1-1●日誌--沢辺

沢辺の今日この頃-02[2009.2.21-26]

●2009.02.21土
・人間学アカデミー、山形浩生さんの3回目・最終回「現代社会批判を批判する」
 その前に事務局会議を1時間半ほど。7月のシンポと9期について。
 「制度とは、結局のところ、その社会の構成員が自主的に(いやいやかもしれなくても)やることの総和です。法律なんて、そのごくごく一部でしたありません。ですから制度を変えるというのは、ぼくにとってはまず自分からその行動を起こす事です。現在の著作権制度やソフトウェアの在り方について疑問だと思えば、ぼくはそれを少しでもよくすると思われる活動をしますし、またそれに関連した団体に寄付して、現状を変える努力をします。」
 「マクロはミクロの積み重ねでしかありません」
 「その議論を納得させようとしている当人が「オレの貢献なんて小さいから行動しない」と明言するのであれば、その人は納得させるべき数千万人の最初の一人である自分ですら説得するのに失敗しているのです。」
 すばらしい、。激しく感動だ。
 よるは、講師を囲んだ懇親会。山形さんのとなりに座り込んで、気持ちのいい話。
 今、山形さんに依頼している翻訳・要約の本の原稿の「催促」も、いいかたちでできた(笑)。
●2009.02.22日
 まずは、愛犬鉄とすずをつれて代々木公園のドックランに行く。
 翌日の、練馬区図書館非常勤職員の研修会で話すためのレジュメを準備。
 ハードディスクレコーダーに取り溜めているWOWOWの映画などをみたり、天童荒太などを読む。
 最近読書のはか
●2009.02.23月
 練馬区の研修会で話をさせてもらう。レジュメとアンケートをこの日誌に掲載している。
 1万数千円の講師料いただく。
●2009.02.24火
 午後、永江朗さんの本のための補足取材。BACHの幅さんにインタビュー。
 幅さんにも本の執筆を依頼。
 夜、NPOげんきな図書館の企画運営会議(拡大理事会)。渋谷区立代々木図書館の委託業務の入札の相談など。
●2009.02.25水
 朝から精興社へ出張校正。データ・PDF入稿主流になったので、何年ぶりからの印刷所への出張校正。N社の月刊誌。
 代々木図書館の入札価格に悩む。
 夜は版元ドットコム組合員会議。みんなから天敵同士と思われている第三書館の北川さんとは一回戦だけで無事終了。引き続き「あしどり」で飲み会。
●2009.02.26木
 10時に渋谷区役所の入札室。生まれて初めての入札経験。面白い。落札した。
 そのまま麹町の山口弁護士の事務所へ。
 午後は、週一の出版会議。その後、公文書をテーマにした本の打合せを著者と。
 夜は、松沢さんきて、単行本の打合せ。メタ視力・差別問題・LGBT業界などなどについてオシャベリ。12時を過ぎてしまった。
●2009.02.27金
 午前、週一のポット会議。ランチシステムを提案。少し修正され、飲み会システム(?)になったか。取りあえず、9月まで試行することになった。その後引き続き掃除大会。
 夕方、T出版社に、キャンペーン用冊子のデザイン+企画の打合せ。スピード感あり、びしばし決まる。
 夜、コンセントの修理などなど。

アンケート●20090223練馬区立図書館非常勤職員研修会

先日、練馬図書館の研修で話させもらったときのアンケートです。

■ここから■■■■■■■■■■■■■■■

1●本日の研修は集中して聞けましたか。
 5 集中できたーー34人(71%)
 4 まあまあ集中できたーー12人(25%)
 3 普通ーー2人(4%)
 2 あまり集中できなかった
 1 集中できなかった

2●研修の意味がありましたか。
 5 意味があったーー37人(77%)
 4 まあまあ意味があったーー10人(21%)
 3 普通ーー1人(2%)
 2 あまり意味がなかった
 1 意味がなかった

3●本日の研修会はどうでしたか。
 5 良かったーー34人(71%)
 4 まあまあ良かったーー11人(23%)
 3 普通ーー3人(6%)
 2 あまり良くなかった
 1 悪かった

