2011-11-29

ダニエル=ミッテランさんの死を悼む

昨週にダニエルさんが代表の国連NGO『フランス自由協会』から
ダニエル=ミッテランさん逝去の知らせを受けて、今頃の季節に、
ダニエルさんの事務所でインタビューしたことを思い出した。
あれはもう8年前のことだ。享年八七歳。

今夏パリに訪れたとき、既に病に伏されていらっしゃった。
チベット難民・キューバー難民・クルド人受け入れ政策を
実行し、「人権」と「生命」の為に最後まで力を尽くされた。

「心に決めた問題に熱情をもって闘い続けるあの偉大な反逆者」(by M. DELANOE)が
取り組んだ砂漠地帯における水飢饉の問題を解決するよう努めることがダニエルさんからの
宿題なのだと思う。

緑の党を目指す原発即停止・即廃炉の『みどりの未来』

日本でも緑の党を創ろうとする動きが2000年に入ってからいろいろとあった。
そして、「2000年人から3000年人へ」という文明のパラダイム=チェンジを
目指すべく「みどりの未来」が近年、スタートした。

11月20日にお茶の水YMCA地下ホールで5時間近くのシンポジウム・
講演・メッセージがあったが、満席で立ち見が出るほどで熱狂に
包まれた。

「みどりの未来」のFuture Forcastからみれば、きわめて
明るい。時代がみどりを要請し、地球がみどりを要請している。

12月6日:大川隆法・総裁『幸福の科学』講演会@さいたまスーパーアリーナ

大川隆法・総裁が12/6に大宮アリーナでエル・カンターレ祭の大講演会を行なう。
会場は満席になりそうだが、一席あたり1万円かかる。
会員・非会員ともに差別せず同じ額だ。

人気歌手のコンサートのチケット代金よりも高いと
いわれるかもしれないが、一回のご法話に1万円を
費やしても安くかんじるほど、講演に期待しているの
だろう。

ちなみに、大川総裁の説法は30分間を予定している。

大川総裁はたいてい速く話されるので1時間、話されて
テープ起こしすると、原稿用紙が一時間で50~60枚に
なる。

大会場だとゆっくり話されるので、分量は濃縮される。

2011-11-15

漸次的に金融緩和を進めるべし!

経済政策には財政政策と金融政策がある……というのは経済学でいちばん初めに習うことだ。
ユーロ圏の国は金融政策を欧州中央銀行に任しているわけで、財政政策に限定される。

わたしは前から疑問に思っている。

市場に資金がまわらずに円安・デフレに陥っているのが日本の現状だ。

ならば、漸次的に、お金を刷る量を増やして市場にお金がまわるようにしたらええんじゃないか?
円の価値は下がる。円安が進むだろう。物価は相対的に上がり、デフレ脱却の道が拓ける。

大胆な金融政策を!と声を大にしたい。

2011-11-12

民主党大会でES[胚性幹{はいせい かん}]細胞研究の推進を求めたロン=レーガン

米国民主党大会2004にロナルド=レーガン元大統領の長男であるロン=レーガンさんが登壇されたことを今でも覚えている。
レーガンさんは

「私のラストネームを聴いて驚かれた方もいらっしゃるかと思う。ただ、わたしはこの場で政治的な発言をしようとは思っていないし、すべきではないと思う」

旨、述べた後、アルツハイマー病などの治療に役立つES細胞の研究を推進する立場から、ES細胞と病気について説明をした。そして、自身のイデオロギーから研究を阻害する人たちを

“You should be ashamed of yourselves.”

