2007-01-24
発売まであと8日
事前に配ったプルーフ版を読んでくれた友人が感想をくれた。今回の本は親しい人たちにもどう受け取られるのか不安だったのだけど、彼はちゃんとぼくの意図を汲み取り、論旨を正確に読み解いてくれた。少しほっとした。一人でもちゃんと理解してくれる人がいるということは、ロジックを追ってもらえれば自分の書いたことが伝わる、ということだから。
それに共感するか反発するのかは、もう読み手が抱いている世界観に関わってくるので、仕方ない。とにかく伝えられる水準の言葉になっているのかどうかが問題なのだ。この世界をどう感じるのかは個人の感性に関わっているので、それまで否定するつもりはない。
ポットサイトでは予約受付開始しました。
詳細はこちらから→『欲望問題』
ご予約、お待ちしています。
特典のお知らせ●2月1日までにご予約いただいた方には、サイン本をお送りいたします!

毎日のように、担当のナースゆかりから、「伏見さん、○○先生も参戦してくれることになりました!」「作家の○□さんも参戦決定です!」と報告が上がってきます。「欲望問題プロジェクト」のリストにビッグネームの名前が上がる度に、「忙しいのにすみません」という申し訳なさと、「ありがとうございます」という感謝と、「いったいどうなるんだろう?」という不安で動悸がしてきます。
今年になって荒川の橋を渡って東京に出向いたのは、まだ二度目です。本日はポット出版に寄って、事前予約分の本のサインをしてきました。まあ、サインするほどの物書きではないのですが、下手な字に感謝の思いをこめて。サインだけじゃ芸がないのでチン拓でも圧すかと一瞬が考えるも、それも形に残すほどのモノじゃないので(笑)、プレインに名前だけ。でも買った人に幸福が訪れるように念を入れました。
「アレナス、ロルカ、ブレイグ、そして私」と副題にある本書は、「四人のヒスパニックのゲイ作家たちをめぐる回想を軸とした『オカマの偉い人の話』」で、「あるときは鮮烈なフラッシュバックとして、あるときは丹念な文学講義として、またあるときはサスペンスに満ちたラブ・ストーリーとして回想され展開される、特異にして多彩な伝記集です」。
よりみちパン!セの最新刊『男子のための人生ルール』。著者はお笑いコンビ「浅草キッド」の玉袋筋太郎で、パンチの効いたメッセージを男子たちに送っている。
年も押し詰まり、中野翠さんから単行本が送られてきました。サンデー毎日で二十年以上も続いている連載コラムの06年分が収録された一冊です。
といっても猫ちゃんですが。里親募集のサイトにアクセスして新しい家族を得ることにしたのです。
以前にもこのサイトで紹介したことがある社会学者の小倉康嗣さんの博士論文が単行本として出版された。
女優の岸田今日子さんがお亡くなりになった。突然の訃報だったのでとても驚いている。
作家の松本侑子さんがNHKのラジオ講座で講師をされるとのことで、テキストを送ってくれました。『赤毛のアン』の翻訳者、研究者として評価の高いユウコ・マツモトですから、当然と言えば当然でもありますが、さすが才女ですね。怠け者の伏見としては、しっかり仕事しているなあと尊敬するばかりです。
最近、やたら耳にする「メディア・リテラシー」。本書によると「メディアを批判的に読み解く」とか「メディアを主体的に受け取る」という意味だ。テレビメディアが圧倒的な影響力を持ち、ネットが玉石混合の情報を垂れ流すこの時代、これほど重要なテーマはないだろう。「よりみちパン!セ」の中に「メディア・リテラシー」を語った一冊が入ることは、子供たちの将来のために有益だと思った。著者は、この問題を論じるにあたってこれほど適した人物はいないであろう森達也氏。テレビディレクターであり、作家である彼の言葉は、非常にリアリティがあって重い。わかりやすい文章でありながら現代の本質を突く一冊である。
幻冬舎もいよいよ新書を創刊ということです。もはや有名出版社で新書をもたないところはないといって過言ではない時代です。きっと書店での書棚争いは熾烈をきわめているのでしょうね。
メルボルンの大学の博士課程で学んでいる菅沼勝彦さんが、ウェブジャーナル「Intersection」で、伏見の『プライベート・ゲイ・ライフ』(1991)と掛札悠子さんの『「レズビアン」である、ということ』(1992)についての論文を書かれたとのことで、ご連絡をくれました。