4●ご意見・ご感想がありましたらご記入ください。
——————————————————————–
出版界のことというのが、近いところにいて、ちっともわかっていなかったので、とてもおもしろく聞け、ためになりました。数字がたくさん出てきたので、レジメがあってよかったとも思いました。
——————————————————————–
なんとなく気にはなっていて、でも自分でなかなか調べるまではいかない。出版社のあれこれについて知ることができました。
——————————————————————–
もう少し、時間が欲しかった気がします。
出版された本のすべてのデータを持つと子供にみられたくない本などもあり、きちんと考えた上で、できたらいいなと思いました。杉並区はインターネット上でTRCマークを公開しているので、勉強したいと思います。
——————————————————————–
もっとお話を聞きたいと思いました。(NPOげんきな図書館についても)
図書館で働きながら出版界について無知なので、もっと知らなくては、と思います。
——————————————————————–
具体的な数字やわかりやすい例を上げてお話しいただき、とても勉強になりました。実は寝不足で眠ってしまったらどうしようと心配していたのですが、楽しいお話しに寝ているひまがありませんでした。
貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
——————————————————————–
どちらかというと、レジュメの後半部分について詳しくお話を伺いたかったと思います。
——————————————————————–
時間切れになってしまった部分のお話しももっと聞きたかったです。
楽しい時間でした。
——————————————————————–
出版業界の最新事情がいろいろと聞けて興味深かったです。
図書館サービスについての広がりについてもいろいろと考えさせられまし
た。
——————————————————————–
もっと何かよいサービスがないかと考えていかなければ、図書館はつぶれていく、という考え方に目からウロコの感じがした。
——————————————————————–
レジュメのうしろの方がとんでしまったのが残念でした。出版の方のお話を聴く機会はあまりないので有意義でした。
最後の質疑応答で私たちのモチベーションをあげて下さり、嬉しく思いました。
——————————————————————–
出版界のことが聞くことができて楽しかった。
少し時間が足りなかった。
——————————————————————–
利用者として便利なツールを作っていきたい。
   (に)
——————————————————————–
相互貸借事務をしていると、他区をケンサクしていて未所蔵本がヒットするのは「うざい」「悪」としか思っていませんでしたが、身勝手だったのですね。目からウロコでした。
知識は増えて楽しかったですが、食べられなかったオカズに心が残りました。ISBNには少し時間とりすぎだった気がします。
——————————————————————–
ありがとうございました。
ポット出版としての今後の展開、みたいなこともうかがいたかったのですが、楽しい時間をすごすことができました。
——————————————————————–
出版社の状況がわかりました。
少々は時間が足りないように思います。
質問に答えられず残念でした。
——————————————————————–
検索結果「該当資料無」については利用者とのやり取りの中でも話題にあがったものです。「所蔵のないものがあたかも貸出せるように提示される事が見づらい」という意見との対立で、検索システムの有り方を考えていたところです。(千代田の古書マップ、新書検索、なども目にしていました)個人的には著作権と著作者の権利にかかわる作家・出版社と図書館との会議動向についても厳しいやりとりがあり、三者の関係がどのように進化・発展するのか興味のあるところです。
本日はありがとうございました。
——————————————————————–
続きをまたの機会に!
——————————————————————–
内容が良かった。
特に後半が。ISBN、アマゾンのしくみなど。
——————————————————————–
レジメで残したお話も伺いたかったです。
職員問題は私たち自身が非常勤なので沢辺さんがどう考えているのか、NPOが図書館を受託している意味などのお話も聞きたかったです。
——————————————————————–
すごく面白かったです!最後の出版社あっての図書館というところには目からウロコの思いで聞いておりました。ジュンク堂で「ず・ぼん」を立ち読みしたのを反省しました。でもジュンク堂は立ち読み、座り読みなのですよね!机一本、電話一本あればできる職業ということですか。
ネット業界との関係も気になりますが、ガチで戦っているすごさが伝わるとともに、素敵なお仕事であると思いました。
——————————————————————–
最後の出版界にエールを、のお話は半分納得できませんでした。図書館は、誰でも学ぶことを保障する場として、買えば良いと簡単には言いきれないと思います。社会教育施設としての意義はどうなるのかと思います。
それ以外は大変興味深いお話ありがとうございました。
——————————————————————–
最後のお話で、WebOPACで検索したら、ポット出版の書籍が該当ありませんと出た。それではダメで、そこから都立やアマゾンへ飛べればよいという発想が大切というお考えには、その通りと思いました。
図書館で働いていると、毎日の仕事に追われ、新しい発想が出てきませんが、外部の方の意見は参考になりました。ありがとうございました。
——————————————————————–
大へん有意義なお話であっという間でした。
自費出版のおはなし、インターネットでの情報のとりかたなどもう少し詳しくおききしたかったです。
次回にぜひお聞きしたいです。
——————————————————————–
いや、素晴らしいおはなしを有難うございました。
出版側の考え方を学べて、とても役に立ちました。
荒涼たる中で光輝く図書館と職員を目指して頑張ってまいりたいと思います。
——————————————————————–
図書館と出版界をリンクさせて
お話し下さって役に立ちました。
ありがとうございました。
——————————————————————–
大変興味深く伺いました。
——————————————————————–
03 本の値段についてはとても興味深かった。
区内未所蔵の本の検索については、考えてみたいと思います。
ありがとうございました。
(データにも予算的に限度があるのかも知れませんが…)
その他お願い。
館内整理日は、館内業務が山積みしています。
研修後、戻って作業をしたいぐらいです。
他の日程にしていただけないでしょうか?
(ちなみに明日が指定休なので、作業が水曜になってしまいます。つらいです。)
——————————————————————–
知らない出版会(ママ)の事を教えていただきました。
ありがとうございました。
——————————————————————–
出版の方から見た話がきけてとても有意義でした。
——————————————————————–
出版業界の流れがよくわかりました。
説明も数字をあげてあり、理解しやすかった。
話も、面白くて身近に感じた。
図書館へのカラクチ助言も刺激になりました。
——————————————————————–
さいごのOPACの検索で区内未所蔵のものが
出てこない点の指摘に、ガーンときました。
そうです。こちらの部分であって、利用者のことを考えていないです。OPACの使い勝手が悪いことをどうにかしなくては…と思っていましたが、この指摘には考えさせられました。
——————————————————————–
ISBNの事例で、私も日図教にいたとき展示をしまして、その時まとめた無料配布本(図書館法関連)にも日図教のISBNを付与しました。国会図書館に献本しましたので、J-BISKを採用している図書館では書誌があるはずです。
——————————————————————–
今まで図書館のことだけで仕事をしていました。
今回出版社についてお話をうかがい、非常に勉強になりました。ありがとうございました。
——————————————————————–
出版業界の話は、知らない事が多く、大変興味深く伺いました。
時間切れになって残念です。
是非続きを聞きたいと思いました。
特に「図書館が直面している問題」は伺いたいと思いました。
——————————————————————–
出版業界のきびしさ、
本の値段のうちわけ等、興味深かった。
03 図書館の委託化の話が聞けなかったのが残念でした。
——————————————————————–
流通経路にまつわる話が興味深く
参考になりました。
——————————————————————–

