2010-10-04

新人32日目、肉を喰らう

いま会社がクサイ。ここにいる人間も全員クサイ。
それも、ケモノと油のにおい。

夕方、突然「白飯を8合炊け!」という命令を受け、8合の米を研いだ。
は、はちごう!
研いでも研いでも米ぬかでてくるー!
新米だから水減らしたほうがいいかなと思ったけど
通常通りの目盛りの水量で炊いたら案の定べちゃべちゃだった。
おばあちゃんのごはん!

白飯が炊きあがったころ、沢辺社長が突然、牛の肉片をフライパンで焼きだした。
燃え盛る炎、飛び散る油、 踊るニンニク、肉の焼けるにおい。
私はその「漢の料理」を横目に、ひたすらにトマトを6等分に切り、ひたすらにレタスをちぎった。
その間も次から次へとフライパンで肉を焼き続ける沢辺社長を見た一瞬、
普段何をしている人なのか、もはや私にはわからなくなっていた。
この人はだれなの?
まあ、それほど劇的だった、と言いたい。

皿にレタスとトマトと肉を盛りつける。
優しさと激しさのバランスが取れている。
茶色と赤色と緑色。命いただきます。
なくなる肉。なくなる白飯。皿に残る、油。

ごちそうさまでした。
やわらかくて油っぽくて美味しかったです。
だれかが手で作った美味しいごはんをみんなで食べると元気になるんだな、としみじみ体感しました。
社長夫妻が、夏休みのお土産として牛肉を買ってきてくださったので、みんなでおいしく頂いた話。