2005-05-04

次期フランス共和国大統領?!サルコジUMP党首が吼える!

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以下、『日刊ベリタ』に4月26日、掲載されたものです。
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サルコジ党首、必死に支持を訴え 欧州憲法国民投票

 来月29日にフランスで行われる欧州憲法批准の是非を問う国民投票を前にして、最大与党、国民運動連合(UMP)のニコラ・サルコジ党首が21日、パリ第九大学で講演し、批准の支持を訴えた。(及川健二) 
 
次期大統領とも目されているサルコジ党首は「欧州連合という構想を瓦解させてはならない。三世代にわたってつくり上げてきたものを壊してはならない」とつめかけた千人以上の学生・UMP党員に訴えた。 
 
 「欧州はあなたたちのためにつくられた構想であり、あなたたちがつくるものだ。欧州憲法への投票する機会は一生に一度しかない」と投票に足を運ぶよう呼びかけ、「もし、あなたたちが反対すれば、(欧州統合にかけられてきた)いままでの時間が無駄になる。反対は事なかれ主義だ」と強調した。 
 
 各種調査機関の世論調査では、いずれの調査でも批准反対派が過半数を上回り、反対派が日に日に増えている。マーケット・ツール社が20日に有権者千人を対象に実施した調査によれば、反対派が62.3%にものぼり、過去最高となった。 
 
 国民戦線のような極右政党や共産党などの左翼政党は反対運動を全国的に展開している。UMPも最大野党の社会党も批准賛成の立場をとっているものの、党内には反対論が根強く存在し、公然と反旗を翻している議員もいる。 
 
 多数の支持を得て批准すれば、2007年に行われる大統領選挙で、3選への弾みになると考えていたシラク大統領にとって、反対派の巻き返しは誤算。欧州憲法は加盟国の1国でも批准しない場合、発効できない仕組みになっていることから、欧州統合の先頭に立ってきたフランスで批准が否決されれば、欧州内での求心力の低下は避けられない。 
 
 シラク政権にとって3選の契機どころか政権崩壊に繋がりかねない状況で、批准推進を必死に訴えている。14日にはシラク大統領みずから、若者と2時間にわたって討論するテレビ番組に出演し、「(批准を)恐れることはない」と繰り返し主張した。しかし、テレビ討論後に行われた世論調査では反対派が増え、逆効果になってしまった。 

2005-05-03

連休だそうで。

日本は黄金週間だそうで。

ネットにアクセスできない方もいらっしゃるようですので、「次週予告」で取り上げた内容は、次週にまわすことにしました。

ではでは、よい黄金週間を!

2005-05-02

極右のドン、ルペン氏を撮る

フランスの日没時間はいま、20時30分過ぎです。六月になれば22時過ぎに日は落ちます。
真夏のような日々が連続して続いています。世界全体で暑いのでしょうか。

5月1日、極右政党『国民戦線』のデモと集会を取材してきました。このことは改めて御報告します。参加者のほとんどが白人で、取材記者でアジア顔をしているのは私だけ。スキンヘッドの若い衆に囲まれて、ぶん殴られるのではないか……なんて心配していたのですが、写真を撮っていると参加者の何人かからは日本語で挨拶されまして、私に接した人はみな、フレンドリーでした。 黒人やアラブ系、東洋系の人がほとんどいないのは、党の体質をよく表しています。 続きを読む…

2005-04-28

カーミラを見よ!

 六月に発売予定の『カーミラ』の特集「口コミ海外旅行ガイド、レズビアンの歩き方」に、拙稿が載る予定です。パリの同性愛事情に興味のある方は、お手にお取りください。

100人予約が集まれば出版化?!という拙著『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』の予約もまだまだ、募集しております。

90秒の遅れ

 フランスの新聞では一面で、日本の脱線事故について取り上げられているところもあった。
 関係者の話が出揃ったわけではないので、確実なことは述べられない。一部報道で、「90秒の遅延を取り戻すため、運転士は急いだのではないか?」という報道があった。
 フランス人にその話をしたら、

「たったの90秒?」

 と、驚かれた。フランス人にとって90秒遅れのなんぞ遅れたうちには入らない。時間通りに来たに等しい。
 ストがあれば電車は止まるし、電車がなかなか来ないことなど日常茶飯事だ。
 フランスに来てから、5分以内であれば電車の遅れなど気にならなくなった。5分を超えてから、「遅いなー」と思う。

