2011-10-10

聖書(新共同訳)とホロコースト

『コロサイの信徒への手紙』3章12節には

「憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身につけなさい」(新共同訳)

とある。フランス版聖書(21世紀訳)では「寛容」に「patience」と語が当てられる。
何があっても忍耐強くいることを「寛容」と訳している。

創世記22章6節では「焼き尽くす献げ物に用いる薪」
とあるが、フランス語聖書(21世紀訳)には

「bois pour l’holocauste」

と短く書かれている。

ホロコーストとは「献げ物」を本来意味し、
語源のヘブライ語では「オラー」という。
煙などが「天に昇っていく」ことを
意味したそうな。日本では聖書の
新共同訳に代わる新しい訳が模索されているが、
日本語の語彙で「聖書」を綴る難しさを感じる。