2012-08-26

佐藤雄駿 著『悪魔の飼育』

51b9NQvRbuL._SL500_AA300_.jpg8/29(水)のエフメゾははじめ、気鋭のロックバンド、NON’SHEEPのボーカリスト、佐藤雄駿さんを迎えたトークイベントを行います(19時〜20時)。

佐藤さんはバンド活動の他にも最近、徳間書店から『悪魔の飼育』という小説集を上梓するなど、才気あふれる28歳。伏見が二十歳で子供を作っていたらこんな年頃の息子がいて不思議ではない、というくらい年齢が離れていますが(笑)そんな世代も経歴もセクシュアリティも異なる二人が対話して、いったいどんな言葉が紡がれるのか。異文化間コミュニケーションを楽しみたいと思っています。

トーク後、佐藤さんの気持ちがノッていたらアコースティックギターによる生演奏もあり、とのこと。楽しみです。

『悪魔の飼育』も、佐藤さんならではの厭世的な?物語世界が広がっていて、刺激的な小説集です。「一度目の歌は、終結部(コーダ)で”喉が渇く前に埋葬を”と歌われる」「僕は”死”が放置されることが何よりも怖かった」「僕の今日は、僕の昨日と酷似している」「誰に届くでもないその言葉は、鵯(ひよどり)のさえずりとともに、そよ吹く風に入り交じっていく」……等々、印象的なフレーズも満載!

平日の夜の早い時間帯、という日程ですので、地味なイベントになると思いますが、異色のトークを聴きに来てください。そして、そのあとはゆっくりエフメゾで飲んで帰ってください。

『百年の憂鬱』書評、感想集

20120805org00m100002000p_size5.jpg● 中村うさぎさん

若い美青年と恋に落ちる中年男の複雑な心情を描いた本作だが、その背後にBGMのごとく流れる年老いたゲイの孤独と厭世と呪詛の独白が素晴らしい。

人間は他者を裏切らずにはいられない生き物なのか。そして、裏切り裏切られてもなお他者を必要とせずにはいられない生き物なのか。

そんなことを考えながら読むうちに、胸の底がひたひたと冷たい水に浸されていく。それは厳しく冷ややかだが、どこかで心地よい清涼感すら含んだ水だ。私はそれを「真実」という名の水だと思った。

(「サンデー毎日」8.19-26号より、転載させていただきました)

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● 南定四郎さん

adon.jpg貴著『百年の憂鬱』をお送り頂き誠に有り難く御礼申し上げます。さっそく今朝から読み出し、今、読了いたしました。あっという間に読み進みました。登場人物のそれぞれの持つ人生経路と、そこから発生する必然として愛情と嫉妬と軽い憎しみが織りなす人間模様のすさまじさ、あるいは加齢がもたらす人生の哀感がそこはかとなく表現された物語に時間を忘れて読みふけりました。私はかねてから、「日本にはゲイ・ポルノはあるけれどもゲイ・ノベルスがない」と、自戒をこめて言ってきましたが、これぞまさにゲイ・ノベルスだと言いたいと思います。オスカー・ワイルド、E,M,フォスター、サマセット・モームのゲイ・ノベルスと肩を並べる『百年の憂鬱』に快い読後を味わっています。有難うございました。(私信より)

*画像は南氏がかつて編集長を務めていたゲイ雑誌「ADON」

2012-08-17

中村うさぎさんとの対談をアップ!

978_4_7808_0184_2.jpg先日、エフメゾで行われた『百年の憂鬱』の刊行記念トークですが、ついにテキストがアップされました!

伏見はママと兼業でどうにも頭が朦朧として上手く喋れなかったのですが、対談相手の中村うさぎさんの見事な話術と内容の濃いお話しのおかげで、とてもとても意義深い内容のテキストになりました。中年の恋愛やアイデンティティ、性愛とパートナーシップの関係、若さとエロス……さまざまなテーマについて語り合っております。

ご興味のある方はこちらへ→トークライブ「!00%の自由や平等は、人を幸せにしない!?」

2012-07-29

中村うさぎさんとトークショー!

nakamurausagi.jpg毎月第1土曜日のエフメゾのカフェ営業、8/4(土)は『百年の憂鬱』の刊行を記念して、中村うさぎさんとのトークショーも開催!

うさぎさんと伏見で、中年の恋とは? 制度としての結婚の意味って? 性愛とパートナーシップの関係って?などなど語り合いたいと思います。ゲイの夫を持ちながら、ホストやウリ専にはまったうさぎさんならではのお話しが聴けると思います!