と非難した。

ロン=レーガンは父が大統領の時にすでにアルツハイマーを患って、奇行がしばしあったと、最近になって告白し、アルツハイマの治癒を目的に活動している。

民主党大会であえて演説した同氏に私は敬意を持つ。

Ron Reagan

2011-11-11

幸福の科学の大川隆法総裁が『日蓮正宗』の名を用いて創価学会批判のビラを撒くよう教団幹部に指示

下記に指示文が掲載されています。

http://dailycult.blogspot.com/search/label/%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6

幸福の科学では、ご意見ある方には、広報局が対応していますので(返信がないことが多いですが)、関係のないところに連絡が行って混乱しないように、電話番号のみ銘記しておきます。

tel:03-5793-1721(幸福の科学・広報局)

ちなみに、わたしの担当はシマダさんという女性で、取材依頼しても返信のないことがままあります。

2011-11-09

大川総裁へ:”The Age of Mercy”が「慈悲の時代」ですか?

大川隆法・総裁先生がマレーシア講演会につけたタイトルが”The Age of Mercy”。
Mercyとはフランス語のMerci(ありがとう)に当たる言葉。

語源はmercesというラテン語だ。憐れみ・哀れみという意味から、近年になるほど、意味は軽くなる。
大川総裁先生の慈悲というのは、「ありがとう」程度の浅さなのだろう……と思わせてしまうようなタイトルだ。

講演を聴いてその思いは強くなった。

「Mercyとは神の名なのです」というのは

「『Thanks』が神の名なのです」

というに等しい。軽いっちゃ軽いけれど、
御自身でそう宣言されているのだから、
仏弟子たちはツッコミようがない。

大川総裁先生が英語で講演なさるのも結構だが、
語源辞典を読まれてから行うことをお薦めする。

2011-11-02

ドラッカーによるケインズ論

ケインズの代表作を出版されますことを、たいへん悦ばしく存じます。
ひょっとしたら、広く読まれるのでは……と推し量っております。

ピーター=ドラッカーは「国民国家からメガステイトへ」という論文の中で、ケインズについて次のように述べています。

世界不況といわれているこんにちにおいて重要な指摘です。

「ジョン=メイナード=ケインズは、少なくとも中規模以上の国家の場合、国民経済は世界経済から隔離された存在たりうると主張した。さらに彼は、この隔離された国民経済は、政府の政策、すなわち政府支出によって、完全にその状態を左右しうるとした。今日、フリードマン派、サプライサイド派、その他ポストケインズ派のいずれもが、他の点ではいかにケインズと異なろうとも、この二つの教義についてはそのままケインズに従っている」(『ポスト資本主義社会』159頁)

ルネ=ユイグ『闇は暁を求めて』全3巻

政治家として”大物”であり文人として”大家”であるアンドレ=マルローはシャルル=ドゴール政権の下で文化相を長く務めた。同氏の小説『希望』は、希望が見えない世の中だからこそ、示唆に富む。

マルローは1976年に没したのだが池田大作SGI会長と対談し、本になっている(『人間革命と人間の条件』)。はじめにフランス思想研究(とりわけ、ヒューマニズム)の碩学・桑原武夫先生が解説を書いている。

SGI会長がフランス美術史・美術論の大家・ルネ=ユイグと『闇は暁を求めて』という全三巻の対談集を出していて、未だに手に入ることが分かったので、発注した。日本語でユイグの新刊が中古でなく新書として手に入れられるのはこのシリーズだけなので楽しみである。

シャルル=ナポレオンが書いた『ナポレオンによるナポレオン論』(未だ邦訳されず)を読んで感銘を受けていたので、SGI会長と今年に入って出した対談本も発注した。

読書の秋ではないが、最近、1日1書を、多忙ながら、心がけている。

にゃ~んてことを書き連ねたのは、『幸福の科学グループ』の大川隆法・総裁はなぜ著名人と対談せずに、亡くなってから、霊言という形で”対談まがい”のことをやるのか不思議でならないからだ。ピーター=ドラッカーにいたっては晩年にも来日講演しており、私は聴きに行った(サイン本をもらった話は以前したとおり)。