20090223練馬区立図書館非常勤職員研修会のレジュメ

02/23(月)に、練馬区立図書館で話をさせてもらいました。
非常勤の人を中心に60人弱。
非常勤職員は、ほとんど出席したようでした。スゴイ出席率ですね。

最近、こうして話をさせてもらうときの目標は「お笑い」になってます。
いかに、笑いをとるか、が楽しくてしょうがありません。
イカレポンチか?オレは。

で、盛りだくさんにメニューを用意しすぎて、
レジュメの1/3くらいは、端折りました。
まだまだ修業が足りません。

■ここから■■■■■■■■■■■■■■■
練馬区立図書館非常勤職員研修会
出版会の動向と図書館−ずぼん編集者の目で解剖する−

2009年2月23日月曜日15時00分〜17時00分
練馬区立光が丘図書館2階視聴覚室

■00■ 図書館の役割は何だと考えているか

「現代社会は、人が望むかぎりすべての人間の「自由」を対等な権限として解放する社会システムという方向に向かっている」(竹田青嗣)
それぞれの人間の「自由」は衝突することを含むので、それを調整するルールをつくっていくことが重要な課題。
ルールをつくる場合に民主主義というシステムを取りあえず生み出したが、情報の偏在が、その障害になる。
図書館の役割は、情報の可能な限りの公開、情報にアクセスする物理的な手段を提供するもの。
・行政資料の収集と公開(「私たちは知らされていない」という意見)
・情報へのアクセス

■01■ 出版業界の紹介

●01 売上げ 2007年 2,102,430,000,000円
・書籍販売部数/金額=755,190,000冊/919,700,000,000円(1,217.8円) 雑誌販売部数/金額=2,612,690,000部/1,182,730,000,000円(452.7円
・館外個人貸出総数=654,863,000冊(都道府県/市区町村/私立20館 計3,111館)
・CVS売上げ(2007年度)=7,566,888百万円
 外食業売上げ(2007年度)=4,036,484百万円 (社)日本フランチャイズチェーン協会調査
・講談社=1443億円/981人 (2008年8月現在)(2007年度)/小学館=838名
1位 講談社 1443億100万円/2位 小学館 1413億4400万円/3位 集英社 1389億7800万円/4位 角川GH 720億3300万円/5位 学習研究社 641億2200万円/6位 日経BP社 533億5900万円/7位 ゼンリン 512億7800万円/8位 新潮社 310億円/9位 ぎょうせい 307億4100万円/10位 光文社 305億8100万円/11位 文藝春秋 298億3400万円/12位 中央出版 231億3900万円/13位 日本放送出版協会 212億3400万円/14位 新日本法規出版 209億900万円/15位 マガジンハウス 206億円/16位 東京書籍 205億2600万円/17位 デアゴスティーニ・ジャパン 200億円/18位 メディアファクトリー 198億6000万円/19位 岩波書店 195億円/20位 主婦の友社 192億6800万円
・新刊発行点数=80,595 (1点当たりの売上げ冊数=11,411冊 )
練馬図書館=745,718千円+資料費202,554千円(2005年決算額/日本の図書館2007