料金は飲み物代(1000円/1drink)。カフェ営業は13時からですが、トークショーは17時からです。

ゲイにかぎらず、みなさん遊びに、聴きにお越し下さい。

*エフメゾは水曜日と第1土曜日の昼にメゾフォルテさんを借りて営業しているバーです。
新宿区新宿2-14-16 タラクビル2F メゾフォルテ

中村うさぎ/作家。
1958年福岡県出身。同志社大学文学部英文学科卒業。OL、コピーライター、雑誌ライターなどを経て、1991年にライトノベル作家としてデビュー。「ゴクドーくん漫遊記」で人気を博す。
ライトノベルを中心に作品を発表していたが、ショッピング依存症、ホストクラブ通いなどの浪費家ぶりや、自らの美容整形について赤裸々に書いたエッセイを発表。「ショッピングの女王」「ビンボー日記」「美人になりたい-うさぎ的整形日記」が大ヒット。
主な著書に、「私という病」「屁タレどもよ!」「人生張ってます 無頼な女たちと語る」他多数。

2012-07-28

『百年の憂鬱』発売記念のエフメゾ!

DSCN0555.JPG8/1(水)のエフメゾは、伏見憲明の新刊『百年の憂鬱』(ポット出版)の発売記念の営業です。

人気ドラァグクィーンのアルピーナちゃんをゲストに迎え、ユーミンや聖子のなりきりショーを楽しんでいただきます。ご本人をも感心させたというユーミンDQ、エフメゾ初登場です!

他にも『百年の憂鬱』のブックプレゼントもありますので、とってもお得な一夜になるはず。

開店はいつもどおり17時。閉店はママの体調にもよりますが、04時です。食事は朝からママが煮込んでいるカレーライス! ワンコイン(500円)でおなかが満腹になりますよ!

スタッフ一同皆様のご来店をお待ちしております。

『百年の憂鬱』はネットでもお買い求めできます→ amazon

● アルピーナ/Mの付くアーティストをリスペクトするイベント「M☆night」所属、今で言う「エアもの」なりきりドラァグ・クィーン。レパートリーは、ユーミン、中島みゆき、松田聖子、ドリカムの吉田美和、渡辺美里、浜崎あゆみ、aiko、など。

2012-07-09

伏見憲明 著『百年の憂鬱』、予約発売!

昨年、文芸誌「すばる」に発表した『百年の憂鬱』が、ポット出版より単行本化されることになりました。
伏見にとってもっとも重要な作品ですので、ぜひ多くの人に手に取っていただければ、と思います。単行本化にあたって、少しだけ改稿を加えました。

お申し込みは→ポット出版サイト
amazonでも予約開始!

9784780801842.jpg

2012-06-18

まだお席に余裕がw

今週末(6/23、土曜)、パフスペースで「ご隠居さんの昔話」という講座(座談会)に出演します。『百合子、ダスヴィーダーニャ』の著者、沢部ひとみさん(レズビアンの大先輩)と、レロさん(クィア研究を目指す大学生)とご一緒の企画です。

沢部さんは80年代に「女を愛する女たちの物語」という別冊宝島のなかのレズビアン本を世に出した先駆的な編集者でもあり、ライターとしても活躍してきた尊敬すべき先達。レロさんは数多い研究者志望の若者のなかでもとびきり優秀な学生さん。司会ではありませんが、むしろ伏見がお二人にいろいろ過去、現在、未来のことをお伺いしたい。異なる世代間の対話によって見えてくるものも多いので、みなさん一緒に言葉を交わしてみませんか? 

1 オープニング座談会 「ご隠居さんの昔話」
●出席者 沢部ひとみ(パフスクール代表)×伏見憲明(作家・評論家)×レロ(学生・21歳)
●日時 6/23(土) 18:30~20:30 (開場18:00)
●申込受付期間 5/3(木)~6/20(水)
お申し込みは→こちら

2012-05-19

出演告知!

