2004-06-17

かよちゃんの幸せのパン

ベルリンに戻って、すぐに仕事の打ち合わせなどがあり、なんだかまだばたばた状態ですが、かよちゃんからこんなメールが届きました:

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それから幸福のパンの後日談。
私は引き取り手に恵まれず、なんと4つとも自分で焼き、完成品を人々に配るはめに。
(「私はパンを焼いたりしない」、「そんな出どころのわからないものは恐い」、「面倒だ」などとことごとく断わられて…。)自分でももちろん何度も食べました。
これではなんのご利益もないかも。
でも結構おいしかったし、夫は毎日のように台所に焼きたてパンがあるのでご機嫌でした。この人だけは確実に幸せになったと言えるでしょう。大学の同僚とかも「あなたが焼いたの?」とかいぶかしみながらもものすごく喜んでいました。(皆お腹が空いていた。)
最後のパンはようやくゆうべ焼いて、今日私たちの朝食になったの。
ごちそうさまでした。

どうなることかと思ったけれど、パン焼くのって初めてのことでとても楽しかった。
台所にパンの匂いがただようのって幸せだね。

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よしこさんやつよしさんに「かよちゃんってやっぱり抜け作ね~」と言われるかと思い、恥をしのんで告白した後日談だったのだけど。(笑)
1、2回目は普通の小麦粉で焼いたんだけど、きれいなきつね色に。
よしこさんにいただいたのと色が全然違ったのでびっくり。まさか黒砂糖を使っていたとは!
ところがこのきつね色のパン、ものすごいボリューム感と甘さで、ひときれ食べただけでもうお腹いっぱいで眠くなるくらいだったの。おいしかったんだけどね。
そこで3、4回目はVollkornの小麦粉を使ってみたの。オイルも少なめに。
そうしたら甘さもおさえられ、「黒パン」に近いかんじになった。素朴でサクサクして、ちょっとジャムをぬるとおいしいというかんじ。
…実は明日の朝食の分もまだあるのです…。

パンを焼くなんて、そして人にも配るなんて、私にとっては画期的なできごとだったよ。いつもは自分の研究(?)と雑用に追われて、生活に潤いがないものね~。と、気づかせてくれたよしこさんに心から感謝です。

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以上、加代ちゃん、どうもありがとうございました!!
なんだか、とっても大変な目にあわせてしまったようで、かえって申し訳なく思っています。でも、なんだかかよちゃんが楽しんでいる様子が伝わってきて、私まで嬉しくなりました。そう、確かに焼きたてのパンの香りって、とっても香ばしく、美味しそうで、幸せな気分になりますね。

それにしても、一生に一度しか焼いてはいけないっていうようなことが書かれていたはずだけれども、4回も焼いてしまって、かよちゃん、大丈夫なのでしょうか??? 4倍の幸せが訪れるのかも??