2011-10-10

仏社会党大統領予備選は決選投票へ

10月9日にフランス社会党の大統領予備選が実施された。これまでは20万人の党員に限定されていたが、今回からは一ユーロ支払って、左翼を支持するという文言に署名をすれば投票できる。
フランス全土や海外にも投票所が設けられ、231万0474人が投票した。
ちなみに、私は2008年よりフランス社会党に党籍を持つので有権者であったが、台湾や中国と異なり、日本には投票所を設置する準備が間に合わず、残念ながらの棄権となった。

決選投票に進むのは89万8501票(37%)を獲得し一位に付けたフランソワ=オランド前第一書記で
2位に付けたのが70万1064票(31%)を得たマルティーヌ=オブリ第一書記だった。

前回の候補者セゴレーヌ=ロワイヤル氏は僅かに7%の票しかとれず大惨敗に終わった。
Adieu Mme Royal.

ベルトラン=ドラノエ・パリ市長はオブリー氏擁護の論客としてメディアでオブリー氏を熱心に売り込む。
オブリー大統領が誕生したら、ドラノエ市長が首相になる可能性は大いにある。

私はオブリー支持で、フランスの知人に投票依頼するメールを送った。
オランドは閣僚経験もなく、党職をこなしてきた党官僚。一方、
オブリー氏はリール市長を務め、雇用大臣もジョスパン内閣で勤め、
週35時間労働制を創った。

ポピュラリストとして強いリーダーの如く振る舞うも中身はスッカラ菅の
オランドではなく、鉄の意志を持った左翼のオブリー氏を、サルコジ大統領は
恐れているだろう。オランドでは闘いやすかろう。