2005-07-20

日本の「みどりの党」結成を目指す人たちがレズビアン、ゲイ、バイ、トランス(LGBT)のムーヴメントに加わる日は来るのだろうか?

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2005-07-19

パリのゲイパレードで、けっこうおしゃれなダンス・チームを率いた、仏共産党、仏社会党、仏緑の党

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ゲイパレードの先頭をパリ市長のドラノエさんともに歩いた一人は、齢34歳にして『フランス緑の党』の全国書記(日本でいえば党首にあたる)を務めるイケメン・エコロジスト、ヤン・ヴェーリング(Yann Wehrling)氏である(彼の名前の発音がこれであっているのか心許ないが)。仏緑の党では、女性委員会、平和委員会、農業委員会などと共に、性的少数者の問題を取り上げる「レズビアン、ゲイ、バイ、トランスジェンダー委員会」(Lesbiennes-Gais-Bi-Trans)が党内に存在する。ヤン全国書記はドラノエ市長と歓談しながら行進を続けた。緑の党といえば、欧州では同性愛者、両性愛者、トランスジェンダー(LGBT)の権利をもっとも尊重する政党である。赤色のダニーこと、欧州緑の党・党首のダニエル=コーン=ベンディットは同性婚を支持する発言をしていた。 続きを読む…

2005-07-15

年金改悪に反発!パリ市内の交通機関はすべてストップ。全面ストライキは三週間も続いた。

1995年の冬に起きた大型ストライキは、いまでもフランスでは語りぐさになっている。 続きを読む…

2005-07-14

Non!といえる日本人

 先週、語学学校の朝のクラスの途中、トイレに行くために部屋を出た。受付に20代前半か半ばぐらいの見かけぬヒップホップ系の黒人男性が椅子に座り、仰け反っていた。 続きを読む…

2005-07-13

フランス政界の新スターにインタビュー

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7月13日発売の隔週刊誌「SAPIO」(小学館)に、小生が欧州憲法がらみで記事を書いています。フランス政界の新スター、フィリップ・ドヴィリエ(Philippe De Villiers)氏にインタビューして、記事をまとめました。欧州統合を巡って、だいぶ突っ込んだ話を聞けました。

ドヴィリエさんは貴族の家系ということもあり、古めかしい古典的なフランス語をつかいます。日本でいえば、「まろは欧州統合に反対なのじゃ」という感じでしょうか(シックな日本語がどのうなものであるのか、よくわからんので不自然ですが)

ここ二ヶ月で、小生が仕事をした雑誌は『SAPIO』、『週刊金曜日』、ゲイ雑誌『バディ』、レズビアン雑誌『カーミラ』です。上半身・下半身・左右を問わず、今後も幅広く仕事をしたいものです。

セックスワーカーとゲイ・パレード

 パリのゲイ・パレードには、セックスワーカーが公然と参加していた。

 現像した写真を改めて見て気づいたのだが、カミーユ・カブラル(Camille Cabral)さんのチームには、少なくとも10人以上は性労働に従事している人が参加していたようだ。彼/彼女らはお面をつけて、時にトップレスになって、踊りを披露したり、観衆の声援に答えたりしていた。

 ロンドンのゲイ・パレードでは、イスラム教徒のゲイ・レズビアンがチームをつくり、参加していた。彼/彼女らは黒や白の布で顔をかくし、「イスラム教徒にだって、同性愛者はいるのだ!」と主張していた。パレード主催者もイスラム教徒のゲイ・レズビアンの警護には気を遣っていた。

 欧州の四つの都市で、ゲイ・パレードを見た。八月にはアムステルダムのゲイ・パレードにも参加する予定だ。

2005-07-12

いよいよ本日帰国

 7月12日にフランスを出発し、7月13日に日本に着く。バカンスにあわせて一時帰国するためだ。年に一定の期間は、家族とのんびりと過ごすのがフランスの慣習である。少しは見習いたいと思う。