●02 出版社/書店など
・「出版年鑑」2008 4,055社(ピーク1997年比−557社 4,613社)
・日本図書コード管理センター (JPO)
・日販データ=出版社等 3,500社、書店等 11,000店、CVS等 22,000店
・年間10点以上の新刊 1000社
・書店の数
 2001年・20,939店/2002年・19,946店/2003年・19,179店/2004年・18,156店/2005年・17,839店/2006年・17,582店/2007年・16,750店

●03 本の値段
・22%  8%  70%(67%〜/歩戻し)
・初版発行部数と定価と総生産高
・70%の内訳(原価30%〜40%→43%〜57%)
・新刊委託・注文・常備・長期・延勘(見計らい)
・編集者のノルマ
・DTPの果たした役割

■02■ 図書館員が知っておいたほうがイイと思う出版関係のこと

●01 インターネットで本を探すDBの書誌情報はどう作られているか?
・OPAC 出版社→取次見本出し→TRC/日販/大阪屋MARC
・国立国会図書館 出版社→取次見本出し→納本→(日販マーク)→
・books.or.jp (版元ドットコム)→JPO商品基本情報センター(書協DBセンター)→取次/民間企業/books.or.jp
・アマゾン 出版社→取次見本出し→大阪屋
・書誌情報+在庫情報の未整備

●02 ISBNを出版社はどうつけているか?
・ ISBN978-4-7808-0118-7
  ISBN4-7808-0118-4
 書籍JANコード 商品識別コードおよびバーコード規格 
 10〜13 – アメリカ合衆国、カナダ(2005年より)
 380 – ブルガリア
 977 – 定期刊行物 (ISSN)
 978〜979 – 書籍用 (ISBN)
・桁数
・Cコード
・00・(株)岩波書店/01・(株)旺文社/02・(株)朝日新聞社/03・(株)偕成社/04・(株)角川書店/05・(株)学習研究社/06・(株)講談社/07・(株)主婦の友社/08・(株)集英社/09・(株)小学館/10・(株)新潮社/11・(株)全音楽譜出版社/12・(株)中央公論新社/13・(財)東京大学出版会/14・(株)日本放送出版協会(NHK出版)/15・(株)早川書房/16・(株)文藝春秋/17・(独立行政)国立印刷局/18 明治図書出版(株)/19・(株)徳間書店
・だれがどうつけているか? どういう誤解

●03 自費出版と商業出版の垣根
・ISBNは識別に使えるか?
・印刷を頼む←→書店ルートに←→著者買上げ←→印税未払←→印税払(印税率)
・図書館への寄贈はあるか?

●04 本の注文はどう伝わって出荷されるのか?
・書店から
 出版社に電話・ファックス
 取次に電話・ファックス・電子データ
・取次
 取次倉庫に在庫/WEBセンターなど(別料金)
・出版社
 出版社から品出し・委託倉庫から品出し・書店への直送(受領書)
・アマゾン
 自社倉庫/取次倉庫(大阪屋・日販)/出版社への注文/在庫情報なし=取り扱い

■03■ 図書館が直面しているいくつかの課題

●01 委託化・指定管理者はなぜ進んでいるのか
○正規職員の既得権
家計 給料=家賃(固定費)+食費など(変動可能な費用)+貯金(利益)
・給料の大きな変動に対応するには、固定費をできる限り変動費にしたい。
図書館 税収=人件費+事業費
・インフレ時には、賃上げを押さえれば実質の賃下げができた
・平時には、アルバイト・派遣・契約などの割合を増やす/契約解除することで、固定費を下げる
○(図書館の)サービス向上と効率化の主体は、人の問題
○サービス向上と効率化は、官だからできることでも、民だからできることでもなく、できる人ができる。
 できる人を作ることで、できる。

●02 書誌情報・OPACと出版業界、書店との協力
 「該当データが見つかりませんでした。」

●03 国立国会図書館の JAPAN/MARCでなぜ公共図書館のマークは間に合わないのか?
 国会図書館+出版業界で書誌情報を共同で整備したい。

●プロフィール
ポット出版(法人名 株式会社スタジオ・ポット)
・1989年 1冊目発行(径書房発売)/2007年 12冊発行/既刊約120冊
・デザイン・編集制作請負業(編集3人・デザイナー3人)/出版(編集3人・営業1人)/社長
 兄弟会社 スタジオ・ポットSD←版元ドットコムのシステム開発から、出版社を中心としたサイト開発
・保管・品出しは倉庫に委託/VAN加盟・倉庫でデータ受発信
・有限責任事業組合(LLP)版元ドットコム組合員