『もしドラ』が流行ってから、大川総裁は突如、ドラッカー礼賛を始め、今までに、ドラッカーの霊言を3冊出している。
読むに耐える内容ならよしとしよう。しかし、死者を冒涜するような”まがい物”だから、手に負えない。
エンターテイメント性はあろう。しかし、30分あれば読破できるジャンク・ブックをどんな人が買うのだろう。
といいつつ、雑誌『イチゼロ』から『幸福の科学を科学する』原稿を求められ、自分は買っているのだが……。

大川総裁が公に文化人と対談をしたのは、私の記憶する限り、渡部昇一氏と田原総一郎氏とだけ。
霊言は”方便”と自身で宣言しておきながら、世界の一級の知識人と対話するでもなく、霊言に拘るのは、醜悪だ。
「方便の時代は終わった」と1994年に霊言の中断を宣言したが、いま、『方便の時代が始まった』と自身で宣言するのが誠実な態度なのではなかろうか……と思う今日この頃、稲垣五郎。

2011-10-31

ゲバラ主義者で郵便配達員の新党党首・オリヴィエ=ブザンスノ

ヨットパーカ姿の男が、経済危機対策を求めるデモの人波からすっと離れた。たちまちメディアが群がり、支持者の人垣ができる。男はちょっと戸惑った表情を見せた後、滑らかに語り始めた。「われわれは皆、壁に直面している。抗議行動の激化は理解できる」

 オリビエ・ブザンスノ氏(34)。フランスの極左政党「反資本主義新党」(NPA)スポークスマン。「サルコジ大統領のライバル政治家」を尋ねた二月の世論調査で、左派政党党首らを抑えトップに躍り出た。失業者が続出する暗い世相の中、反資本主義の旗印にじわりと支持が広がる。フランスで今、最も注目を集める若手政治家だ。
 ブザンスノ氏は「大政党は資本主義の道徳的運営が解決策だと主張する。だが、結局は少数の株主を救うために公的資金が使われ、解雇が横行する。逆のことを実行すべきだ」と強調する。

 「富の分配を徹底的に見直さなければならない。賃金や年金を引き上げ、富裕層と企業に重税を課す累進課税を復活させることが必要だ」

 二月、それまでスポークスマンを務めていた極左組織「革命的共産主義者同盟」をNPAに改組した。知識人らの集まりにすぎなかった組織を、より開かれた政党に脱皮させ、党員も二千五百人から九千人に急増した。

 「遺伝子組み換え作物への反対運動や不法移民の支援運動、エコロジー、同性愛者の権利擁護など市民運動の現場で活動を続けてきたことが、彼の強みだ。単なるマルクス主義者の枠を超えている」とパリ政治学院のバンサン・ティベリ研究員は指摘する。

 一九八九年、ベルリンの壁が崩れ東西冷戦が終結したとき、ブザンスノ氏は十四歳。「政治に目覚め始めたころだ」と振り返る。

 人種差別反対運動に飛び込んだブザンスノ氏にとって、ソ連崩壊は社会主義や共産主義の失墜というより、抑圧体制国家の最期と映った。

 「それより、私は資本主義者たちの言説の欺瞞性を確信していた。『資本主義の勝利、歴史の終わり』。二十年後、全部偽りだと証明された」

 今回の世界経済危機を通じて得られる教訓は「少数者が決定権を握ることの誤りだ」と言う。「資本主義体制では、膨大な資本を握る少数の者が富の行方を決める。ソ連や東欧圏でも官僚組織の頂点に立つ少数者が決定権を握っていた。われわれが、まだ試していない唯一のシステム、それは市井の多数派が自らの運命を決める社会だ。私自身が考える社会主義や共産主義の定義に近い」

 それは権力者と民衆という縦の関係ではなく、人々が横へ横へとつながるイメージだろうか。

 ブザンスノ氏の本業は、パリ郊外の富裕地区ヌイイシュルセーヌの郵便配達だ。くしくも、サルコジ大統領がかつて首長を務めた町でもある。デモの最中に握手を求めると、握り返してきた手はざらりと荒れていた。汗を流して、現場で働く者の手だった。(軍司泰史共同通信記者)

