2009-08-22

お部屋1941/『唐沢俊一検証本』の役割

「東京国際ブックフェア」で話した内容をまとめ直した「『エロスの原風景』ができるまで」の2回目が更新されています。
 
 
「唐沢俊一検証blog」8月20日付エントリー「『検証本VOL.1』再販情報など。」でkensyouhanさんはこんなことを書いていました。
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このあいだ出版業界の方にお話を聞いたところ、「唐沢俊一検証blog」は業界関係者の間でよく読まれているとのことでした。おかげで影響も出ているとかいないとか。

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「お部屋1855/唐沢俊一のP&Gは無尽蔵」
【片っ端から編集者たちに確認したところ、1人を除いて、「唐沢俊一P&G(パクリ&ガセ)問題」がこうも拡大していることを知りませんでした】と書いたことによって、ウィキペディアの唐沢俊一の項【出版業界の多くの関係者は唐沢の盗作問題にあまり興味を持っていないという声もある】と記述されてしまいました。

出版界全体で言えば、今も多くの人たちは積極的な興味を抱いていないでしょうが、周りの編集者たちは、私のプロモーション活動によって、少なくとも「唐沢俊一検証blog」の存在は知ってますし、熱心に読むようになった編集者もいます。

また、私が読むようになるずっと前から「唐沢俊一検証blog」を読み続けていたライターや編集者にもその後何人か会っていまして、私が知らなかったことをいろいろと教えてもらいました。

その一人は唐沢俊一と関係の深い人物の担当編集者です。

「私が担当している作家さんは唐沢さんに恩義を感じているので、絶縁することはできない。しかし、これ以上、唐沢さんとの関係を続けることにメリットはなく、距離を置こうとしているようです。これについて話をしたことがないので、あくまで私の印象ですけど、名前を伏せてくれれば書いてもいいですよ」

ということなので、公表いたしました。

誰と仕事をすることになるかもしれない編集者としては、名前を公開しにくい事情はよくわかりますが、唐沢俊一に近いところにいる編集者でも「唐沢俊一検証blog」の読者はいるってことですし、そんな近いところにいる人でも「書いていい」というくらいに、唐沢俊一の「力」は落ちているってことです。この編集者は、上司の命令でも、唐沢俊一の担当になることを拒否しかねないでしょうしね。

『唐沢俊一検証本』が発刊されたことによって、さらにこのことを知る出版関係者、「唐沢俊一検証blog」を読む出版関係者が増えるのは必至です。印刷物になって、なおかつ売れたという事実の裏付けがないと、事を判断できないタイプの出版関係者も、さすがに無視はできなくなるでしょう。

kensyouhanさんは【この勢いで『博覧強記の仕事術』の初版と同じ5500部を目指していきます】と書いてますが、とりあえず、実売で抜けばいいんじゃないですかね。現時点で、おそらく千部は売れていないでしょうから、『唐沢俊一検証本』ならすぐに抜けます。

売れていることをわかりやすく見せるためには、条件が悪くとも、やはりアマゾンで扱ってもらった方が効果的です。

自費出版で千部も売れば、「うちから出し直しませんか」と言い出す出版社が出てきます。その意味でもすでに興味をもっている編集者がいますしね。引き続き応援します。