石川 輝吉

1971年、静岡県生まれ。英国エジンバラ大学哲学部修士課程修了。明治学院大学国際学研究科博士後期課程修了。現在、桜美林大学非常勤講師、和光大学オープンカレッジ「ぱいでいあ」講師。著書に『カント 信じるための哲学』(NHKBOOKS)、『ニーチェはこう考えた』(ちくまプリマー新書)。 共著に『はじめての哲学史(有斐閣)』、『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎)。

ニーチェ『道徳の系譜』【要約レジュメ】

レジュメ=要約という本来のコンセプト。細かい部分はさておき、哲学書に書かれている内容をてっとり早くつかみたい方、どうぞ。節番号ごとに内容を要約し、石川なりの補足的説明も加えられたかたちでまとめています。
 →ニーチェ『道 [...]

ニーチェ『道徳の系譜』目次

序言(詳細/要約/帰ってきた)[2011/03/09公開]
第一論文 「善と悪」、「よい(優良)とわるい(劣悪)」(詳細/要約/帰ってきた)[2015/1/22更新]
第二論文 「罪」「疚しい良心」およびこれに関連したそ [...]

ニーチェ『道徳の系譜』【帰ってきたニーチェ】

哲学者が現代によみがえったら、どんなふうに自分の書いた本の内容をしゃべるか。そんなコンセプトでまとめたものです。基本的にテキストの内容には即しているけれど、かなり自由にしゃべっている部分もあります。哲学書に興味のない方含 [...]

ニーチェ『道徳の系譜』【詳細レジュメ】

読書のお伴に。補足や解釈もかなり入ったものです。哲学書をじっさいに読んでみたい方、どうぞ。各節、最初の一段落は石川導入(リード)。そのあと、内容要約。“○”印以下は石川まとめ・補足コメントです。なお、ニーチェ原文は節番号 [...]

石川輝吉の“どうぞご自由に”レジュメ集について

レジュメを公開します。みなさまのご興味やニーズに合わせて、どうぞご自由に読んで使っていただければ幸いです。レジュメは「詳細レジュメ」、「要約レジュメ」、「“帰ってきた”レジュメ」の三つのシリーズから成っています。同じ哲学 [...]

第12回 鵜呑みにしているように思われたかもしれないけれど……──佐藤高峰さん(22歳・男性・勤務歴2ヶ月)

佐藤くんは、福島県郡山市で生まれ育つ(現在22歳)。高校ではサッカー部の主将。県代表として全国大会にも出場した経験をもつ。都内の私立大学進学とともに上京し、現在、テレビ某キー局のグループ会社で通販の番組をつくる会社に就職 [...]

第11回 ここがこう動いて、つぎにこうするとこう動く──武田一雄さん(22歳・男性・大学3年生)

武田くんは、1988年に埼玉県の朝霞市に生まれ育つ(22歳)。現在は東京都内の理系の大学で電気関係を学ぶ大学三年生(就職活動中)。
理系で技術者をめざす若者はこのインタヴューでははじめて。電気の仕組みなど、なかなか聞けな [...]

第10回 もうちょっとまわり道したほうがよかったんじゃないかな──早見涼子さん(23歳・女性・勤務歴2年)

 早見さんは、1987年に東京都区内に生まれ育ち、現在はマネージメント会社(スタイリスト、フードスタイリスト、ヘアメイク、そのアシスタントが所属している)で働いている(23歳)。この会社には、自分の卒業した服飾系の専門学 [...]

第9回 ぼくは、ダンサーのなかではおしゃべりです──水野大介さん(23歳・男性・修士過程2年)

水野くんは1987年に関東の某県郊外で生まれ育ち、現在は数学を研究している大学院生(23歳)。就職もシステムエンジニア(SE)に決まり、修士論文も仕上げたところ。地元の公立中学に進み、高校は私立高校に猛勉強して受かる。中 [...]