『Attac France』(%)に入会

前々から関心のあったAttac Franceに入会した。
投機経済を批判し、トービン税の導入を主張する団体だ。
日本にも支部があるが、よく活動が分からないので、
本家のフランスのAttacに入った。

わたしはフランス社会党および新党『ヨーロッパ=エコロジー&緑の党』の
党員であり、新党『連帯共和国』のサポーターである。

日本で社会党や緑の党に党籍を持つ人は大学の教授や
銀行員や経済関係の重役に就いている人がほとんどだ。
日本の政治においては無党派だが、フランスの政治においては
明らかに左派・オルタナティヴに共鳴する。

それはさておきなぜAttacかである。

わたしはスティーガル体制の支持者であり、
Attacの基礎原理も同じだ。
アメリカが1999年にグラス=スティーガル法という
連邦法を廃止したことは愚策だと思っている。

スティーガル体制とは銀行と証券の分離が
原則だ。即ち、銀行が投機経済に参加することを
禁止している。

世界経済の99%が投機経済であり、
実体の伴う実質経済が1%という現状は
イカれていると思う。

経世在民に戻れ!というのがわたしの立場で有り、
Economyを支持するのが投機屋さんたちだ。

それにしても、昨日、Attacの機関誌(フランス語)と
会員証と会規則が届いた。
そういえば先月は大統領予備選があるため、
フランス社会党から同党の綱領と規約が届いた。

2011-10-29

赤毛のダニーのWebでわしの写真が掲載

わたしには3人の政治の師がいる。

1人はドミニク=ドヴィルパン前首相であり、2人目はベルトラン=ドラノエ・パリ市長、三人目がダニエル=コーン=ベンディット欧州議会議員である。

その最後のダニーのサイトでcontactの欄で、わたしがダニーを撮ったお茶目な写真が載っている。こんなに名誉であり光栄なことはない。

http://www.cohn-bendit.eu/dcb/fe/pub/de/contact

2011-10-28

『眠られぬ夜』は人の死を痛切に・厳そかに悼む

3.11から七ヶ月が経とうとする夜、歌手の中川五郎さんは福島県いわき市で大きなコンサートに歌い手の1人として臨もうとしていた。自分の番が来るまで、他の人の歌に耳を傾けようと思って、観客席に座った。そうすると隣に男性が座り、
「貴方のアルバムを毎日、聴いています」
 と話しかけられたそうだ。そのアルバムとは『ぼくが死んでこの世を去る日』だった。2人でコンサートを聴き、話をするにつれ、男性が28歳の息子を津波で喪ったことを知った。五郎さんの持ち時間が30分弱で、歌う曲も決めていたけれど、急遽、そのアルバムから『眠られぬ夜』を選び、その場で、歌詞を変えて、久方ぶりに歌った。
 その翌日、下北沢の教会でお昼に中川五郎さんのコンサートがあった。
 五郎さんはいわきでの経緯(いきさつ)を話してから、いわきバージョンの『眠られぬ夜』を歌われた。

♪眠られぬ夜 眠られぬ夜 逝ってしまった 友達思い
 眠られぬ夜 眠られぬ夜 春のあの日 流れたほうき星
 歌を愛し 街の人を愛した 君はさらわれた 手の届かぬところ
 眠られぬ夜 眠られぬ夜 昨日の夜 まだ君はそこにいた
 眠られぬ夜 眠られぬ夜 遺された人のことを思い
 眠られぬ夜 眠られぬ夜 長すぎる夜に 短い思い出
 笑い合った 語り明かした 何度も抱き合った初めての夜
 眠られぬ夜 眠られぬ夜 あなたは手を伸ばす でもあの人はそこにもういない
 ああ 死は生きることの隣でいつも待ち伏せ
 生きたくてもさらわれた君 生きていても死んだような人

