2013-05-25

お部屋2510/言論しばき VOL.2「ヘイトとは何か」—–ヘイトと法規制を考える

ご来場予定の方へのお知らせ:予約は金曜日で満杯となって打ち切らせていただきました。予約のキャンセル分が当日分に回るため、「予約をしたが、行けなくなった」という方は早めにネイキッドロフトまでご連絡ください。当日の入場希望者が多数の場合は抽選になります。早くから並んでも意味はないので、開場時間にお並びください。もちろん、桜井誠さんは予約なしでタダで入れます。必要なのは勇気と知性だけ。 
 
 
5月18日に、ザイトク一派である日侵会のデモの解散場所である柏木公園の近くで殴られて負傷したわけですけど、新聞報道にあったように、もう一人暴行された人がいまして、今のところ、そちらのみ事件化。すでに診断書をとってますから、こっちも傷害罪で刑事告訴は可能です。さ、どうするかな。

これまでにも、とくに関西でさんざん事件を引き起こし、逮捕者を数々出してきた「行動する保守」の暴力性が関東においても露わになってきています。これほどまでに犯罪率の高い集団はなかなかないでしょう。犯罪者集団と呼ぶに相応しい。

ところが、ネトウヨはアホじゃけ、この日も、「しばき隊が逮捕された」と騒いでいたらしい。逮捕されるとしたら、まずザイトクであることは過去の実績から明らかでしょう。

対して、しばき隊はあくまで非暴力。揉み合いで手や足が出るくらいのことはあるかもしれないですけど、その程度のことです。

にもかかわらず、「どっちもどっち」と言い続けている人たちが山のようにいて、「暴力と暴力的な言葉」の違いさえわからないらしい。あるいは「ヘイトにヘイトで返すな」などと言う人もいて、ヘイトの意味がわかっていないらしい。

ということで、6月9日(日)、ネイキッドロフトでレイシストをしばき隊presents言論しばき VOL.2「ヘイトとは何か」が開かれます。

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前回のように、ネイキッドの横に列ができて、抽選になるようなことはないと思いますが、予約をした方が確実かと思います。ちなみに私も前回は当日で並び、抽選で外れて帰ろうとしたところ、「長年ロフトに出入りしている関係者特権」で、カウンター脇に入れてもらうことができました。予約はした方がいいですね。

しばき隊には神原元・弁護士がついているわけですが、子育てで忙しいので、今回は山下敏雅・弁護士の登場であります。山下弁護士はこれまで一市民としてプラカ隊に参加していたのですが、今回は弁護士として登場をお願いしました。カウンターグループは人材豊富です。

「どっちもどっち論」の愚かさを法律家の立場から説いていただくとともに、ヘイトスピーチをどう法律で規制するのか、あるいはしないのかを論じていただきます。

この問題についての山下弁護士の考え方はこちらを参照してください。法律の取り組みはさまざま考えられるにもかかわらず、ヨーロッパ的な規制法を仮想して、「危険だ」「憲法に抵触する」としてしまうのは間違い。アメリカ的なヘイトクライム法もあれば、私が以前から言っているように民事救済に留める方法もあります。山下弁護士は条例や行政立法についても提案をしています。

それぞれ、法の考え方も、立法の難易度、実効性も違う。表現の自由とのかねあいも違う。いい点、悪い点、いろいろです。選択肢は多数ある。それらをひと通り理解することによって、各自が「どうすべきか」を考え、決定できるようにしたいというのがこの日の後半のテーマです。

山下弁護士は児童虐待が専門で、子どもに法律を教えるのは慣れていて、今回も「民事と刑事の違い」「告訴と告発の違い」「保護法益とは何か」「行政立法とは何か」といったレベルのことから説明してもらう予定なので、法律が苦手な人でも大丈夫。というか、そういう人にこそ来て欲しい。考えるテーマとして格好の素材なので、法学部の学生さんもいいですね。

ザイトクの諸君も一から勉強した方がよく、今回も桜井誠会長に出演依頼をしたのですが、なぜか断ってきました。おかしいなあ、野間君に言いたいことがあるんじゃないのかあ。弁護士に「しばき隊に人権侵害されている」と相談したらいいと思うんだけどなあ。山下弁護士が小学生にもわかるように人権とは何かを教えてくれると思いますよ。

山下弁護士が1かゼロの現状のままではまずいと感じている点は、私とまったく同じであります。これについてはこのブログの「風営法改正とヘイトスピーチの法規制」を参照のこと。

追記にあるように、このエントリーについては、磯部涼君や担当編集者から当てつけとしか思われないことを言われたわけですが、このエントリーの元になっているのは、新大久保でカウンター行動をやっている人たちに向けた内部文書でありまして、それをまとめ直しただけです。「現状のままで法規制が進むことも、否定されることもまずい」ということを説明するために、風営法改正を例に挙げたのです。それ以上の意味はなかったんですけど、例に出すことも彼らは気に入らなかったようです。私も当てつけを書いてみました。

誰もが議論ができるようにする土台づくりの第一弾の試みが「言論しばき VOL.2」だと思ってください。ここで整理されたことはネットでも見られるようにしたいと思ってます。

たぶん時間が足りないくらいではないかと思いますが、時間が余ったら、5月18日の暴力事件についてもお話しするかも。