9784163748405.jpg● 6/14(木)阿佐ヶ谷ロフトAで、「毒親、毒家族、毒人間関係に悩むすべての人に送るトークライブ!!」というのにちょっとだけ出演することになりました。

小川雅代さん(『ポイズン・ママ』著者)、田房永子さん(『母がしんどい』著者)、枡野浩一さん、しまおまほさん、斎藤環さんらと、毒親?について語るそうです。親との関係に悩んでいるあなた、ぜひ参加してみたらいかがでしょう。まあ、伏見的には、「毒息子でごめんなさい!」という感じの家族関係で、むしろ親に謝りたいわけですが(汗)。

予約等こちら

● 6/23(土)、伏見がパフスペースというところの講座に出演します。

『百合子、ダスヴィダーニヤ』の著者、沢部ひとみさんと、慶大生のレロさんとご一緒に、「ご隠居さんに聴く昔話」という座談会をする予定。まあ、アナクロなおばさんとしてクィア昔話(なんじゃそりゃ)をしてみたいと思います。エフメゾつながりのみなさんもぜひ、応援しに来てください!

予約等こちら 

2012-02-07

エフメゾ関連のエッセイ

エフメゾ関連のエッセイをまとめたエントリを間違って消してしまったので、改めてアップします。エフメゾに行ってみたい!と思ってくださっている方はぜひ、参考に読んでみてください。こんなことを考えながら、ママ業をやっている伏見です! 続きを読む…

2011-05-19

股間男子、更新(5/19)



「股間男子」は男子の下腹部のたたずまいにタイトルをつけた画像を、目で味わっていただこうという企画。撮影は伏見で、被写体はエフメゾに来られたお客様。顔ばかりでなく、股間にも人それぞれの魅力やら人生が現れているものでございます。顔中心主義の打倒!というのは冗談ですが、股間にだって主張はある!(どんな…)

作品のタイトルはフォト蔵のほうでご覧ください。→股間男子

2010-03-17

映画評『フィリップ、きみを愛してる!』

middle_1261660968_1.jpg● 初出「キネマ旬報」2010.3月下旬号
「本当を求めて嘘を積み重ねる生のアイロニー」

主人公のスティーブン・ラッセルが求めてやまないものは、文字通りの愛なのか。

彼は幼少時代、実母に捨てられ、引き取られた先の家族からも疎まれて家を追われた。映画ではあまり描かれてはいないが、たぶん、養父母の家では彼の異様に高い知能が持て余されたのだろう。さらに、成人して実母に会いに行くも、残酷なまでに拒絶され、彼は過去のどこにも人生の根を見出すことができなかった。

成長の過程で、自分を承認してくれる人間関係、ありていに言うと愛が注がれる環境がないと、人は自分という存在の根拠を実感できないのかもしれない。だからこそ、それを補償するためにスティーブンは妻子と「普通」の家庭を営み、警察官としてまっとうな人生を歩もうとしていた。それはまるで絵に描いたようなアメリカン・ファミリー、模範的な男性像。しかし「普通」を体現すれば体現するほどに、彼のなかで「本当」は希薄になっていったのだろう。そしてそんな彼に転機が訪れた。交通事故に遭い生死の境を彷徨うことで、やっぱりこう思ったのだ。「自分の人生に嘘はつかない! 好きなことだけをやってやる! 本当の自分として生きるんだ!」 続きを読む…

2009-05-01

スピーチ「先人たちの思いに寄せて」

● 尾辻かな子事務所クロージングセレモニー「希望のバトン〜『ミルク』で語るこれから」でのライブ音源と、スピーチ音源(2009.4.29)

これは、尾辻かな子さんが新宿二丁目に構えていた事務所を閉じるにあたって催されたイベントでの、伏見のスピーチのライブ音源と、スピーチ原稿です。 続きを読む…

2009-04-06

笑うゲイリブ

1237339026786.jpg映画『MILK』を観てからというもの感覚が昔に戻ってしまい、やたらテンションの高い伏見である。若い者がぬるいことを言ってたりすると、「てめ、古いゲイリブなめんなよッ!」「こちとら自分の人生も、親も、みんな売り飛ばしてリブはじめてんだよッ!」と殴りたくなる。ワハハハハ!

といっても、なにもいまどきハーヴィー・ミルクと同じような解放運動を展開しようとも思わない。運動とは目的があり効果を求めるものだから、やはり時代に合わないやり方をしても意味がない。見せかけの過激さはラディカルでもなんでもなく、ただの愚鈍と言う。よく運動を=抗議行動(あるいは反体制運動)とイメージしている人がいるが、それは偏見というもので、そもそも社会運動とは、対象の心を動かす創造的な営みなのだ。←ゴルバチョフみたい(笑) 続きを読む…

2008-07-01

ゲイバーへの道 11 結論。

shinjyuku.JPG突然走り出したゲイバー営業への挑戦。ここ二週間ばかりママ修行やら二丁目のマーケット調査などを通じて、ずっとどんなバーにしようか、どんなママになろうかと考えてきました(水曜日のみのママだって、やるときゃ真剣にやる伏見憲明)。

昨晩は開業前の最後の取材。二丁目のママたちのなかでゲイバー・アナリスト(アナルマニアという意味ではない)として高い評価を受ける、アイランドのらくママのところへ行って話しを伺った。今回もためになるネタをたくさんいただいた。さすが脱サラ組、分析力が違う!

