2005-11-29

デュッセルドルフ2日目

眠いけれども、熟睡できませんでした。やはり、日々床にほとんど直接横になるような習慣をつけているからでしょうか? それで、朝9時に朝食ルームでE子さんと待ち合わせ。私はルイボス・ティを飲みながら、ほんの少しだけフルーツをいただきました。ゆっくりして、その後K20というミュージアムで開催されているマティス展へ行き、絵画鑑賞。途中のキャッシュコーナーでお金をおろす必要があり、200ユーロというボタンを押したところ、出て来たのはなんと160ユーロ!! 1枚の50ユーロ札が10ユーロ札に化けてしまっていました!! 時間がなく、寒いというのに、どうしてこんなトラブルが起こるのでしょうか・・・。たまたまそこが郵便局のキャッシュコーナーだったので、中で説明し、書類にいろいろ書いて渡しました。本当に40ユーロ不足だったのか全て調査して、確認をとって私の銀行に振り込まれるのに、およそ2週間かかるそうです・・・。嗚呼!
その後すぐにタクシーに乗って中央駅へ。少し時間があったので、駅にあるカフェに入って、お茶をいただきました。なかなか良い調子で少食ができています。ちょっぴりストレスが入ってはいますが・・・でもそれは、食事が原因ではないので、なんとかなりそう。
時間通りにペトラが来て、ICに乗りました。30分くらいしかかからないので、あっという間にエッセン駅に。すでにナイヨンとJDが待っていました。するとE子さんが、「今日、ドクターに会った後、デュッセルドルフでみんなでお夕飯しましょうよ! 私がご馳走するからね。」と言うので、ナイヨンの携帯でデュッセル在住のTちゃんに電話をし、日本食レストランを教えてもらって予約完了。(果たして私は食べるのでしょうか・・・)ワゴンのタクシーで5人乗り込み、足湯のドクターのいるクリニックに行きました。

ドクターMは、それはそれは穏やかなお顔の、本当に優しそうな方でした! 大歓迎してくださり、クリニックを全て見学させてくださいました。そこは、自然療法でとても有名なクリニックで、特にクナイプが開発した足湯と温冷浴に力を入れていました。ドクターMの上司である、D教授も20分ほど同席してくださり、さまざまなことを伺いました。その教授は数日前にテレビ出演されて、自然療法の素晴らしさを番組で紹介していたようなのですが、ペトラが見てすごく面白かったのだそうです。その話をペトラがD教授にしたら、「いや、確かにものすごい反響がありましてね、テレビ局は問い合わせの電話が鳴りっぱなしだそうなんですよ。今でもですって!」と嬉しそう。
このクリニックですが、ほとんど甲田療法と同じなのには驚きました。ただし、甲田療法よりずっとゆるやかといえますが・・・笑。例えば木枕は、全く同じ形をしていましたが、木製ではなく、皮のソファーのような感触の素材でできていました。なので、さほど固くないようでした。床に敷くマットも、日本のものより厚く、水泳のキックボードのような素材でした。食事療法も、もっとさまざまな物を摂取するようになっており、ドクターMは私を見るなり、「あなたはあまりに痩せすぎていますね。それでは私達のメソッドの場合ではいけませんね。少食も断食も大事ですが、必要最低限の栄養素は摂取しなければなりません。それは今度、私が良く知っているドクターがベルリンにいるので、ご紹介します。1月にもしもあなたがまたここにいらっしゃるのであれば、私が直接処方いたしましょう。」とおっしゃいました。なるほど!

足湯というのは、もちろん足を温めることではありますが、ここでは温冷浴の手法の足湯が最も良いとされ、それにより、とても効果があるのは、頭痛と不眠防止なのだそうです。「非常に有効です。この足湯を毎日怠らずに行なうと、頭痛も治り、そして良く眠れるようになりますよ。私は毎日やっています。」甲田療法と同じ、その水とお湯の温度差が大きいほど良いのです。さらに、足だけでなく、やはり甲田療法のように、身体全体を温冷浴することで、体質改善ができると提唱していました。とても興味深かったです!「断食も大事です。でも、日常的にできるのは、やはり少食を心がけ、より良い栄養素を摂取し、そして温冷浴をすること。これができれば、かなり体質が変わりますし、健康になります。」納得です!

興味深かったのは、途中でなんと、ヒルを見せてくださったこと・・・。そう、あの虫のヒルです・・・。初めて肉眼で(笑)見ましたけれども、う〜〜、気持ち悪い!! でも、これは民間療法としてとても有名な生物なのですね。人間の血を吸うわけですが、俗に悪い血を吸い取ってくれるとされます。それを、このクリニックでは応用しているわけです。「それだけでなく、中国の針灸や、漢方、気功など、東洋医学にも力を入れているのですよ。」とのこと。
金魚鉢を覗いたら、金魚じゃなくてヒルが泳いでいたのがちょっとオエ!という感じでした・・・。「ヒルって、一度血を吸うと、半年も何も摂取しなくても生きているんですって〜。」とペトラが言ったのですが、本当でしょうか・・・? う〜〜!!

ということで、今年中に、ドクターMがご紹介くださった、ベルリンの別のドクターのところに伺う予定です。とても楽しみです!

そして、夜はみんなでレストランへ。E子さんが、ご馳走したいと言ってくれたのは良いのですが、しゃぶしゃぶでした・・・。うう! 私はやはりそこまでの脱線をする気持ちにはなれなかったので、野菜とお豆腐のみいただきました。前菜で出たお寿司も、ほんの少しだけいただきましたけれど・・・。夕飯を終え、ナイヨンとJDはヴッパータールへ、そしてペトラは友達の家に帰って行きました。E子さんと私はタクシーでホテルに戻ったのですが、その時9時半。私としては、翌日はミュンヘンだし、アンゲリカはパワフルなのでエネルギーを蓄えておきたかったので、では部屋に戻ります・・・と言いたかったのですが、「いいじゃないの? まだ早いし、こんな時間に部屋に戻っても、何もすることないじゃない?」とE子さん・・・・いや、ありますよ〜!!本を読んだりリラックスしたりとか!? 手足ブラブラ体操だってできるし!(笑)でも、翌日はもう帰国するE子さん。まだまだ早いということで、結局ロビーでE子さんはビールを、私はミネラルウォーターを飲みながら、11時半までおしゃべりしていました。

こうして、デュッセルドルフの夜は終ったのでした。ご馳走様でした、E子さま!

本日の「オーガニック・ライフ・イン・ジャーマニィ」は、

飛行場にて