2005-07-11

パリから日本のレズビアン&ゲイ、パレードへのメッセージ……第一弾はやっぱりこの方、トランスジェンダーのパリ市議、カミーユ・カブラルさんからです……

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只今、パリ在住のアクティビストから、日本のレズビアン・ゲイパレード『TOKYO PRIDE 2005』に対するメッセージを集めています。第一弾として、当ブログではお馴染みのパリ市議、カミーユ・カブラルさんから頂いたものを、御紹介します。赤い服を着た写真がカミーユさんです。パリのゲイパレードで撮ったものです。街娼規制の「サルコジ法を殺す!」と書かれた拳銃を持っています。とても、きまっていますね。

写真をクリックすれば、画面が拡大されます。

*及川健二、撮影。Gay Pride 2005 @ Parisにて。

★★★★★★★★★★★★★★★★

PASTTはフランスにおけるトランスジェンダーの権利を守るために働いているアクティビストが構成する団体です。レズビアン、ゲイ、バイ、トランジェンダーによるパレード(la marche des fiertes LGBT)が日本政府と全ての市民から支援されるイベントになることを願い、私たちは日本の同朋・友人(camarade)に心からの応援の意を表します。

権利の平等、バンザイ!

カミーユ・カブラル(Camille Cabral)
『PASTT』代表・創始者
パリ市議
『LGBT FRANCE』会員 
ILGA会員

2005-07-08

Chères Camarades. Faites l’attention, SVP.

Chères Camarades

Sur ce blog, vous ne pouvez pas écrire en anglais ou en français. On peut écrire juste en japonais. Merci,,,

OIKAWA Kenji

英語による書き込みについて

当ブログには、ゲイ関係の広告(英文のもの)がよくトラックバックとしてつく。識別するのが面倒なので、英文による書き込みはその都度、削除しているようにしている。

フランス語ができる人を求む

 フランス人のアクティビストから、TOKYO PRIDEに対するメッセージを集めている。長文を記してくれる人もいる。翻訳してこのブログでアップしていきたいと思う。

 このページを読んでいる人で、フランス人から寄せられたメッセージを日本語にする……という作業をボランティアで手伝ってくれる人はいないだろうか。もしいたら、御連絡していただきたい。

 三年ぶりのパレードなのだから、欧州からも注目されるように仕向けたい。
 多忙のパリ市長にも、コメントを求めようと思う。ただ、彼自身、バカンスに出かけてしまうから、難しいとは思うが。

2005-07-07

ロンドン・テロとゲイ・パレード

 先週の土曜日に私が訪れたロンドンが同時多発テロを受けた。
 
 その前日は、有力候補と見られていたパリをロンドンが破り、五輪2012開催地の座を手にした。パリ市役所前に設置されたステージの前で、パリ市民10,000人とともに私は結果を待っていた。パリが最有力との評価が一般的であったから、「パリ開催」という結果をただ、待てばよいのだと思っていた。しかし、主催者の口から漏れた言葉は「ロンドン」という言葉であった。スポーツ好きの多いロンドン市民にとって、それは嬉しい報であっただろう。まさか翌日、テロが発生するとは思いもしなかったであろう。

 テロの実行犯が誰なのかいまの段階では、分からない。もし仮にイラク戦争に参戦した英国への仕返しだとしたら、何ともやるせない。というのは、多くのロンドン市民が開戦時には、反戦デモに加わり、ロンドン市長はブッシュ大統領をテロリストと非難し、イラク戦争を阻止する論陣を張っていたからである。

2005-07-06

ゲイ・パレードの話……パリ市長とのこと

ゲイのパリ市長、ドラノエさんが到着するなり、私は彼に近づき、目の前で写真をとった。50cmぐらいの距離である。テレビ局のカメラやラジオ局のマイクがすぐに彼を囲んだ。インタビューは始まった。

