2006-02-05

クリニック その1

行って参りました! いやぁ、いろんな意味で面白かったです。読者の皆様は、週末をどうお過ごしでしょうか? 休める時に休むことは、本当に大事ですね。たった1日なのに、戻ってからPCをつけたら仕事メールが大量に入っていたのでびっくり!でも、週末はマイペースで進めます。

さて、それでは1泊2日の、息子との珍道中をご報告させていただきますね。

金曜日の朝、4時半には起きて、5時には家を出て、動物園駅から5時40分にエッセンに出発するという、ちょっぴりハードなスケジュール。いつも私は早起きですが、補聴器をしていないと目覚まし時計のアラームが聞こえないので、一応念のために、補聴器をして寝ていました。息子には、万が一の場合は起こしてね、目覚まし時計をセットして寝てね、と伝えたのですが、朝ちゃんと4時に起きた私は、息子の部屋を開けて驚きました! すでに服を着て、PCの前で何かしているのです。「おはよ〜〜! あれ、すごいね、もう起きているの?」と聞いたら、「うん、おはよう。寝坊するといけないんで、ずっと起きていたんだよ。徹夜しちゃった、あはは!」・・・・汗・・・。なんというか・・・そういう、不健康なことをしろ、と言ったつもりはないんですけれども・・・。どうしてそういう発想になってしまうのか・・・。う〜〜〜ん、私は息子の健康が大事なので、ちょっと心配。でも元気そうにしているので、とにかく「身体は大丈夫ね? 無理しないでよ。じゃぁ、顔洗って用意して。遅くても5時には出るからね。」

ペットのラッキー&クッキーに新鮮な野菜をあげて、さぁ出発! でも外はまだまだ真っ暗で、寒そうです。行きの手荷物トランクは空のペットボトルくらいしか入っていないので軽いし、地下鉄で動物園駅まで行こうと思っていたのですけれども、やはり息子のコンディションと骨折した足のことを思ってタクシーにしました。
それでもタクシーに乗り込む時に地面でつるりんと転んだ息子・・・「朝は頭がぼ〜っとしているんだよ。」と言うけれど、ずっと起きていたことで朦朧としているような・・・。何だか先が思いやられます・・・。

30分以上も前に駅に到着。すると息子はお腹が空いたと言うではありませんか! 「え〜!! 徹夜したからなのね。まだ朝の5時ちょっとすぎだというのに・・・。」そんな早くは、駅の中くらいしかお店は開いていません。それでもバーガーショップに行きたいと言う息子・・・。これから健康への旅に出かけるのに、いきなり朝からハンバーガーですか!!??
でも、外があまりに寒かったので、やはり駅の中で食べることにして、何とか落ち着きました。しかし朝からものすごい食欲の息子・・・見ているだけで気持ちが悪くなるほどでした・・・汗。(私は何もいただきませんでした!)

電車に乗ると、すぐに指定席へ。がらがらだったので、指定券なんて不要だったなぁ、などと思っていたら、ハノーバーからものすごく沢山の人が乗ってきて、あっという間にほぼ満席状態になりました。やはり週末は混むんですね、びっくりしました。指定券を買っていて良かった!笑

9時半にエッセン到着。それまで息子は爆睡状態。しかもMP3をつけたまま。全く私と会話をする感じではなく、私としては、もうちょっと母子のおしゃべりを楽しめるのではないかなぁ、などと思っていたのですが・・・。思惑が外れました。エッセンの駅の中にあるカフェで少し休み、タクシーに乗ってクリニックへ。11時のアポの10分前に到着。すぐにドクターMが玄関まで迎えに来てくださいました。
「おや、息子さんも一緒なんですね。足どうしたの? 骨折したの?」などと、優しく息子に話しかけてくださるドクターM。

窓から広い庭が見える、とても気持ちの良い診療室に通されて、ドクターMの質問に答えました。「フラウ・アオキ、いろいろな私からの質問に答えていただきますが、これはほんの15分程度。その後ドクターRが来ますので、彼はハーブ療法の専門家ですから、彼の質問に答えていただきます。それがおよそ1時間ほど。その後もうひとりのドクターが来ます。そして最終的なハーブを決定し、メールで来週お知らせすることになると思います。そのハーブは、ほとんど台湾から来るものですが、中国のもあります。」え! アジアから来るハーブ???

「先生、ひょっとして、先生がおっしゃっているハーブ療法というのは、<漢方>のことなのですか?」と、ちょっと私の認識と違っていたので、聞いてみました。漢方だったら、昔日本で試したことがあります。とても著名な漢方のお医者様に診ていただき、調合していただいて、毎日それを飲んでいました。でも、効果がなかったのですね。ですので、少々気になったのです。「漢方をご存知なのですか? 日本では、漢方はポピュラーなものなのですか?」「はい、そうですね、多くの患者さんが、漢方も試していらっしゃいます。一般には、非常に身体には良いけれども、劇的な回復ということを目指しているのではなく、徐々に体質改善ができるとされていることが多いと思うのですが・・・。」そう伝えたところ、ドクターMはおっしゃいました。

「今から行なうのは、確かに漢方に近いかもしれません。でも、厳密な漢方とは違います。<漢方>という名で行なう療法は、台湾、中国、日本、ヨーロッパ、そしてアメリカなどでは、微妙に内容が違ってくるのですね。ここで行なうハーブ療法は、中国の療法をベースにしていますが、ヨーロッパの良い部分も取り入れており、日本の方が考えていらっしゃる<漢方>とは少し違います。」

そうなんですね! 「でも、実際使われるハーブ(薬草)は、中国のノウハウを使ってセレクトし、台湾から輸入しているんですよ。たとえ同じハーブがヨーロッパや南米で育っていても、それは名前が同じだけで、内容はやはり違うのですね。ですから、効果も違ってきますので、全て輸入しているのです。」 なるほど!

少なくても、日本で受けた漢方とは違って、もっとじっくり時間をかけて、患者と話し合い、問題点を引き出して最も私に合ったハーブをさがしてくださるようです。とても楽しみ!! 計算すると、11時から始めて、3人のドクターが質問をし、ハーブをセレクトするまでに2時間〜2時間半はかかるようです。すごい!!

「では始めましょう。」そうおっしゃって、ドクターMは指示した食事をしているか、それにより何か変化があったかなどを、優しく聞いてくださいました。

続く