2005-04-27

キンゼー博士とレズビアン

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性科学のさきがけキンゼー博士の生涯を描いた映画『Dr. Kinsey』を再び、鑑賞しました。本年観たアメリカ映画「Aviator」「Ray」「Million Dollar Baby」などよりも、遙かに感動的でした。キンゼー役の俳優がハンサムな上に、微妙な表情を見事になさる。ハマリ役です。

終わりの方で、「赤」扱いされて研究の中断を余儀なくさせられ失意のうちにあるキンゼーがレズビアンの女性に励まされるシーンがある……ということは先日、書きました。監督の創作なのか、実話なのかわかりませんが、とっても心温まる話です。監督のキンゼーに対する敬意の念が伝わってきました。

老齢の女性には夫も子どももいました。しかし、あるとき、知り合った女性に恋をし、その思いはどんどん募っていきます。罪悪感があってか、そのことを誰にもうち明けられることができず、彼女の性指向を知ると、夫も子どもも彼女の元を去っていきました。1950年代という時代は、同性愛者に対する理解などというものはほとんどなかったのでしょう。そんな彼女はキンゼーの「女性の性行動」に関する本を手にとり、自分と同じ境遇に置かれた人々が世の中には多くいることを知り、励まされ救われたといいます。誰にうちあけることもできず孤独の淵にいた彼女にとって、キンゼーの書は救いの手だったのでしょう。

老齢の女性はキンゼーの片手をやさしく両手で包み込み、感謝の念を表します。

ところで、同映画ではキンゼーが大学で講義しているシーンがあります。男性器や女性器の図が出てくるんですが日本で放映される場合、モザイクがかかるのでしょうか。あるいはカットされるのかな。エロ嫌いの人々と闘ったキンゼーを描いた映画で、モザイクかけるんじゃ、創作者にも故人にも失礼でしょう。

2005-04-26

鉄腕アトムと「世界で絶賛された」愛のコリーダ@フランス

土曜日朝に偶然、テレビのスイッチをつけたら、鉄腕アトムのフランス語吹き替えバージョンがやっていました。先週水曜日から、いくかつの映画館では「ジャングル大帝レオ」の上映も、始まっています。フランスにおける日本ブームってのは、昨年日本を席巻した韓国ブームみたいなもんです。といっても、一過性のものでなく持続しています。 続きを読む…

2005-04-25

スキップみたい、旅みたい

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あるミニコミ誌から、「フランスのゲイ事情」について原稿用紙12枚ほどの執筆依頼がありまして、締め切りは本日。先週末からその執筆に追われています。実はまだ、書き終わっておりませんで、息抜きにブログを書いています。 続きを読む…

2005-04-22

レズビアン&ゲイパレード「Gay Pride」@ベルギーの取材に行って来ます!

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旅行の日程についてあれやこれやと悩んでいます。五月上旬の欧州遠征では、

5月6日(金):ピム・フォルタインの追悼集会@アムステルダム
5月7日(土):『Gay Pride』@ブリュッセル

 というイベントをぜひ取材しようと思っています。
 何度もブログで書きましたが、ピム・フォルタインとは3年前に射殺されたゲイの政治家です。彼の作品を撮った映画監督も昨年11月、刺殺されています。おそらく、厳戒態勢のなかで式典は行われるでしょう。 続きを読む…

2005-04-21

Gay Art (Erotic gay)とパリ

5月上旬に「ヨーロッパ・エロ文化・ゲイ事情調査」のために、デンマーク、オランダ、ベルギーへ出かけてきます。いま、その準備に追われています。本日は、次期大統領と目されているサルコジー氏の講演会を取材してきます。エロ狩りのドンです。 続きを読む…

2005-04-20

愛と偶然の戯れ

パリのゲイ情報ばかりでなく、日本のゲイ情報を知りたい……という方もいらっしゃいましょうから、いくつかのブログを御紹介します。
続きを読む…

2005-04-19

ヤマタク・宮台真司・松沢呉一ファンは必見!の映画『Dr. Kinsey』……マッカーシズムという名の”赤狩り旋風”に倒れたセックス研究の旗手……

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 きっと、駄作にちがいないと思っていた。フランス映画誌での評価は「まあまあ」といったところだし、予告編を見ても心惹かれることはなかった。今年に入ってから、アメリカで制作された伝記物映画を何本も観て、安易な想像力にいささか辟易していたので、『Dr. Kinsey』もまた、見るに値しない映画なのだと思った。
しかし、実際は違った。
「性のマッカーシズム」が広がりつつある日本・アメリカにおいて、アルフレッド・キンゼーの問いかけた問題はいまも、生きている。ちなみに、日本でも本年、公開予定だそうだ。 続きを読む…

2005-04-18

ゲイ写真を撮りに、ベルギー、オランダへ行く!