第8回 生まれ育った町に恩返しができればいちばん──今谷深悟朗さん(20歳・男性・勤務歴2年)

今谷さんは、1990年に埼玉県郊外の人口15万人ほどの市で生まれ、現在も親元で暮らしている。現在20歳。地元の県立普通高校卒業後、地元の消防署に就職。現在勤めて2年目。
本人曰く「田舎者」とのこと。東京都内にはほとんど出 [...]

第7回 自分のなかの基準をもちたい──山崎麻美さん(22歳・女性・大学4年生)

山崎さんは、1987年に高知県佐川町に生まれる。父親は高校の先生。母親は小学校の先生。10歳上と3歳上の兄がいる(現在それぞれ都内に住んでいる)。山崎さんはその町で育ち、県立の商業高校を経て都内の私立大学へ。現在4年生 [...]

第6回 努力している自分が好き──坂本真紀子(23歳・女性・勤務歴1年目)

坂本さんは、1986年に富山県氷見市に生まれる。父親は農業関係の技術者(56、7歳、地方公務員)、母は幼稚園の先生(50歳)。精神保健福祉士をやっている姉がいる。両親、姉は富山県の実家でいっしょに暮らし、坂本さんだけが東 [...]

第5回 親やお兄ちゃんにわかってもらえればいい──小阪義徳さん(22歳・男性・大学4年生)

小阪くんは、1988年に東京・世田谷に生まれる。父は下北沢でバーを経営。母は、父のバーを手伝っていたこともあるが、小阪くんが小さい頃はめがねの組立工場で働いていた。5歳上の兄とその間に姉がいる。両親が共働きだったので、 [...]

第4回 現実を知っても、夢は諦めきれない──岡村大輔さん(23歳・男性・アルバイト1年目)

岡村くんは1986年青森県八戸市近郊の町で生まれた。現在23歳。父親は地元で公共工事なども請け負う電気店を経営。中学校、高校は地元の公立校に進む。高校は進学校だったが、二年生で中退。その後は親の仕事を手伝いながら通信教育 [...]

第3回 いま、自分のおしゃれのレベルは並以下です──大石なつ美さん(22歳・女性・無職)

大石さんは、1988年に埼玉県郊外で生まれ育ち、現在も親元で暮らしている。22歳。中学高校は地元の普通高校に進み、八王子にあるマンガ・アニメ系の専門学校に進む。専門学校卒業後はライトノベルなども出版している某出版社で雑 [...]

第2回 ギクシャクしないようにと思って──遠藤学さん(21歳・男性・勤務歴1年)

遠藤くんは、1989年生まれ。生まれてからずっと、横浜、黄金町付近で生きてきた浜っ子。現在21歳。好きなプロ野球チームは「もちろんベイスターズ!」。
地元の工業高校卒業後、ガソリンスタンドのアルバイトを経て、現在は親の経 [...]

第1回 違う世界にいる人は、苦手──佐々木憂佳さん(24歳・女性・勤務歴2年)

佐々木さんは、1985年に母の実家、知床で生まれ、東京郊外で育った。現在24歳。
中高一貫校に進み、有名私大文学部へ進学。大学卒業後は、官公庁の関連団体で働き、現在は諸申請を受け付ける窓口業務に就く。勤務歴2年。
現在、 [...]

序文

文・石川輝吉
若者のあり方から哲学してみる
 若者との話をきっかけに、哲学をもっと具体的なものにしたい。そもそも、哲学とは、考えることなのだから、その考えるきっかけは無数にあるはず。もちろん、若者だけでなく、世代は高齢者 [...]

哲学者・石川輝吉の、ちょっと「ぐずぐず」した感じ

まもなく、哲学者・石川輝吉さんによる10代後半から20代前半の若者へのインタビュー連載「哲学者・石川輝吉の、ちょっと「ぐずぐず」した感じ」が始まります。
乞うご期待!
プロフィール
●石川輝吉(いしかわてるきち)
197 [...]