 眠られぬ夜 眠られぬ夜 頭の中をかけめぐる思い
 眠られぬ夜 眠られぬ夜 さらわれた君と 生きている僕
 死ぬのは怖い みんな同じさ こんな長い夜は 誰かそばにいて欲しい

 眠られぬ夜 眠られぬ夜 朝の街に出れば また新しい日が始まる
 ああ 死は生きることの隣でいつも待ち伏せ
 生きたくてもさらわれた君 生きていても死んだような人
 ああ 死は生きることの隣でいつも待ち伏せ
 生きたくてもさらわれた君 生きていても死んだような人
 ああ 死は生きることの隣でいつも待ち伏せ
 
 眠られぬ夜 眠られぬ夜♪

 ギターを以て歌う五郎さんにステンドグラスから温かい光が注ぐ。
 マイクなしで歌う五郎さんの肉声が優しくこだまする。
 教会に響き包んだ哀傷歌というか鎮魂歌は、悲哀を愛に昇華するような歌に思えた。
 素敵なメロディーなので、最CD化されたらいいなあと思う。

2011-10-14

ピーター=ドラッカーを読む

エコノミーはエコロジーと両立することは『ハーヴァードビジネスレビュー』で発表したのが、経営学の碩学・マイケル=ポーター氏であった。原文で読んだが、この論文は論争を巻き起こした。が、ポーターの理論を裏付ける同胞たちも現れた。大学院時代に読んだ論文なので、記憶が定かではないが、エコロジーは経世済民の敵ではないことを立証した力作だった。

マイケル=ポーターやピーター=ドラッカーの論考・著書は日本語にほとんど翻訳されているから便利でいい。経営学を超えた巨大な思想家であるドラッカーの本を読むと身が引き締まる思いになる。

ドラッカーは小さな政府・大きな政府といった議論を超えていた。
たとえば、アメリカの国民皆保険制度にドラッカーは賛成だった。

同制度をオバマ大統領が実現しようとするも、保険会社のネガティヴ・キャンペーンやそれに煽られた茶会運動や共和党の反対運動にあって、大幅に譲歩せざるを得なかった。

ドラッカーの降霊を受けた人が「日本の核武装論」を唱えているが、虎の衣を借りる狐とはこのことだろう。ドラッカーが平和について書いた論考『民主主義は平和を実現できるか』の議論とまったく合わない。

出口王仁三郎や、異論反論もあるだろうが、深見東州や大川隆法総裁には、凡人とは違って、インスピレーション補填から受ける才能があるのだと思う。しかし、霊言に頼るのを「方便」として、「方便の時代は終わった」といったのだから、それを続けるべきだったのではないか。

再考・『三塚博総理大臣待望論』

ワタシが「幸福の科学」の書籍に接したのは、94年夏、ニューヨーク州のいまはなき(?)旭屋書店であった。幸福の科学コーナーが設置されていて、立ち読みをした。当時は「仏法真理」を「神理」と読んでいる時代で、「間違いだらけの」『真説・八正道』も売られていた。そして、月刊『リバティ』が創刊されると、毎月、購入した。エンターテイメント誌として面白く覚えた。

紀伊國屋書店本店で、幸福の科学コーナーで立ち読みしていると、信者に声をかけられる時代であった。その時は創価学会と幸福の科学が激突している時期であり、会員のオバサンは
「あんなことして来世がたいへんなことになるわ」
といってた。そして、東京ドームで毎年巨大講演会が催された。

『STOP!ヘアヌード』キャンペーンやオウム真理教・批判など、社会的意義のある活動をしてた。この頃に会員1100万人宣言をしたのだった。

大蔵相のマリオネットでしかない『三塚博』の『総理大臣待望論』を唱え、同タイトル書籍を衆参議員会館の全議員に送付したのだった。三塚のあくどさには、浜田幸一が『日本にダメにした9人の政治家』で、鋭く指弾し、批判している。

