2005-07-06

韓国日記 1

ごめんなさい! すぐに更新しようと思ったのですけれども、毎日いろいろなことがあり(主に息子とブルーノのことなんですが、とほほ)、時間が全くありませんでした。韓国から戻った翌日など、やっとゆっくりできると思ってのんびり遅く起きて居間に行ったら、ブルーノが退屈してひとりでソファに寝そべっていました。どうしたの?と聞くと、息子は夜中ずっとビデオやテレビを見ているので、朝起きるのがどうしても遅くなり、ブルーノはいつも息子が起きるのを待つ状態なのだとか。もちろん、シャワーも朝食もブルーノは済ませていて、それ以上することがないので、私の両親と一緒にテレビなど、言葉はわからないけれども見ているという具合。あまりにかわいそうなので、すぐに息子をたたき起こしに行ったところ、まったく、ま〜〜ったく起きないのです!!・・・仕方がないので、私がブルーノを連れてデパートだとか、原宿、表参道、渋谷などを案内して歩きました・・・。ああ、仕事もあるし、用事もいっぱいあるというのに、なかなかできない私・・・。でもまぁ、ブルーノがそれなりに喜んでくれるので、嬉しいですけれど。あ、2日の夜にプサンから戻り、翌日の3日には、息子達を連れて屋形船でのもんじゃパーティに参加しました。これはとっても喜んでいました。(私も嬉しかった!!)

そして、今日はやっと息子とブルーノ2人で秋葉原に行きました!私の日本の携帯電話がオンになったので、それを持たせて冒険させたというわけです。おじいちゃんが、すでに3回息子の携帯に電話を入れて、今のところ大丈夫だと確認。とっても面白いとのことで、良かった〜〜!
ということで、私も少しゆっくりする時間ができたので、こうして日記を書き始めました。

・・・・・では、6月26日から7月2日までの、私の韓国での日々を書かせていただきたいと思います。今回は、第一日目の6月26日の日記です:

出発からトラブル続きで、チケットを成田のカウンターで受け取ることになり、ぎりぎりでチェックイン。朝9時半に大韓航空でソウルに飛びました。仕事をすることになっている友だちのSCちゃんは、結局トラブルを回避できずに日本に残ることになり、私だけが飛ぶことに! そして私は、ソウルに到着してすぐにバスでミョンドン
のホテルへ。バスのチケットを売っているおじさんに、しっかり韓国語で対応できたのが嬉しくて、これからどうなるのかなぁ、と不安な気持ちが少し明るくなって、なんだか嬉しかったです!(単純ですね)

ホテルに荷物を置いて、いろいろ整理をして、シャワーを浴びてから、ピナ・バウシュ公演の会場まで電車で行きました。ソウルのメトロは、パリと同じシステムなんですね。ちょっとこじゃれた感じで素適です。しかも安い! あっという間に会場に到着。6時開演で、まだまだ時間があったので、いろいろと観光しようと思えばできたのですけれども、場所を確認したかったのと、出発直前の問題続きで心がもやもやしていたので、観光はやめて、こういうトラブルばかりの時は私なりのお祈りを捧げようと思い、公演会場近くにたまたまあった教会に入りました。ものすごく大きな教会! 私は特定の宗教を持ってはいませんが、それでも神様を信じていますし、祈るという行為そのものが大切なように思ったので、とにかく中に入ってお祈りをすることにしたのです。ナイヨンから後で聞いてわかったのですけれども、そこはカトリックの教会でした。私が入ったのが4時ちょっと過ぎだったのですが、5時から大きな集会が予定されていたらしく、大聖堂に続々と韓国の方がやって来ました。私は最後列の隅に座っていたのですが、「あら、これは大変、出なくちゃ。」と思って立とうとしたら、韓国人の60歳くらいの背広の男性が近づいて来て、なにやら韓国語で聞いてきたのです。う! アンニョンハセヨー、ごめんなさい、私は韓国語が好きなのですけれども、話せないのです、と韓国語で言ったところ、片言の英語で、「あなたは、どうしてここにいるのですか?」と聞かれました。「あのぉ、初めて韓国に来て、いろいろ思うところがあり、祈らせていただきたいと思いまして。」と答えたら、「そうですか、あなたはクリスチャン?」とさらに質問されました。「申し訳ありません。私はクリスチャンではありません。無宗教です。でも、神様の存在は信じています。それに、私はここにこうしていることがとても大切な気がして、韓国に来てまずすることは祈りだと感じたのです。韓国と日本がさらに友好的な関係になるように祈りたいし、他のいろいろなこと、そして世界平和も祈りたいと思ったのです。」そう答えましたら、とても喜んでくださり、「大歓迎です。ではもっと前にいらしてください。一緒に祈りましょう。」とおっしゃるではありませんか! 私は真っ青。「いえ、あの・・・実は私は5時45分にはここを出なければならないので、それはちょっと申し訳ないですし、ご迷惑をおかけしたくないし・・・・。」と言ったのですが、それでも良いからぜひぜひ、と言われて、中央の席に移動することになってしまいました。どんどんオオゴトになるようで、どうしたらいいのかうろたえる私・・・でも、お断りするのはかえっていけないような気がして、結局ずるずると真ん中に座ることになってしまいました。