そのときらくママが語った言葉がとても印象的だった。

「はじめてみる前にどういうバーにしようかといくら考えていても、結局やってみないとどんなバーになるかわからない」

きっとそういうものなのだろう。ちょっと前にピンクレディーの二人が、「ピンクレディーはファンと自分たちが作り上げた何かだった」みたいな発言をしていたが、ゲイバーもお客さんとママで作り上げるコラボレーション以外の何物でもない。

ということで、伏見ママはとくに何も考えずに自然体で接客することにしました。つまり、傲慢で意地悪で態度の悪いオカマのままでの、「地」の営業(笑)。だってどんなに演技でつくろってもそんなの通じるのは最初だけで、どうせすぐに化けの皮ははがれちゃうもんね。お客さんだってバーを取捨選択するわけだから、お互いにお見合いをしていきましょう、と。

そんな「日本一感じの悪いママ」でもOKっていう懐の深い人なら、Fushimi’s mfに入店してもよくってよ!! それが結論。そう新宿の明け方の空に決意を新たにした新人ママであった。

明日はいよいよオープニングパーティ。

2008-06-30

閉店時間

Fushimi’s mfのオープニングパーティの閉店時間は、一応、2時を目安にしています。それ以降もお客さんがいたら、まったり始発まで営業しているかもしれませんが。基本的には20:00〜02:00ということでご理解ください。

パーティ以降の通常営業のときは、伏見ママの始発に合わせて4時までの営業を(お客さんがいれば)目標にしています!

● Fushimi’s mf オープニングパーティ「二丁目大好き!」

日時:7月2日(水曜日) 20:00〜
料金:三千円(飲み放題、食べ物)
場所:新宿二丁目 メゾフォルテ

http://www.g-token.com/bars/mf/main.html

トークゲスト:中村うさぎさん、エスムラルダさん

ゲイバーへの道 9 ブスの処遇

20041221_1.jpg一連のゲイバー取材のなかで、ある二丁目の大御所から考えさせられる話を伺った。

「やっぱりゲイバーのママはブスにやさしくしたら駄目なのよ」

自他ともにブスを認める伏見としては聞き捨てならない発言である。当然、

「どうして?」

と問うたわけだが、その答えが実に理に叶っている。

「だってね、ブスはどこの店でも疎まれているから、大切にされたらどうしてもそこの店に寄りつくでしょ。そうすると、いつのまにか店がブスの避難所みたいになる。そんな店にはイケメンは来なくなるから、いつのまにか店内がブスの吹きだまりになってしまうのよ。その上、ブスしか来ない店にはブスですら足を運ばなくなるから、時を待たずして、店をたたむことになる」

「うーむ」

と唸ってしまった。さらに、大御所は続ける。

「反対に、イケメンを大事にすれば、益々イケメンが集まってくるし、多少迫害されてもブスはイケメンにつられて来るから、店も繁盛して安泰」

そうか、それで伏見はこれまでバーで大事にされてこなかったのか!と、いまさらながら膝を叩いたのであった。たしかにこの法則は文句のつけようもない。

しかし、ブスの自分が営業する店でブスに冷たくできるのか。仲間を裏切ることなどできない! ブスも大事にするけど、もっともっとイケメンを優遇するってことで許してもらえないだろうか。←相当キレイごと

水曜日のパーティのときのトークゲストには、最近『英語で新宿二丁目を紹介する本』という単行本を上梓されエスムラルダ先生(写真)をお迎えするので、その辺りのご意見を訊いてみたいと思う。ブス界の束ねとして、ブスと新宿二丁目の関係について含蓄のあるお話しをしてくれるはずである。

*この記事をアップしてから気づいたのだけど、エスムの右上に写っている白い玉は何? デジカメで撮ったものなので汚れではないはずなんだけど……ホラー?