三塚博首相が実現していれば、『史上最低の首相タイ』記録を更新し、いまもその記録は破られなかっただろう。

幸福の科学は自民党・自由党・公明党の連立政権が成立すると、ずいぶん大人しくなり、仏教集団と云うよりは、「光明思想」「常勝思考」に基づく自己啓発セミナーに近い宗教と化した。そして、2009年、幸福実現党を結成してから、また、戦闘的で、本を大量出版する、名を聞けば一般人の眉間に皺が寄るような、集団に戻った。

2011-10-13

もしドラッカーが日本国総理大臣になったら……

ピーター=ドラッカー博士は論文『民主主義は平和を実現できるか』で、国のリーダーになったら、真っ先にやることを提言している。

それは予算編成を歳入の範囲内で行なうこと。
そして、「市民社会の確立」である。
経済政策においては、赤字国債発行ゼロだからかなりの緊縮財政である。

博士は云う。

「市民社会は万能ではない。歴史の終わりではない。市民社会だけでは、民主主義を保証することはできない。平和すら保証することは出来ない」
「しかし、市民社会はそれらすべてのものの前提である。経済発展の前提である。世界中に市民社会を確立することが国際政治の目標となったとき、初めて民主主義国家は、真の平和を実現することが可能になる」

ドラッカーの思想を解せずに、霊言を出している恥知らずの輩がいる。
恐れず・怯まず・屈せず、無恥を晒すぐらいの気概を持たねば、経済危機の中で生きていけないということだろう。


2011-10-12

人間の二面性や深淵を解せぬ浅はかな“霊言”と解せようか?

スティーヴ=ジョブズが天に召された。有名人・人気ある者・権威ある者の霊言を降ろす先生がスティーヴの霊言を遣うかも知れないなあ……と思った。これを虎の威を借る狐という人もいるんじゃないか。

それはさておき、『もしドラ』がブームになって以降、ピーター=ドラッカーの霊言が次々と大川隆法パパに降りていらっしゃる。わたしはふと疑問に思う。

なぜ、生前に対談をしなかったのか、と。黄泉の世界がよほど好きなのだろうか?単なる照れ屋さんなのか?

大川パパは鳩山由紀夫や菅直人、仙石由人といった合おうと思えば会える人物に国師として喝を入れるわけでもなく、なぜか、守護霊と対話する。よほどの恥ずかしがり屋さんなのか、国師と認めて会ってくれる人がいないのか。

新興宗教『ワールドメイト』は『文明の衝突』で知られるサミュエル=ハンティントン教授やドラッカー博士、未来学者のアルビン=トフラー博士、マーガレット=サッチャー元英首相、社会学者のダニエル=ベル博士、環境学者のレスター=ブラウン氏など著名人を招いて、講演会&シンポジウムを開いてきた。ワタシがピーター=ドラッカーの話を聞いたのは高校生の時だったか、知人に連れられ視聴し、著書にサインをいただいた。
老齢とはいえ、迫力があった。

ドラッカーの著書と大川パパによる“霊言”ドラッカーを読み比べると、雲泥の差があるし、ワタシが生で話を聞いたドラッカーと霊を降ろして語る大川パパには、大きな差がある。人間の質の違いとでもいおうか。

長男と長女と、親バカだかバカ親だか分からない対談はするというのに。

かつて、幸福の科学・創生期のときに、土屋書店を中心に、大川隆法・総裁と善川三郎パパによる霊言本が出て、内容のハチャメチャさが批判されたものだが、それも遠い昔。

最近、読んでひどかったのが、市川房枝の霊言だった。革新政治家のお面を付けて支持を得ながら、思想の根本においては、戦前と変わっていなかった。大東亜戦争を煽ったが故に公職追放となった右翼の陣営にいた市川は転向することもなく、婦人有権者運動と「クリーンな政治」を唱え、革新側に見られた。しかし、石原完爾の影響でソビエト連邦を目の敵にし、戦後右翼最大の大物フィクサーだった児玉誉士夫とは金泥の仲だった。それは“革新政治家”市川房枝が見せない面ではあった。