5時ぴったりに会合は始まり、ステージには右に男女の混合合唱団が、そして左に少年少女合唱団がびしっと姿勢良く並び、中央には、慎み深い神父様がいらっしゃいました。参加者全員で大合唱! う〜〜どうしましょ、私は全く韓国語がわからないし・・・口パクしていたら、隣の優しそうな韓国人の奥様が、ほら、一緒に聖書を見ましょうと、すっと私の方に聖書をスライドしてくださいました。よ、読めないのですけれど・・・でも、たぶん私のことは、日本人だとは気づかなかったような・・・。とにかくご厚意が嬉しくて、「カムサハムニダ」と言って、再び口パクしていました。大汗・・・。それから神父様のお言葉・・・。臨場感たっぷりの、それはそれは素晴らしい雰囲気だったのですけれども、5時40分になっても終らず、私は焦るばかり・・・。
ああ、ついに5時50分になってしまいました!!お祈りは完璧にできたのですけれど、ピナ公演に遅れてしまう〜〜!! 焦りはピークに達し、仕方がなく、5人ほどの韓国のおばさまの前を通らせていただいて、ちょっと恥ずかしかったですし、申し訳なかったのですが、退場いたしました。でも、なんだかとても貴重な経験をさせていただきました。みなさん、とても優しかったです。

ピナ公演の会場まで走り、ぎりぎり間に合って予約席をさがしたら、なななんと! 一番前の中央〜〜!!!ひぇ〜!! すごい! ダンサーの汗まで見えるような場所で、最高のステージを満喫しました。前回、ヴッパータールのプレミアで見た時より、しっかりとシャープな仕上がりになっていて、ますます素適なステージにうっとり・・・。いろいろダンサーの怪我などでトラブルがあったようですけれども、ちゃんと代役のダンサーも素晴らしい踊りを披露してくれて、すっかり楽しめました。ソウルに来て良かった! 本当に心からそう思いました。

終了して、ナイヨンに5Fに来てとメールをもらっていたので、5Fまで行ってみると、ファンの女の子が2人、ピナのポスターの前で記念写真を撮っていました。「お2人を撮りましょうか?」と申し出たら、すごく喜んで、私にデジカメを渡してくれました。「ありがとう」と女の子Aが言ったので、「どういたしまして」と韓国語で言ったら、ものすご〜〜く驚いて韓国語でぺらぺらと女の子Bが話し出したので、慌てて「あ、ごめんなさい。私はハングルがとても好きですけれど、できないんです。」と再び韓国語を披露(うふふ、話せる言葉は少ないものの、そういう基本はばっちり頭に入れておりました!)して、盛り上がりました。そこで、ナイヨンが出てくる間、ずっと韓国語と英語を混ぜて、女の子ABと会話をしていました。ナイヨンが素晴らしいダンサーであること、ピナは天才だということなどを、興奮して話しました。

ついでといっては何ですが、ヨン様のことも聞いてみました。「あなたは、ヨン様は好きですか? タンシンヌン ペ・ヨンジュンシ チョワヘヨ?」困った表情の女の子AB。「う〜〜ん、好きですよ。でも、ひところほど韓国では人気はないと思う。」「それはどうして?」「日本で爆発的に人気が出てしまって、それで何だか韓国の女性はヨン様のことは好きじゃなくなったの。」「え、ということは、もしかして間接的に、日本の女性がみなさんはあまり好きじゃないってこと?」「まさかまさか!そんなことない!ヨン様が好きじゃなくなったの。」う〜〜〜ん、どうなんでしょうね、複雑な気持ちがありそうな・・・。ということで、私が出会う韓国人には、できるだけこのテーマを聞いてみることにしました。(これがなかなか、すごかったんですよ・・・。)