2008-06-28

ゲイバーへの道 7 店の客を喰う

Image027.jpgゲイバーのママになるからには一度はやってみたいこと、それは店の客を喰うこと。←あまりに直裁

ゲイバーのママなんてみんな店の客を喰いまくっているに違いない、と素人は誰しも思うわけで、伏見も長年そのように思ってきたわけだが、実際にママたちに訊くと必ずこう答える。

「そんなことあるはずないじゃない。カウンターのなかに入っているとまったくモテないし、間違って手を出して、そのお客さんが来なくなったら困るからね」

こんな教科書通りの回答を信じるほど二丁目歴三十年になる伏見は初心ではなーい! 絶対に深夜、店の鍵を締めてお気に入りの客とチョメチョメ(←古い)しているに違いない。とふんでいたら、とっても正直な某ママが教えてくれた。

「長くやっているといろいろあるわよ。ぼくだって、閉店間際まで下心のある客に粘られたことがあるからね」
「……え? あなたが!?」

と驚いたのは、そうおっしゃたのが解脱して久しい生き仏みたいなママだったからである。あのママでさえ(失礼)いろいろあるくらいなら、ふつうのママがやりまくりでないはずがない。と考えるのはきわめて論理的。水曜日の深夜への妄想は膨らむばかりである。

しかしタイプの客にどう接するか以前に、来てほしくない(いまのところ唯一の)人物をどう阻止するかがもっかの問題。itの侵入を阻止するために結界を敷いているところだ。赤木リツコ博士にマギのプログラムを書き換えてもらわなければ。

● Fushimi’s mf オープニングパーティ「二丁目大好き!」

日時:7月2日(水曜日) 20:00〜
料金:三千円(飲み放題、食べ物)
場所:新宿二丁目 メゾフォルテ

http://www.g-token.com/bars/mf/main.html

トークゲスト:中村うさぎさん、エスムラルダさん

2008-06-27

ゲイバーへの道 6 お通し問題

otsumami昨晩はママ修行の二日目。お酒の名前も少しおぼえて、水商売の輪郭がおぼろげにわかってきた。洗い物をしながらお客さんとおしゃべりをするなどという高度な技まで挑戦してしまったわん。「あら、そうなの…」なんて言いながらお皿をキュッキュッ。いっぱしのママになった気分で、うっとりしてしまった。これでなんとか営業の形はつけられそうね。

というはずもなく、問題はお通しである。料理下手の伏見に最初からお通しまで調理する余裕はない。一応、ベストセラー『おつまみ横丁』を買って研究してみるが、水割りを作るのもおぼつかない状態で、料理まで手が回りそうにない。とりあえずはお料理上手の福島会長に手伝ってもらうか、かわきもののみで営業させてもらうことにしよう。濡れものがなかったら、伏見ママの会話と、この放漫なボディでたっぷりと濡れていただくわ。←客引くよ!

それにしてもお客さん、来てくれるかしらん。昨日もメゾのお客さんになぜか「伏見さんの日は敷居が高そう」とか言われてしまったのだけど、ほんと、伏見ママを愛してくれるお客さんなら、ゲイでも、ゲイでなくても、年増でも、変態でも大歓迎。まだ面識のない方も勇気を持って扉を叩いてね(べつに叩かなくて入っていいんだけど)。あんまり閑古鳥が鳴くようなら「海の家」みたいに夏場で終わってしまうことになるから、みんな来て〜〜!!

● Fushimi’s mf オープニングパーティ「二丁目大好き!」

日時:7月2日(水曜日) 20:00〜
料金:三千円(飲み放題、食べ物)
場所:新宿二丁目 メゾフォルテ

http://www.g-token.com/bars/mf/main.html

トークゲスト:中村うさぎさん、エスムラルダさん

2008-06-26

ゲイバーへの道 5 大切なものとの別れ

yon.jpgエド・はるみが女芸人になるために男断ちをしたように、伏見もゲイバーのママになるにあたって引き換えにしなければいけないものがある。たとえ週一回のママだって、自分にとっていちばん大切だったものとお別れをしなければ、ママ業は上手くいかないはず。

それはパチンコ……。さすがにチンコ断ちをするのはオカマを辞めるのと同義なので勘弁してもらうにしても、パチンコとはきれいさっぱりお別れしないと商売は回らない。だって、訊けば二丁目のママ業って百円単位の利益を積み重ねてなんぼっていう商売。貧乏なくせにギャンブルですっかり金銭感覚が狂ってしまった今のままでは、利益など上げられるはずがない。パチンコは数万つっこんで数万取り返すみたいなゲームだから、一杯売って何百円の上がりという感覚からはまったく離れている。

