2006-07-07

日記(その10)

校長先生と話し合ってから、その足ですぐにクリニックに行きました。もちろんアポなしですから、先生にお時間があるかわからないし、それより助けてくださるかどうかもわかりません。もしも裁判になった場合、責任の所在というのが争点になると思うので、そんな面倒なことに関わりたくないと言われるかもしれないですし・・・・。実際、校長先生には、すでにそんな感じで脅かされていましたし・・・・。(ドクターの日付けの違いが明るみに出て、それを訂正しようとしてそれが少しでも不正な点があった場合は、医者の資格を剥奪されると・・・。)

でもとにかく、校長先生が電話をする前に、私の気持ちをドクターに伝える必要があると感じていました。なので、急いでクリニックに向かったのです。

先生はまだいらっしゃいませんでした。でも、クリニックで仕事を一緒にしていらっしゃるドクターの奥様が対応してくださいました。

「大変でしたね、まだ解決していないのですか?」と奥様。

「はい、そのことでお話させていただきたいのですが・・・。」

個室に入って二人で話し合いました。奥様は、私の息子が15歳になったと伝えたら、「ああ!もう完全に思春期ですね。わかりますよ、私も苦労しましたから・笑。もうこれは、本当に全くノーマルなことだし、息子さんを責められない。その時期は本当に大変ですもの・・・お察ししますわ・・・。」ととても同情してくださいました。

「でもね、昨今のギムナジウムはとても厳しくなっているんですよ、特にそうした書面の問題にはひどく敏感になっている。とはいえ、だからこそもっと生徒にしっかりと通知するなり連絡するなり、あるいはわからないのだったら教えるなりすべきところを、学校側も忙しいものだから日々のことに撲殺されて、そうした最も大事な子どもたちとのコミュニケーション、話し合いや接する機会を持たない。このことが大人と子どもの間に亀裂を生むのですよね。それはいけないことだと思います。それに、今回のことで、息子さんだけがそのような罰せられる状況になるのは、今後のためにも避けた方がいい。だから、もちろん私たちはご協力しますよ、心配なさらないでくださいね。」

なんと優しい奥さまでしょう〜〜!!!!! 再び涙がこみあげてきました。(ところで、クリニックに行く前に顔を鏡で見たら、目のまわりが落ちたマスカラで真っ黒でした・・・汗)

その後、ドクターが到着。でも、すぐに電話がかかってきてしまいました! 校長先生からです・・・・!!!!
別室にこもって、ドクターは校長と話していました。でも、奥さまがそばにいて、いろいろとフォローをしてくださったようです。15分ほど経ってから、ドクターが私のいる部屋にやって来ました。

「私にできることは全て話しましたよ。つまり、あなたのお子さんは本当に怪我をしていたし、本当に診断書の時には体育ができなかったし、実際まで治療は終わっていないんですよ!! もう一度最後にレントゲンをとってから終了なんです。しかもリハビリも途中だからそれもあと2回はしないと・・・。」
私は本当にドクターと奥さまに感謝しました。お二人は、心から息子に最後のチャンスを与えてあげようと、できる限りのことをしてくださったのです。

心からお礼を申し上げ、木曜日にレントゲンをとることになり、その時に息子と一緒にもう一度伺います、と伝えました。

「良い結果になるといいですね!」

まわりの方々のあたたかい心で、少しずつ良い方向に向かっているように感じました。