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五月六日にオランダの首都・アムステルダムで暗殺されたゲイの政治家・ピム・フォルタインを追悼するイベントがあります。関係者から招待されたので、取材がてら出張しようと思います。五月七日はベルギーのブリュッセルでゲイ・パレードがありますので、こちらも取材して来るつもりです。
パリからアムステルダムまで電車をつかえば4時間弱です。途中、ブリュッセルを通ります。

先週は『企業戦略論』の講義で20分間のプレゼンテーションを一人でこなしました。テーマは『ブックオフの経営戦略』についてです。ネタも仕込んできたので、笑いもとれまして、指導教官から「Good Comedian」との評価を受けました。
質疑応答もこなしたのですが、10人ばかしの学生から質問を受けました。

「日本の既存書店のマージンはなぜ低いのか」
「BOOK OFFが他業種で成功しないのは何故か」
「BOOK OFFと従業員の結びつきは強いか」

などの質問が出ました。質疑応答を英語でこなせるか心許なかったのですが、質問者の満足を得られる答えはできたように思います。

2005-04-15

映画評『Va, vis et deviens』……イスラエルに逃亡したエチオピア人の物語……

二時二〇分という比較的長い作品であるのに、けっして間延びすることはなかった。

1984年、スーダンにある砂漠の中に立てられた難民キャンプを飢餓が襲った。イスラエルはユダヤ系エチオピア人(黒人)を救済するため、彼らをイスラエルへと送り出す。キリスト教徒の女性は我が子の命を守るために、9歳の息子に「ユダヤ教徒である」と偽らせ、イスラエルへ行かせる。息子は現地で、フランス語を話す白人の夫妻に引き取られ、大切に育てられていく。 続きを読む…

2005-04-14

NON ! 欧州憲法物語

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パリの町中をあるいていると、『Non!』という文字をいたるところで見かける。

3週間前に発売された雑誌の多くには、「Non」という文字が表紙に大書されていた。「Oui」と書かれた雑誌は一誌であった。いま、フランスで「Non」といえば、「欧州憲法」への「否」を意味する。欧州憲法批准の是非を問う国民投票の期日が近づくにつれ、極左から極右まで、欧州憲法に反対する運動が広がっていっている。町中には「Non!」と書かれたポスターが貼ってある。

欧州憲法に関するチラシを配ったり、街頭で呼びかけたりしている人々のほとんどが批准反対派である。シラク大統領やサルコジ前・財相、ラファラン首相が必死に批准の意義を唱えているが、国民レベルでは着実に反対の声が広がりつつある。

欧州連合の常に中心に居続けてきたフランスで、欧州憲法批准が否決されれば、欧州全体にその余波は広がる。その衝撃たるや、2002年の大統領選挙で国民戦線のルペン党首が決選投票に進んだときの比ではないだろう。

2005-04-13

映画『Hotel Rwanda』……ルワンダ大虐殺を描く……

 80万人以上の人々が抹殺されたといわれているルワンダ虐殺から今年で11年になる。
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2005-04-11

ケータイ・電話のない生活

 『Gay @ Paris』用の原稿として、シラク大統領がゲイ&レズビアンの人権について語った記事の翻訳・分析作業に取り組んでいます。けっこう時間がとられそうな感じです。
 五月から六月にかけて、ヨーロッパではゲイ&レズビアン関係のイベントが目白押しなので財布と時間が許す限り足を運ぶつもりです。 続きを読む…

2005-04-10

真っ赤なウソ?フランス人は英語を話さない

フランス人はプライドが高いから英語を解している場合でも、話すことはない。
そんなイメージを抱いている人も多いのではなかろうか。過去はそのような状況があったようであるが、いまは異なる。 続きを読む…

2005-04-08

夜の営み@学生寮

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2005-04-07

アイルランドのテロ被害者を描いた映画『Omagh』

 1998年8月15日。北アイルランド西部のオマー(Omagh)で事件は起きた。
 買い物客で賑わう繁華街で車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。死者二九人、負傷者二五〇人という最悪のテロだった。実行犯はIRAのメンバーである。 続きを読む…