2004-04-06

華麗なる脱線ー楠田枝里子さんとのひととき

4月6日断食入院をします。甲田先生に再びお会いできる幸せを感じていますが、しっかりと入院して断食をさせていただくことで、心身共に浄化されるように思え、そのことももちろんとても楽しみです。
そのためには、日々精進する必要があるのですが、つまり生菜食Bの生活を続けることがベストなのですが、これがなかなかできません。日本に戻って来ると、美味しそうな物が氾濫していて、やけに目について、目の毒というか、抑制できない自分がなんとも情けない・・・。
でも、それでも、今回はあまり脱線せずに、3月25日まで過ごすことができたのでした。それには理由があったのです。

そう! あの、テレビでお馴染みの、司会者、エッセイスト、絵本作家としてなど、多才にご活躍をしていらっしゃる、楠田枝里子さんと、3月25日にディナーのお約束があったのです!

枝里子さんに初めてお会いしたのは、5年以上も前のこと。
ドイツの、ヴッパータールという小さな町を拠点にしながら、世界的な評価を受けているドイツ人振付師+踊り手の、ピナ・バウシュさんを祝う大きなフェスティバルがヴッパータールで行われ、マリクレール・ジャポンとミスター・ハイファッション誌のために、その模様を取材させていただくことになった私は、1ヶ月近く続くその祝典の、ほんの1週間ほどをヴッパータールで過ごしました。その同じ時期に、全くのプライベートでピナさんを祝うために、日本から駆けつけていらっしゃったのが、枝里子さんだったのです。

と〜っても目立っていらっしゃいました。もう、それこそ「ピナさんへの熱い思い」が、枝里子さんの瞳いっぱいに詰まっていて(それは、少女漫画の女の子の目に光る星のように!)、お身体からはものすごい光がきらきら発せられ、ピナさんの近くにいるだけで「幸せ!」という雰囲気が漂っていました。何を隠そう、枝里子さんは、ピナさんの純粋なる「追っかけ」なのです! 詳しくは、絶賛発売中の枝里子さんの新刊本「ピナ・バウシュ中毒」(注:河出書房新社をぜひご覧くださいませ! )をご覧くださいね。そして、枝里子さんの大人気ウェブサイトもぜひどうぞ! 

www.erikokusuta.com

さて、それらのエピソードは、あまりにいろいろあってここではご紹介する時間もなく、申し訳ないのですけれども(またいつか別の機会で、ゆっくりとご紹介させていただきたいと思います。)、とにかくそれ以来、ずっと私は枝里子さんと機会がある度にお会いし、お時間をいただいて、楽しいお話を伺っているのです。そう、私は、枝里子さんが日本テレビのアナウンサーとして登場された時からの大ファンなのです!! つまり、「楠田枝里子中毒」って訳です。

皆さんはご存知でしょうか?当時デビューして間もない枝里子さんは、ワイドショーの枠で、生コマーシャルを担当していらっしゃいました。
それは、「ポッカレモン」の宣伝でした。ポッカレモンのCMはものすごく新鮮で、商品のさわやかさが伝わってきました。「この女性は一体誰? あまりに美しく、他のアナウンサーとは違う何かがある! すごい、凄すぎる!」と私は感動し、テレビに釘付けになっていたものです。

あれれ、また脱線してしまいましたが、そういう筋金入りの「枝里子さんのファン」である私は、ピナさんのフェスティバルを通して、枝里子さんとお話させていただく機会を得て、本当に心から幸せを感じております。

枝里子さんは、私のような一般人にも、誰に対しても、それこそどこの国の人でも、性別も関係なく、本当にわけ隔てなく接してくださり、とっても優しく、素晴らしい女性なんです!! そういうところは、甲田先生と全く同じ! 
その上、テレビの画面で拝見する以上に美しく、スタイルもバツグン! 
知性に溢れ、お話もとっても面白く、英語もドイツ語も堪能で、まさしく「スーパー」な女性で、私の憧れでもあります。そしてとっても健康でいらっしゃいます!!

私の息子のことも可愛がってくださり、「人気のある方というのは、本当に全てにおいてさりげなく、でも心からの気配りをなさっているんだなぁ。」と、私はただただ感動するばかり。メール交換でも、お会いしても、ピュアで飾らない、まっすぐで凛とした、でもさりげなく柔らかな気配りをしてくださる枝里子さんの内面に触れ、感謝の気持ちと共に、いつもいろいろ学ばせていただいているのです。

そしてなにより、枝里子さんから私は、「日々幸せでいられる方法」を教えていただいているように感じます。枝里子さんを拝見していると、小さなことにもアンテナが作動して、とっても素直に感激したり、驚いたり、好奇心があったりと、それはそれは楽しそうでいらっしゃるのです。子供の頃の純真な心を、ずっと持っていらっしゃる枝里子さん。それに、テレビの枝里子さんと全く変わりなく、魅力的な微笑みで、感動したお話などをしてくださいます。つまり、ポジティブなエネルギーに満ちていらっしゃるのです。本当に素晴らしいことだと思います。