1956年生まれ
1986年まで地方公務員
渋谷区役所/組合活動/保健所予防課、国民年金課、土木公園
デザイン事務所勤務をへて、1988年10月スタジオ・ポット開業(デザイン)
1989年11月 「外国人が公務員になったっていいじゃないかという本」をポット出版として発行(発売は径書房)
1994年7月「ず・ぼん 図書館とメディアの本 1」を発行(新泉社発売)
2000年版元ドットコム
2006年NPOげんきな図書館(東中野・江古田図書館を受託)副理事長

沢辺の今日この頃-01[2009.2.16-20]

前からやりたいな、と思っていた事に、沢辺の日誌メモを、この「ポットの日誌」に載せる事がある。
途中で、続かなくなるかもしれないけど、そんときはそんときで、ともかくやってみる事にする。

タイトルは「沢辺の今日この頃」。
これを書くために前から考えていたルールは
●続かなくても、自分をゆるす
●書かなくても無理してさかのぼらず、その日から再開する
●できるだけ内容は薄くして、続けることを優先する
などなどです。

ポットというところで、どんな事が起こっているのか、という一端を知ってもらう事で、
存在にリアリティを持ってもらえればいいな、というのがまあ目的です。

まず、今日から。

●2009.02.16月
手帖に予定のない日。一日、机で作業。
●2009.02.17火
・事務所のあるマンションの管理組合理事会
・編集プロダクションとして仕事をさせてもらっているS社にデザインの打合せに行く。
・Tという出版社のPR用冊子の打合せ。デザイナーとして参加したわけだけど、どんな内容にするかというところからの打合せ。その後、そこの編集者たちと食事。オシャベリしすぎました。
安い、町の中華料理屋。すごくうまい。
●2009.02.18水
・朝一に弁護士事務所へ。ポットの出版物のことについて法的な相談。
・ソフトバンクの「ホームアンテナ」の自宅への設置工事。繋がるようになった。
・原田隆史(慶応大教授)とランチ。日高と三人。
図書館システム、そのオープンソースソフト制作の話、書誌情報の話などなど
・夜は、ポット出版の写真集のための対談。写真を撮った山中学さんと都築饗一さん、タコシェ・中山さんにも同席してもらって。山中さんのスゲー面白い話。
●2009.02.19木
・昼前に週一回の出版会議
・13時から、国立国会図書館で話をさせてもらう。(レジュメ公開してる)
 夜はそのまま、国会図書館の人と飲む。大いに盛り上がる。湯浅さんとも会えた、話せた。
●2009.02.20
・昼前は、週一回のポット会議
できるだけ短くするようにしてる。約30分。
造本装幀コンクールにポット出版から出品するものもみんなで選ぶ。
・さまざまな雑用を、ガンガン片づける。
・千駄ヶ谷までちょっと野暮用。
明日は人間学アカデミーの事務局会議と山形浩生さんの3回目最終回の講義。したがって夜は懇親会の予定。

20090219国会図書館研修で話したレジュメ

02/19木に、国立国会図書館で話させてもらいました。
1部・2部の2回戦。
1部が、納本制度調査班・意見聴取会「納入率調査の方法と納入律向上のための方策について」で、
2部が、収集書誌部部内研修/館内公開座談会「日本における出版情報の作成過程とその流通の現状について」
ポットの著者である、湯浅さんに講師としてお声がかかったところ、湯浅さんが「沢辺にも喋らせろ」といって、
話をする機会をもらいました。

版元ドットコム
などで書誌情報の出版社からの発信に取り組んだり、
JPOで、商品基本情報=出版界が書誌データベースを作る事に取り組んだりしていて、
国会図書館にやってもらいたい事が、山ほどあったので、嬉しい機会でした。

そん時のレジュメと、チャート・資料を置いておきます。

レジュメは下に直接貼っておきます。
チャートと資料はPDFにして、ダウンロードできるようにしました。

●チャート・資料は→ 20090219_ndl_sawabe.pdf 14.7MB

レジュメは、ここから■■■■■■■■■■■■■■■
第1部●レジュメ
納本制度調査班・意見聴取会「納入率調査の方法と納入律向上のための方策について」
2009.02.19木 13時30分〜15時00分 
沢辺均(ポット出版/版元ドットコム)

■ 納入率向上のための方策

●課題は
○出版者(出版社/官庁/個人、、、)のインセンティブアップ
納本(データ提供)するいいことがある
図書館で選書の対象になりやすいのではないか/一人前の出版物のように思われる(自費出版)
pdf化が楽である(官庁)/だれもが見る事のできるデータベースに登録される(官庁)
○一足飛びに現物の収集を目的にするのではなく、まず存在データ(書誌データなど)の収集が有効だと思う
・収集率調査の基礎数字になる(これが調査の最大の難しさのように思える)

