局全国連絡協議会」なんて団体は存在しません。ゼニのことで頭がいっぱいで、自分らの団体名も覚えられない人が理事の放送局って一体なにさ。

久々に書いたら止まらなくなったので、「東村山問題」を続けます。