それで本日、ラストパチンコをしてきました。これが「彼」との最後の逢瀬。どんなにか切なく、後ろ髪引かれるものかと思っていたけれど、意外や、あっさりお別れすることができた。というより、もう打ってもあまり面白くなかった。たぶん伏見の場合、なにか燃えられるものがあればそれが何よりの快楽なんだよね。ここ数年、そんなわくわくするアイテムがなかったから、パチンコのエヴァやヨン様と戯れていたのかもしれない。

まあ、これで身辺もキレイになったので、ママ一年生として来週からがんばれると思う。えぇ、十円の損も許さない守銭奴になってやる! 福島会長にも、なくなりかけたボトルをいかに入れさせるかのテクニックを教わったしな。「あら、ラッキーボトルっじゃない?!」と叫んで逆さにボトルを振る。←ほんとにこれでいいんか?

● Fushimi’s mf オープニングパーティ「二丁目大好き!」

日時:7月2日(水曜日) 20:00〜
料金:三千円(飲み放題、食べ物)
場所:新宿二丁目 メゾフォルテ

http://www.g-token.com/bars/mf/main.html

トークゲスト:中村うさぎさん、エスムラルダさん

2008-06-25

ゲイバーへの道 4 先輩ママからのしごき

DSCN0257.JPGしごかれたといってもアソコをしごかれたわけではありません(オエッ)。

伏見は二丁目でもソフトドリンクしか飲まない下戸なので、アルコールに関しては無知蒙昧。これまで水商売はまったく経験がなく(リアルゲイバァっていうイベントはしたことがあるけど)、飲食業も大学時代にお好み焼き屋でアルバイトをしたことがあるだけ。週1とは言え、水曜日のママやります!と偉そうに宣言してしまったものの、考えてみれば、水割りの作り方ひとつ知らないのであった。そりゃ詐欺だということで、付け焼き刃ではあるが、ママ修行へ行くことにした。→メゾフォルテへレッツらご〜。

あまりの伏見の初心者ぶりに、先輩ママの福島光生・二丁目振興会会長(写真・左)から早速、
「あんた、二丁目に四半世紀も出ていて、店子やらないとか誘われたことないのぉ?」
と嫌みを言われる。

たしかに1回もないのである。どの店のママからもそんなことを求められたことがない。17歳のときから二丁目にいるのに、どうして? 1回アイランドのらくママに「店子にしてください」とこちらから頼んだけど、「客筋が変わるから嫌」と断られたことがあるけど……どうして?

「ちょっとかわいい子なら1回や2回、店のママからスカウトされるもんよ。あたしなんざ、21歳のときに声を掛けられてクロノスに入ったわよ」
と会長に自慢をこかれる。そして、
「やっぱブスって相手にされないのね」
と吐き捨てるように言われた。

(クソババア、このオンナ、首しめたろか)と思ったが、新人は先輩のいじめに黙って耐えるもの。どの世界でも最初は臥薪嘗胆。ましてやここは地獄の新宿二丁目よ〜。

それにしても、わし、あまりにも一般常識を知らなすぎる。
マドラーって何? マドロスさん?
トニックってお酒のことじゃなかったのー?
ウイスキーはサイダーで割らないの? 焼酎は水割りしないの?
ビールの泡ってどのくらいまでが許されるの?
グラスって上のほうを持って出しちゃダメなの?
……
DSCN0262.JPGとまるで三歳児が初めてのお買い物に行くがごとく。これじゃあ、先輩ママのいじめにあっても耐えるしかない。あきれ果てた福島会長は最後にこう言った。

「あんたってブスだし、デブだし、料理もできないし、珈琲も入れられないし、お酒のことも知らないし、ホントに駄目なオカマね!」

ひぎー、あぎー、たしかにおっしゃる通り。先輩、もっとしごいてください。絶対イッたりしないから(当たり前)。

というわけなので、Fメゾに来るお客様は、ママにまっとうなサービスをもとめらないことをよく理解していてくださいね。むしろ、お酒の作り方を教えて。

● Fushimi’s mf オープニングパーティ「二丁目大好き!」

日時:7月2日(水曜日) 20:00〜
料金:三千円(飲み放題、食べ物)
場所:新宿二丁目 メゾフォルテ

http://www.g-token.com/bars/mf/main.html

トークゲスト:中村うさぎさん、エスムラルダさん