2012-08-23

DTP勉強会[第8回]レポート

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DTP
勉強会 [第8回]
2012.06.12
今回のテーマ文字組のあれこれ
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●Indesign
のいろいろな文字ツメ機能

トラッキング……適用した文字と次の文字との間を1/1000em単位で詰める。(1000em=全角の文字幅)字間をひらく目的でよく使われる。
カーニング
・メトリクス……フォントが持っているペアカーニング情報をもとに字間を調整する。フォントに「ツメ情報」があるときに有効。
・オプティカル……Indesignが独自に調整している。フォントに「ツメ情報」がないときに有効。
・和文等幅……和文部分は詰めずに、欧文部分のみをメトリクスで組む。
文字ツメ……カーニングが後ろの文字との字間を詰めるのに対して、文字ツメでは文字の前後のアキを詰める。そのため先頭文字の左側のアキも詰まる。
文字組みアキ量設定……文字と文字の間隔(アキ量)をどのように調整するかを、あらかじめ設定・カスタマイズできる。

見た目で読みやすくキレイに詰まるなら、詰め方はどの方法でもかまわない。ただし、バージョンが違うアプリケーションで開いたり、バージョンが異なるフォントで開くときはツメ量が変わってくることがあるので注意。

文字を詰めて組むやり方
本文(箱組)
たとえば文字ツメで0%30%くらい全体を詰めるやり方でもいいし、文字組みアキ量設定を使って文字種ごとのアキを設定するやり方でもいい。たとえば[漢字=ベタ、かな=10%ツメ、約物=75%]とか。
ちなみに文字ボックスの幅は、ヨコ組の場合なら適当な長さでかまわない。約物が入ってきたり文字ツメが入っていたりして、ベタ組になることはほとんどないので。
タイトル・見出しなど
文字ツメでだいたい全体を詰めてから、字間を1字ずつ目で見てカーニングで手詰めする。

本文全体のボリュームの確認
たとえばヨコ組本文の単行本の文字組で、ページの送られ具合を見たいとき、以下のようにすすめたりする。
1)仮組でテキストを流し込んでみてボリュームを見る。
2)当初の予定から余ったりあふれたりしたら編集者と相談をする
3)めざすページ数にむかって調整をしていく。

欧文のハイフネーションについて
日本語組版においては、日本語の文章中に出てくる欧文は日本語優先できれいに見えるように組むことを優先する。
名詞などの単語やURLなど、和文と欧文が混在する日本語組版では、ハイフネーションが純粋なハイフネーションに見えないまぎらわしいケースも多いのでムリにハイフネーションを使用しなくてもいい。単語の途中で改行になってもいいのではないか(?)

文字揃え
ラギッド・ラグ組み
左揃え、中揃え、右揃えと呼ばれる組み方。行末もしくは行頭を揃えない組み方。
箱組み
段落全体の字間を調整して、行頭、行末ともに揃えてくれる組み方。一行分に満たない最終行をどこに揃えるかは設定によって変えられる(左端揃え/中央揃え/右揃え/両端揃え)。ジャスティファイとも言う。日本語組版では、ほとんどの文章が箱組みで組まれる。

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その他
●word
の「アシスト機能」はオフにしておいた方がよい。「アシスト機能」をオンにしておくと何かと気配りをしてくれるが、実際はシンプルな方が使いやすいので。

●Windowsでは、Macと違って半角数字・全角数字が同じ形、同じ大きさになっていて見た目では判断ができない。
素材のテキストに半角/全角が混在していることがあるので、組版の前段階で、テキスト整形をしておく必要がある。