2008-06-23
ゲイバーへの道 2 『売れっ子ホステスの会話術』
水商売1年生の伏見としては、まずは接客を基礎から勉強しなければということで、右の本を書店で購入。まあ、最初はネタ作りのつもりだったのですが、この本、思いのほか学ぶことが多い。「よけいなことは話さない」とか「客に話しをさせる」とか「共通の話題を探す」とか、まあ、当たり前と言えば当たり前のことしか書いていないのだが、こういうことを整理して考えることはないので、意外と勉強になった。
実際、当たり前のことでもそれができていないゲイバーのママは相当多い。伏見のゲイバー経験でも、「なんでこのママって自分のことばかりしゃべっているんだろう?」とか「客に自分を褒めさせようとするのはどうも…」とか「客にライバル心を持つのはどうよ」とか……基本的なことを誤解しているゲイバーのママは少なくない。
自己顕示欲の強い伏見としては気をつけなければならないところだが、たぶん、もっと自分を戒めなければいけない点は、客に突っ込みを入れすぎないようにすることだろう。ふだんから、二丁目では自分のことは積極的に語らないし、名前すら口にしないくらいなのだけど(だっていいことないでしょ?、笑)、つい職業病で、相手の話を訊きながら質問を連打してしまうことがある。こういうの、素人さんは驚くよね。
この本の著者は、できるだけ客に話しをさせて「上手にハモる」というのを主張する。あぁ、接客業ってメインボーカルはお客さんに任せて、ホステスはハモり役に徹することなんだ、なるほど!と腹に落ちた。
*オープニングパーティまであと9日!

阿佐ヶ谷ロフトで行われた「よりみちパン!セ」シリーズのイベントを観に行った。この前、このサイトで紹介した『失敗の愛国心』の著者・鈴木邦男さんと、『「悪いこと」したらどうなるの?』の藤井誠二さんが出演するという情報を得たからだ。他人のトークイベントなんて滅多なことでは観に行かないのだが、大ファンのお二人に会いたいばかりに、禁断の地、阿佐ヶ谷まで出掛けた。
本年もよろしくお願い申し上げます。
友人のキシピーが新宿二丁目に素敵なバーを開きました。その名もBridge。お客さんとお客さんの架け橋になれれば、と意味でしょうか?(訊いていないけど)
パレードを祝して催したゲイバァ伏見(リアル)ですが、大勢のお客さんにお越しいただきました。とくに2日目はトークもおおいに盛り上がり、実に有意義でした。ご来店くださったみなさん、トークのゲストの方々、誠にありがとうございました! 伏見は虚弱なくせにほとんど丸二日眠らずに飛び回っていたので、終わってからしばらくダウンしてしまい、御礼が遅くなりました。
QJ vol.5「夢見る老後!」、QJr vol.1「あなたに恋人ができない理由/関係が続かない原因」にもご協力いただいたトーマス・ソングさんがブログをはじめました。彼の人生は小説以上にドラマティックで、近代の矛盾をそのまま抱え込んだ個人史です。何年か前に来日されたおりには、伏見が少人数の会を催して、とても有意義にお話しをさせていただきました。一つ一つのエピソードが歴史の証言なのですよ! ご興味のある方は以下へ。
ご無沙汰しております。
イダヒロユキさん、加藤秀一さんと、『欲望問題』に批判的な立場の方の書評が続いたところで、それに対して反論する神名龍子さんからの投稿がありました。神名さんはトランスジェンダーの業界では「武闘派」(笑)として知られる論客で、これも読み応えのある文章でした。議論っておもしろいですねえ。