あっ……と思った。その日は写真のみ撮る予定だったので、録音機材を持ってきていなかった。目の前にパリ市長がいる。そして、インタビューに答えている。録音機材があれば、

「東京で3年ぶりにゲイパレードが行われます。メッセージをください」

とお願いできた。パリ市長のドラノエさんを見るのは、これで三度目だ。いつも思うが、彼はメディアにも市民にも、真摯に対応する。以前、車を降りたところを、私がカメラをかまえていたら、「Bonjour」と私に笑顔で挨拶してきた。カメラをかまえていたので、挨拶を返せなかった。残念だった。

ドラノエさんは、そういえば行進の途中、たばこを吸っていた。喫煙家だとは知らなかった。前の週に、受動喫煙を警告するポスターをパリ市などが協賛して町中に貼っていたのに。でも、サングラスをかけ、白のワイシャツにジーンズ姿で、たばこをふかす彼は、ふだんとは違ってずいぶんくだけて、生き生きしていた。

2005-07-05

東郷健がホームレス寸前、報道に思う

東郷健さんがホームレスになる寸前だ……という情報を週刊新潮の記事で知った。知人が送ってきてくれた。 続きを読む…

2005-07-04

ロンドンのゲイパレードもあっぱれだった。

いやあ、新居にADSLをひいていないため、人のうちにお邪魔してブログの更新をしています。

ロンドンのゲイパレードも行って来ましたヨ。写真は36枚×7本撮りました。時間は2時間ばかり。パリに比べたら距離も時間も短かったです。

クリスチャンの団体が抗議集会をやっていましたが、参加者は30人たらず。パレードは10万人以上はいたでしょうから、多勢に無勢ってところです。嘲笑の的になっていました。どっちがマイノリティなんだか。

2005-07-01

いざ、ロンドンのゲイパレードへ

さあ、ロンドンのゲイパレードに行って来ます。今夜はロンドンに宿泊します。

パリのゲイパレードで撮った写真、36枚×15本=540枚の現像ができあがったので、見ましたがとてもいいできです。コミュニケートしながら、いろんな人の写真を撮ったので、感じがでています。高校生ぐらいの年代の女性カップルのキスシーンは、なんか青春って感じです。ドラノエ市長のサングラス姿もおさめてあります。

ところで、いま、花粉症にかかっています。なにをいまさら……って感じですが、初夏に駆けてパリではイネ科の花粉が飛ぶそうです。スギ花粉はまったく平気なのに困ったものです。

2005-06-30

胸をあらわにして踊り続けた女性たち……ゲイ・パレードの話

ステージのトランスジェンダー女性は、はじめは胸当てをつけていたのだが、だんだんのってくると、それをはずし、豊かな胸をあらわにして踊り始めた。道路の上でも、トランスジェンダーの女性何人もが、サンバの衣装をきて踊っていたのだが、その方々も胸をあらわにし始めた。路上にいる観客は大喜び。カミーユ市議のチームは、多くの通行人・カメラマンから注目され、写真をたくさん撮られていた。

カミーユさんはブラジル出身である。そして、今年はフランスでは「ブラジル年」だ。だから、サンバを選んだのだろう。女性たちは衣装がとても似合っていたし、軽快なリズムは好評で、若い男女がどんどん、PASTTのチームに加わり、踊りながら行進していった。

カミーユさんはアクティビストとしても、パフォーマーとしても、とっても優秀だ。
日本にも、また訪れてもらいたいものだ。

パリのレズビアン・ゲイパレード写真は100人予約が集まれば、出版か?!の『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』に載せたい。『予約はこちらから

2005-06-29

赤字とゲイパレードとレズビアン

引っ越し前で慌ただしいため、コメント機能をオフにしています。トラックバックのみ可にしています。いやぁ、引っ越しって、面倒くさいですね。

パリのゲイパレードでは、36枚撮りのフィルム(ASA感度200)を14本、撮りきりました。1本=3.50EUROです。現像代は一本につき、10EURO。相当な出費になっております。