その市川を単に左翼の唯一物論者として大川パパは描くわけだ。さらに、親ソ派とも。

人間の二面性や深淵の分からない浅はかな人間分析としか言い様がない。それが大川パパ流・霊言というものだといわれれば反論の余地もない。

市川がホンマモンの右翼に片足を突っ込んでいた部分は霊視できず、スッカラ菅が流布するクリーンな“革新政治家”像を信じて、流布してくれる大川隆法主宰先生には感謝していることだろう。

2011-10-10

仏社会党大統領予備選は決選投票へ

10月9日にフランス社会党の大統領予備選が実施された。これまでは20万人の党員に限定されていたが、今回からは一ユーロ支払って、左翼を支持するという文言に署名をすれば投票できる。
フランス全土や海外にも投票所が設けられ、231万0474人が投票した。
ちなみに、私は2008年よりフランス社会党に党籍を持つので有権者であったが、台湾や中国と異なり、日本には投票所を設置する準備が間に合わず、残念ながらの棄権となった。

決選投票に進むのは89万8501票(37%)を獲得し一位に付けたフランソワ=オランド前第一書記で
2位に付けたのが70万1064票(31%)を得たマルティーヌ=オブリ第一書記だった。

前回の候補者セゴレーヌ=ロワイヤル氏は僅かに7%の票しかとれず大惨敗に終わった。
Adieu Mme Royal.

ベルトラン=ドラノエ・パリ市長はオブリー氏擁護の論客としてメディアでオブリー氏を熱心に売り込む。
オブリー大統領が誕生したら、ドラノエ市長が首相になる可能性は大いにある。

私はオブリー支持で、フランスの知人に投票依頼するメールを送った。
オランドは閣僚経験もなく、党職をこなしてきた党官僚。一方、
オブリー氏はリール市長を務め、雇用大臣もジョスパン内閣で勤め、
週35時間労働制を創った。

ポピュラリストとして強いリーダーの如く振る舞うも中身はスッカラ菅の
オランドではなく、鉄の意志を持った左翼のオブリー氏を、サルコジ大統領は
恐れているだろう。オランドでは闘いやすかろう。

聖書(新共同訳)とホロコースト

『コロサイの信徒への手紙』3章12節には

「憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身につけなさい」(新共同訳)

とある。フランス版聖書(21世紀訳)では「寛容」に「patience」と語が当てられる。
何があっても忍耐強くいることを「寛容」と訳している。

創世記22章6節では「焼き尽くす献げ物に用いる薪」
とあるが、フランス語聖書(21世紀訳)には

「bois pour l’holocauste」

と短く書かれている。

ホロコーストとは「献げ物」を本来意味し、
語源のヘブライ語では「オラー」という。
煙などが「天に昇っていく」ことを
意味したそうな。日本では聖書の
新共同訳に代わる新しい訳が模索されているが、
日本語の語彙で「聖書」を綴る難しさを感じる。

2011-10-08

米国、深刻な戦力縮小の可能性

幸福実現党は国防を声高に主張する割に、肝心要なところで、情報収集できていないのか、公式声明を明示しない。

アメリカはいま米国防費の大幅削減の危機に立たされている。

「危機に立つ米国」だ。

議会の特別委員会が11月下旬までに1兆5000億ドルの財政赤字削減策を策定できなかった場合、国防費が6000億ドル・カットされる。その結果、陸海兵軍は20万人のリストラと艦艇50隻、戦闘機約500機を削減することになる。

その結果、どうなるか?!

北朝鮮や中国の軍の台頭を抑止する能力が著しく下がると下院軍事委員会の共和党スタッフが創った報告書は述べる。

日本が誇る世界教師(ワールド・ティーチャー)には仲介に入らないのかしら?!

「日米の繁栄は絶対に揺るがない」

と信じて呑気に構えるのも一つの手だろう。