●インセンティブ向上ということ 出版社の書誌データ+在庫情報の意識は、知らんぷり→自らつくるに変わってきた
○アマゾン 在庫情報を「見える化」/事前も事後も 業界をめぐったアマゾン抗議のメール
○版元ドットコム137社(2000年=34/35/43/43/52/72/93/117/137)
○VAN 約250社→約400社弱
○商品基本情報センター 承諾書859社 2009.01
→自分の利益は最大化する→インセンティブ

●存在データの収集
○情報・データの収集の基本的な考え方
・体系的に集めるのはむずかしい(上意下達型)
・カオスのように、ともかく集めて、一つの入れ物にいれ、検索で活用
 Google/OSのファイル管理(ディレクトリ整理式から、検索式)/メール管理(フォルダ振り分けから、検索)
・公開が重要(アマゾンの例)
○存在することのデータがあれば、自動的に納入依頼リストをつくれるのでは?
○存在することのデータが公開されていれば、国会図書館が求めている事を日常的に告知できる

●インセンティブ/存在データ収集(=納入率向上)のためのいくつかのアイディア
○出版社・出版業界との書誌情報の共同制作
○官庁出版物 納本に気付くキッカケ
・ISBNをつける/ISBN管理・登録データベース/できればバーコードダウンロードサービスなども
 PDFアップロード、データ保存データベースとかはできないか?
 スキャニングサービス
○図書館業界全体で役割分担ができないか?
・国会+都道府県は網羅的な収集と保存を
・市区町村は、地域資料(自費出版なども)・行政資料
・これらをデータベースサイト(国会設置)にネットワークから登録(版元ドットコム書誌データ登録のように)
○カタログやデータを買えないか?
『雑誌新聞総カタログ』『日本の古本屋さん』のデータ/タコシェ(中野ブロードウエィのミニコミ書店)のデータベース
行政情報センターのデータ JASRACにはないか?
○「出版物に当たらないとう認識」「流通している雑誌と当館の雑誌定義がことなる』
・いったん、すべてを収集対象にする
 対象に絞ると、対象であるかないかのジャッジが先にくる。すべてを対象にして収集してから廃棄(書誌データはのこす)+PDF化
・データ収集を優先する
・現物がある(書誌データもある)>書誌データはある現物ない>現物も書誌データもない

●おまけ
納本・納入率という「表現」=言葉に抵抗がある

第2部●レジュメ
部内研修/館内公開座談会「日本における出版情報の作成過程とその流通の現状について」
2009.02.19木 15時30分〜17時30分 人事課新館3階会議室/関西館第一研修室
沢辺均(ポット出版/版元ドットコム)

★いただいたお題

■01■ 日本の出版情報の作られた方──どこで誰が何のためにどのように作成しているのか
(海外と比較して日本の特徴があればそれも)
■02■ 日本の出版情報の流通状況──どこでどのように使われているか
(海外と比較して日本の特徴があればそれも)
■03■ 国立国会図書館がはたす役割とは

★今回のレジュメ

■01■ ポット出版○新刊発行時の営業活動──書誌情報を中心に

→別紙、チャート/資料を参照してください。

■02■ 書誌情報のつくられていると思われる場所
 (JPO大江常任理事に協力していただきました)

1.現状
○出版社ないし出版社団体
・各出版社HP メールニュース 
・各出版社 新刊案内(読者向け・書店向け・図書館向け) PR誌 等
・出版社団体のHP 版元ドットコム・ブックメール倶楽部・梓会・人文会・歴懇 等
・出版社団体の新刊案内 梓会・大学出版部協会・歴懇・工学書協会 ほか
・目録刊行会(事務局トーハン、工学書は日販、辞典目録は日教販)
・書協(JPO) データベース
○取次
・週報・速報 ほか書店への新刊案内
・配本用データ(仕入部作成)→流通用データ(注文対応)→Web用データ←図書館用データ(マーク) 書店用データ
・書籍データセンター(書協・取協・日書連・図書館協会共同出資でスタート) トーハン・TRC・日書連が使用
・神田村のいくつかは大阪屋から、中央社はトーハンから提供を受ける
○BookPage(BookPlus) 紀伊國屋・日外アソシエーツ・トーハン・日販
○書店
・大書店 トーハン・日販のデータ プラス 書協データ・独自仕入データ等をミックス
・Web書店 基本は取次から 他に出版社から独自に入手
・日書連 書協データを購入
○図書館納入業者
・TRC 日販 大阪屋 日書連
○図書館
・国会図書館
・NII WebCat
 