赤字を埋めるために、さる日本の大手雑誌で今度、記事を書きます。フランス政界のスターにインタビューしたのですが、2回、ドタキャンされまして、今週月曜の朝にやっとのことで、取材できました。締め切り直前だったので、まったく冷や汗たらたらでした。

三つ前の書き込みに、パリ在住のミカさんがトラックバックをしています。彼女(とお呼びした方がいいのかしら)はセーラー姿で、パレードに参加したようです。

ミカさんのWebを見て思ったのですが、パレード中に、おそらく、彼女の写真を一枚撮っていますね。現像してから、確かめますが。日本人がセーラー服で参加か……と感動した記憶があります。ミカさんのWebでは、カミーユ・カブラル市議のチーム、PASTTの写真も載っているので、check it outです。月曜日発売のいくつかの新聞では、カブラル市議の写真がトップに出ていました。とっても、インパクトのある催しだったので、誌面を飾ったのでしょう。

パリのゲイパレードでは、キレイめな女性のカップルも写真に納めていきました。機会があれば、レズビアン雑誌「カーミラ」に投稿したいな、と思ったもので。

「すいません。ほんとキレイですね。日本に紹介したいので、写真を撮らせていただけますか」

といって、1カップルずつ、交渉していきました。頼みもしないのに、キスしてくれるカップルもいました。カブラル市議のチームを取材しているときも、いきなり、トランスジェンダーの女性が胸を露わにして、私に向かって挑発するポーズをして、何枚も写真を撮らせてくれました。

2005-06-28

半ばヌードダンス状態となっていたカブラル市議のチーム……パリのゲイ・パレード……

パリ市議(緑の党)のカミーユ・カブラルさんは、すてきなアクティビストである。

ブラジル出身の移民であり、エコロジストであり、性風俗で働いていた経験もあり、男性から女性に性転換したトランスジェンダーであり、医師でもあるカミーユさんは、PASTTとという団体をつくっている。そこには、トランスジェンダーの女性や男性が集まっているのだが、その多くが移民であったり、性風俗従事者であったり、有色人種であったりする。彼女は比較的たいへんな境遇になる彼/彼女らのために献身的に働いている。性労働者との世界的なネットワークを持っており、南アメリカ・北アメリカのすべての国を回って、性労働者と意見交換している。

パレードが始まる11:30頃、私は各団体が準備しているところをまわった。PASTTのところに行くと、カミーユさんがすでに来ていて、一生懸命、下準備をしていた。真紅のドレスに深紅の短いひらひら・スカートをはいたカミーユさんは、他の人と一緒に朝から働いているようだった。そういう雑務も自分でやるなんて、すばらしいな……と思いながら、近づいたら、私のことを見るなり、

日本語でいうところの

「あらーー」

といい、私の両頬にキスをしてくれた。四ヶ月ぶりの対面である。

PASTTの催しはとてもこっていた。大きな虹の布を10人近くでもって、それをひらひらさせて、虹の波をつくっていた。その後には、ステージのついたトラックで30人ぐらいの人が楽器を持ち、サンバ音楽を演奏していた。太鼓のどんどん……という音が腹までしみる。

そして、そのステージでは、トランスジェンダーの女性が、サンバのセクシーな衣装を着て、踊っていた。踊りがだんだん、進んでくると、すごいことになっていった。ヌードダンス状態になったのだ。(明後日に続く)

パリのレズビアン・ゲイパレード写真は100人予約が集まれば、出版か?!の『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』に載せたい。『予約はこちらから

2005-06-27

おひっこし

6月29日に、パリ郊外に引っ越しします。引っ越し先にはADSLをまだひいていないため、更新にさしつかえがあるかもしれません。が、毎日これからも更新予定ではあります。