誰もがいろんな悩みを持っているはず。ですから、いつもそうした良い「気」ばかり発することは難しいかもしれません。でも、枝里子さんはまわりの人々に、さりげなく明るい「気」をくださいます。そんな枝里子さんの優しさ、暖かさに触れ、私も前向きに生きたい、と思うのです。

・・・・

3月25日の夕方。私は、とてもお世話になっている、ある会社の社長のYさんと共に、枝里子さんの事務所に伺いました。そこで、枝里子さんのコレクションである、2万点にも及ぶ世界各国の消しゴムを拝見して(私は、すでに何度か拝見しましたが、何度見ても素晴らしい!このコレクションは、枝里子さんのウェブサイトでもご覧いただけます。Yさんは初めてだったので、もうびっくり!! 感心していらっしゃいました。)、それから枝里子さんの行きつけのお寿司屋さんに3人で向かいました。

なんと!! 枝里子さんが私達をディナーにご招待してくださったんです!! もうもう、本当に素晴らしく、夢のように贅沢なひと時を過ごしました。私の耳の具合を気遣ってくださり、私が真ん中になり、3人でカウンターに座りました。枝里子さんの声はとってもクリアなので、私の耳でも充分聞こえます。

Yさんと3人で楽しくおしゃべりをし、もうそれだけで素敵な時間が流れたのですけれども、おまかせでいただいたコースの、それはそれは美味しかったこと!! 甲田療法において、飽食は最もいけないことのひとつです。でも、甲田先生は、月に2度程度であれば、無理をせずに脱線してもいいんですよ、とおっしゃいました。枝里子さんとのディナーは、本当に華麗で上品で、そして美味しいひと時でしたので、こういう大切な時間を過ごすこと、そういう脱線は、明日への力を与えていただける、とっても意味のあるものだなぁ、と思ったのでした。何より、私はこの脱線を通して、さらにいろいろなことに対して、やる気になりました。小食、そして生菜食をすることで、私の中には闘争心のようなものがどんどんなくなっていきます。それとは別のテーマで、美に対する感性は、私自身は人生において必要だと思っていますけれども、病気を治すということにおいては、最も大事なことの中には含まれていません。でも、優雅なひとときというのは、贅沢かもしれませんが、人を気持ちを良くさせてくれます。それはまたそれで、とても大切なことなのではないかなぁ、と私は思うのでした。まぁ、全てバランスの問題で、なかなかうまく自分をコントロールできないのが問題なのですけれどもね・・・。

枝里子さんは、外食が続くと、家でライトなものを作ってバランス良く食事をなさるのだそうです。それから運動。スクワットは50回ほど一日に行うそうで、そういう自己管理の素晴らしさも、私はぜひ見習いたいと思いました。

私は体質的にお酒が全く飲めないので、枝里子さんとYさんがお二人で楽しそうに飲んでいらっしゃいました。あまりに美味しそうなので、「私も少し飲んみようかな・・・。」と、ぼそっと言いましたら、間髪入れず枝里子さんが、「あーそれはやめた方がいいわ。急にいつもと違う物を摂取しすぎると、体調を崩すかもしれませんからね。」と優しくおっしゃいました。お寿司だけでも、私にとってはいつもと違うメニューです。私の身体を気遣ってくださり、またまた感激!!

その後、おまかせの素晴らしい豪華なお寿司+お料理をいただいた後、お好みでお寿司をいただくことになったのですが、さすがに私は日々小食をしているせいか、(枝里子さんとYさんとのディナーということで、嬉しくて胸いっぱい、ということもあったのですけれども)おなかがいっぱいでお好みは遠慮させていただきました。でも、枝里子さんとYさんは、お寿司もお酒もどんどん召し上がっていらっしゃるのです。とってもパワフル!! 見ていて気持ちがいいくらい。「枝里子さん、痩せていらっしゃるし、それにとっても肌もきれいで健康体でいらして、一体どんな美容法(健康法)をしていらっしゃるんですか?」と伺いましたら、枝里子さんはニコニコして、美容法などなく、日々ビタミンCなどのサプリメントを摂取しているけれども、他には特にないのだそうです。やはり、常にポジティブな姿勢でいることが大切なのではないかな、と思いました。

メインを終了し、季節の手作りアイスクリームを4つもいただいて、もうもう大満足のディナーでした。お寿司だったせいか、おなかの調子が悪くなることもなく、その日は気持ちよく眠ることができました。翌日は、少し生菜食を減らし、調整しましたけれども、枝里子さんとのひとときは、毎日を元気に生きるための、私のサプリメントになったのでした。

枝里子さん、本当にご馳走様でした!!

脱線は、必ずしも悪いことではない、と思います。その時間をいかに素敵に、大切に過ごすことができるか・・・。満足し、幸せを感じたら、それはきっと小食と同じように、明日への希望を運んでくれるでしょう。
毎日ではないのです。特別な時間・・・。昔から「ハレとケ」があるように、シンプルに過ごす時と、贅沢に過ごす時・・・このバランスが良ければ、人は幸せに、そして健康に過ごすことができるのではないかな、と感じました。

退院後の脱線も、ちょっと楽しみです! プチ幸せの目標があると、私は頑張ることができそうです!