■03■ 国立国会図書館がはたす役割とは

○全国民(全国の図書館含む)に発行後直ちにマークを提供(←一般国道並のスピード)
・書店発売日数日以内に
・書名/ISBN、、、、など、最低限受け入れ・貸し出しのできるデータを
(完成版はその後ゆっくり)
・無料で

○書誌情報の制作を出版社/出版業界と共同して制作を(←高速道路)
・国会図書館との心理的な垣根の打破・信頼関係づくりを、共同作業から
・公共機関などは第一部のレジュメ参照

○著作権者データベースはできないか?(←徐行)
・著者探しの困難
・供託制度ではなく、著作者データベースへの著者の登録で、著作権(財産権)の確定
・著作権は、無断で使わせない権利(もちろんこれは必要だが)でなく、より多く使うための権利では(もちろん対価は必要だが)

格差/派遣切り

格差や派遣、派遣切りの議論が活発だ。
いままで、ほとんど関心を引かなかったことが議論されるのはいいことだし、
これをキッカケに、本当の意味のワークシェアリングが検討されても欲しい。

この事に最近考えるいくつかのことを書いてみる。

・山谷のどや街なんかで日雇いをつづけてきたけど、 続きを読む…

渋谷区図書館職員研修・アンケート

2008年12月11日(木)の渋谷区図書館職員研修で話をさせてもらったんですけど、その時のアンケート(感想ですね)が送られてきました。
こういうの、ちゃんと送ってもらうと嬉しいです。
共有するのもいいことですよね。

で、ここに転載させてもらっておきます。

レジュメはここにあいります

■ここから■■■■■■■■■■■■■■■
2008 図書館職員研修
2008年12月11日(木)講演会「図書館運営の今日的在り方」
35名出席[職員19名 非常勤職員16名]

○普段余り聞く機会のない、出版業界の話は興味深かった。(多数)
○角度を変えての図書館の在り方、溢れるアイデアに刺激を受けた。
○OPACについては講師の言うように、利用者が全ての書誌データを見ることができるようになれば良いと思った。
○図書館をより充実させていくためにはどうすればよいか、もっと運営面での具体的な話を聞きたかった。
○書店の販売促進に、図書館が協力するほうが出版業界全体のため、ひいては図書館のため、という意見には目を開かれる思いだった。
○別の角度から図書館を柔軟な発想で考えていくのは、利用者にとって有意義なことだと思った。
○図書館を外の角度から見た意見で、今までより新しい見方を考えられた。
○図書館も書店も、大切なのは人だと改めて思った。
○職員、非常勤共にどういう図書館にしていくかを考えなければならないと思った。
○学校図書館との連携等のアイデアについては、参考になった。
○委託業者からみた図書館の在り方いついて、もう少し聞けたら良かった。
○色々業務について考える機会になった。
○図書館としてのNPOの委託の内容や他区との違い、他区の実際の状況をもう少し聞きたかった。
○今後の図書館運営については、館として特色を出し個性化を図る事が重要であると思えた。
 そのためにも、知識や技術を持った職員や非常勤職員等の活用を図り、知恵を出し合う中で協力体制を強化し、現状に対する共通理解を深めて行く事の必要性を感じた。
○日々、報酬に見合う働きができているか、アイドルタイムをなくす努力をしているか、労働の中においても効率化やサービスの向上につながる仕事をしているか、考えることは尽きないが、図書館利用者のために自分ができることは何か、講義内容を参考に模索していこうと思う。

2008年、お世話になりました。

「ポットの日誌」を読んでいただいている皆様。
この一年、お世話になりました。

ポットは年賀状のかわりに「現状報告」のようなはがきを出しています。
発送は新年になってからですが、ちょっと早くここに掲載させてもらいます。

沢辺均 2008.12.27(土)

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

前略、
いつもお世話になってます。スタジオ・ポット(ポット出版)から2008年のご報告です。

●ポット出版の2008年一年間の新刊は8点でした。出版業界の「新刊洪水」傾向に対抗したわけではないんですが、結果的に例年より少ない点数でした。
東京国際ブックフェアと神保町ブックフェスティバルに出展しました。
ポット出版が一員となって発足した版元ドットコムは、2000年33社で始まったのが、2008年12月現在で136社にまで成長しました。
また、ポット出版のサイトシステムを久々にリニューアル。今回のリニューアルは大幅なシステム化を行いました。
●編集デザイン業のスタジオ・ポットは多くのお客さまに恵まれて、売上げも前年と比べて大きく増やせました。どうもありがとうございます。
デザインチームがブックデザインをした「哲学の歴史」(中央公論新社・全12巻+別巻)は第62回毎日出版文化賞を受賞しました。ブックデザインそのものに対する賞ではないのですが、制作の一翼を担えたので嬉しい限りです。
●映像事業部が製作委員会の一翼を担った映画「バサラ人間」(監督・山田広野)がいよいよ今年3月に渋谷・ユーロスペースで上映されます。
SDが設計・制作した版元ドットコムのシステムが好評をいただいてます。このシステムの考え方を活かし、また連動させたサイトづくりが続いています。どうもありがとうございます。
●ポット出版の目録と、お出迎え犬=鉄とすずカレンダーをつくりました。日ごろお世話になっているみなさんにプレゼントさせていただきます。このサイトの「お問い合わせ」メールフォームでご連絡ください。