そしてついにナイヨン登場!! 「きゃ〜淑子、来てくれてありがとう! ソウルで淑子に会えるだなんて、嬉しいわ〜!」「ありがと、こちらこそ、ナイヨンに会えて嬉しい!そして素晴らしい公演をありがと! 最高だったわ!素適な踊りだったし、ナイヨンはすんごく美しかった〜〜!!」ハグハグの再会。女の子ABは、ナイヨンからサインをもらい、一緒に写真も撮って大満足。もちろん私が撮ってあげました! 「それにしても・・・あれ? 淑子、何だか綺麗になって、若くなったような??? どうしたの?」きましたきました〜〜! うふふ、生菜食と青汁、そしてアイライナー効果!! 「チョンマル?(本当?)これはね、ドクターコウダのメソッドを実践していることと、そしてキョウルヨンガ(冬のソナタの韓国語、冬の恋歌)効果なの〜〜!」と私。「え!ヨン様効果?チェ・ジゥ効果?あはは!これは早く見なくちゃ!」とナイヨン。楽しい会話が続きました。

韓国は、今の季節は雨季。でも日本よりずっと雨量があり、台風並のすごさで突然雨が降り出しました。ピナさんにご挨拶した後、ナイヨンと、韓国人の写真家JD,ダンサーのアンナにギリシャ人の男性ダンサーと私で、雨の中移動して韓国の食堂へ。そこで夕飯をしたのですけれども、みんなが私に気を使ってくれて、お肉ではなくて海老やイカなどを注文してくれました。とても美味しかった!
JDがご馳走してくれたのですが、なんとまぁハンサムな写真家!35歳、ピナのお気に入りの写真家で、今回の韓国版カタログには、多くのJDの写真が採用されていました。よく見ると、身長180センチ、ソフトな韓国語をしゃべり、眼鏡をかけていて、短い茶髪・・・あれ、ヨン様にどこかしら似ている?? JDは英語がぺらぺらなので、「JDって、ヨン様に似ているよね? ヨン様知っている?」と聞いてみたところ、恥ずかしそうに「もちろん知っているよ、でも4ヶ月前に始めて冬ソナを見たんだけれどもね。似ているだなんて、ありがとう。」と言いました。「やっぱり、ヨン様に似ているってことは、嬉しいことなのかしら?それとも、あまり喜ばしくないこと?」と聞いたら、「彼は人気者だしね、非常に優れた人物だと思うから、それは光栄だよ。まぁ、どうしてそこまで日本で人気なのかはわからないけれども・・・。男性として、彼くらいモテたら嬉しいね。」とJD。いやぁ、JDみたいなカッコいい韓国人は、あまりいないのではないかな?? 美女のナイヨン、美男のJD、なんだか私はスペシャルな場所にいたのでした。

ちょっと食べ過ぎて、私だけタクシーに乗ってホテルに戻りました。彼らは会場近くのホテルに泊まっていたので、ミョンドンのホテルの私だけ場所が違うのです。ナイヨンがちゃんとタクシーの運転手さんに行き先を韓国語で言ってくれました。「私が言う必要がないくらい、淑子は韓国語を勉強してきてびっくりしたけれどもね!」と言ってくれて、褒めてくれたのがまた嬉しかったです! (もちろん、1ヶ月くらいでは全くできないもだ同然なので、お世辞なんですけれども・・・。)
タクシーの運転手さんとも片言の韓国語で会話。すっかり喜んでいる運転手さん。というのも、運転手さんによると、日本人は日本語がソウルでほとんど通じるので、韓国語で話しかけてくることがないのだそう。「あなたは、私が乗せた日本人の中で、ナンバーワン!韓国語を話してくれて、カムサハムニダ!」と大喜びだったのです。・・・あんなカタコトの韓国語でも喜んでくださるのだったら、これからもがんばっちゃうぞ!と、ますますやる気になりました。(本当に単純な私・・・)小さな文化交流ですね。

ホテルに着いて、日本のSCちゃんに電話をして、トラブルが解決したか聞いたのですが、まだソウルに飛んでくるのは難しそう・・・。明日はどうなりますやら・・・。

このエントリへの反応

  1. 青木さん
    今晩は、中原です。
    青木さんは帰国されていますが、再度大阪に来られることはあるのでしょうか。
    2年前甲田医院に入院されている時に、今年の夏に帰国されると言っておられましたが、早いものであれから2年が経過しました。
    大阪に来られることがございましたらご連絡を頂けないでしょうか。
    皆さんの(私も含む)の都合が合えばですがオフ会をしませんか。
    では、失礼致します。

  2. 日本のようにお金が多いのに蔑視される国は???

    お金だけ多くて哲学が貧困な国 = 日本(A1)

    少数だけが金持ちで残り大多数の国民は貧しい国 = 日本(A2)

    社会福祉制度は産業先進国中最下位 = 日本(A3) 

    政治後進国で選挙区…