2003-08-19

ベルリンに戻って・・・

戻って参りました!
1ヶ月半ぶりのベルリン。16日の夜に到着し、時差でぼろぼろ状態のまま自宅にタクシーで戻り、そのままベッドメーキングだけしてバタっと倒れるように眠りましたが、夜中に目が覚めてしまい、断食日記を少しずつ書き始めました。
甲田医院を退院後、私は何とか食餌療法を続けられるって自信があったのですけれども、外界の誘惑は想像を絶するほどすごくて、かなり危ない場面が続きました。自分の病気を治す+世界平和(愛と慈悲)・・・が、聞いて呆れます。もう、食べてはいけない物ばかりに目が行ってしまうのです!! それでも16日の飛び立つ前までは、絶対に頑張る! と自分に言い聞かせ、脱線を免れました。これもまわりの心優しい友人のおかげ。
友人のありがたさに涙・・・。両親の家に戻ると、息子との再会はとても嬉しかったものの、リビングにいるとどこに目を向けても食べ物ばかり。本当に厳しかったです。私は自分でも相当抑制がきくタイプだと思っていたし、小食についてはストイックに続けていける自信が少しはあったのです。けれども、目の前にこれでもか、これでもかと美味しそうな食べ物を並べられてしまうと、ほとんど拷問にすら感じてしまい、そんなふうに思う自分に自分で驚いてしまいました。情けない気持もあり・・・・。
今までは、リビングに何があっても手を出さず、食べたいとも思わなかったのに・・。心理的に、まだまだ私は食への本来の向かい合い方をきわめていないってことなのでしょう。ホントにまだまだです・・・・。
ベルリンに戻る前日、私は脱線カードを意図的に使用し、日中は友人達とメロンパンで退院祝いをし、夕飯は家族と家で和やかにしました。久しぶりのパンと手巻き寿司・・・・。やっぱり美味しかった・・・。涙。イコール前途多難???

いえ、とにかくベルリンに戻ってからも甲田療法を続けます! 息子は私に言ってくれました。「お母さん、月に1〜2度脱線してもいいんだったら、毎月1日と15日は脱線の日とかに決めて、僕と一緒に楽しい食事をしようよ。月に一度は僕が何かお母さんに作ってあげるよ。」可愛い提案で私は大感激ですけれども、そうするとずるずる脱線を続けてしまいそうで怖いです。自分が信じられない今の私。でも、とにかくやってみるしかありません。入院という特種な状況では軽々クリアできることも、日常では難しいことがよくわかりました。入院前には、意気込みもあったせいか、息子の食事を作っていても自分は食べないとか、家で子供のパーティやら何やらしても、作るだけで食べずに楽しく過ごすことすらできたのです。今はできるかどうか不安・・・・・。でも、不安になっていても仕方がありません!
とりあえず12月に先生に診察していただく、という目標を設定し、そこに照準を合わせ、食餌療法にトライしようと思っています。ストレスにならないように、楽しく小食を考える・・・そういう自分になりたいです。

甲田先生は、最初は2週間ほど五分粥っておっしゃっていました。なので、まずは玄米の五分粥からスタートです。ついでに大豆から豆乳をミキサーで作り、にがりを入れて手作り豆腐にチャレンジしてみました。これがすごく美味しい! ほんの少しの手間で、身体にも優しいお豆腐ができるのだから、これからも時間があれば作ろうと思いました。

幸いにして、ドイツの食べ物は私の口にはあまり合いません。食べたい物がほとんどないのです。日本にはそそられる物が沢山あるから心配だったけれども、ドイツでなら何とかなる! そう自分に言い聞かせ、次回の脱線日である9月1日まで、しっかりと五分粥を続けると決心。ですが・・・・、ベルリンはけっこう暑いし、イタリアンジェラートなど欲しい感じ・・・。友達も訪ねて来るし、カフェでケーキを買ってもてなすから・・・・。あー!! 本当につらいです〜〜! いろいろ日常のことがあって、駄目になっていく私になりそうで、本当に怖い!! いやいや、そんなことをイメージしてはいけません。(二人の私が頭の中にいて、せめぎあいをしている感じでしょうか・・・・とほほ)
そうそう、息子が協力してくれると言ってくれました。息子のおやつは私が作り、極力甘い物は息子も食べないことにすると。朝の青汁も、いやいやながらも息子はりんごジュースに混ぜて飲むと言っています。うーん、息子とのコラボ、うまくいくでしょうか???

例えば、意識を他に向けるという方法もありますね。でも、この方法って、つまりは私が少々弱気になっていることを意味しますけれども・・・・。まぁ、打つ手があるだけ良いのかもしれませんね。
自分の健康を取り戻すため、そして世界の平和のため・・・・いつになったら、そういう言葉が絵空事ではなくなるのでしょう。なんだか、食にすっかりとらわれてしまっている自分に気づいて、がっくりきています。自分の知らなかった自分・・・。でも、それはそれとして、そんな自分もアリだって受け止めて、とにかく進みます。必ずできる! と信じて・・・。
今日、私はちゃんと五分粥を食べました。明日も五分粥をいただきます!
やりますよ〜〜〜!!