●編集 編集・制作のご用命はスタジオ・ポットへ
佐藤智砂/五賀雅子/上野絵美
●デザイン エディトリアル・ブックデザインのご用命はスタジオ・ポットへ
山田信也/和田悠里/小久保由美
●出版 本を買うなら、ポット出版へ
那須ゆかり/尹良浩/高橋大輔/大田洋輔
●映像事業部 映画を見るならスタジオ・ポットへ
飯島洋一/川崎龍太
●社長室
沢辺均
●(有)スタジオ・ポットSD ウエブとDB連動のご相談はSDへ
日高崇/石塚昭生/中濱由佳
●版元ドットコム事務局 
寺門恵子

渋谷区図書館職員研修・レジュメ

先週、区立図書館の職員研修で喋らせてもらいました。
参加予定者(参加者集計は聴いてない)は正規職員18人+非常勤職員18人でした。

終わってからは17時前から飲み始め、23時半まで飲んでました。
2件目はカラオケスナック(!!)ってやつ。

レジュメを載せておきます。

話は少しずれるけど、こうしてレジュメをこの日誌に載せておくと、
あとあと、検索に楽なんですね。

ではでは。

■ここから■■■■■■■■■■■■■■■
渋谷区図書館職員研修───図書館運営の今日的在り方 続きを読む…

12.22トークショー[レインボーはセクマイだけのもの?]で喋ります

沢辺が、トークショーにでて喋ります。
レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー(LGBT)の集まりで喋ります。
興味のある方、いらっしゃりませんか?

■ここから■■■■■■■■■■■■■■■
パフナイト(2008.12.22月)
「年忘れ!パフでアライさんが洗いざらい〜レインボーはセクマイだけのもの?〜」

今年もあと少し!ってなわけで、
この不況ムードを吹っ飛ばすべく、パワフルな
「アライさん」たちがパフナイトに集結します!

「アライさん」とは、LGBTフレンドリーな人たちを
指す呼び名として、最近使われ始めた言葉。
英語の「ally」から来ています。
続きを読む…

光和コンピュータと日販コンピュータでの講演レジュメ

光和コンピュータ日販コンピュータのふたつの会社のそれぞれのセミナーで
講演をさせてもらいました。

2社とも出版社向けに流通用のシステム(伝票をつくったりするもの)をつくって売ってるいる会社です。

その時のレジュメです。
資料は、紙でつくったので、ちょっと手間がかかるので、省略、です。
実は資料のほうが中心だったのですが。
興味があればお読みください。

光和コンピュータ
11月9日(木)13:30〜/出版クラブ
日販コンピュータ
11月16日(木)13:30/日販コンピュータ(新お茶の水ビル)

■ここから■■■■■■■■■■■■■■■
日販コンピュータ出版セミナー(2008.10.16・木・13:30〜16:00 新お茶の水ビル)
『業務効率化の取り組み』    報告者●沢辺均 ポット出版

●ポット出版(法人名 株式会社スタジオ・ポット)
・1989年 1冊目発行(径書房発売)/2007年 12冊発行/既刊約120冊
・デザイン・編集制作請負業(編集3人・デザイナー3人)/出版(編集1人・営業1人)/社長
 兄弟会社 スタジオ・ポットSD←版元ドットコムのシステム開発から、出版社を中心としたサイト開発
・保管・品出しは倉庫に委託/VAN加盟・倉庫でデータ受発信
・有限責任事業組合(LLP)版元ドットコム組合員

●出版という仕事の先行きについて感じていること
○「文化」への比重は増える/「文化」の種類も増える
→出版はなくならない/相対的に比重(占有率)は減る気がする
○書店はへると思う (大型・チェーン店優位)
○電子受発注が絶対条件になるはず
○出版社数は減るきがする 団塊世代の退場/流通の効率化
○電子書籍のブレークスルーは携帯のような出発点の違うところから生まれる気がする
○小売りの力が強まる気がする

●ではなにをするか
○出版そのものの強化 企画/デザイン
○電子受発注などへの対応 倉庫の活用
○何らかの協業化 編集は個人化と、システム化に分化/流通は規模の優位性

●ポット出版で新刊発行時にやっていること
別紙参照

版元ドットコムでやっていること
別紙参照