2004-11-23

雨ですが、いい気分!

今日のベルリンは雨です。昨夜遅くに雪が降ったようで、私が暮らすツェーレンドルフ地区には、雪が地面にうっすら残っていました。木々の白い雪がまぶしくきれいで、ちょっとうっとりしながら眺めていました。雨はそれほど寒くなく、2度もお買い物に出られたのには自分でもびっくり! 補聴器ショップまで行こうとも思ったのですが、それはさすがにやめました。やはり雨の中30分歩くのは今の私にはきついかも・・・。そうしたら、ショップから電話が。「今日出来上がりましたので、明日にでもいらしてください。」良かった!

さて、順調に生菜食Bに戻り、静かに過ごしています。今日は取材のテープ起しや、あるプロジェクトの整理などをして過ごしました。アロマをくゆらせ、水分を摂取し、なんだか楽しい1日。そう、実は今日は半年ぶりに妹と電話でおしゃべりをしたのです。近況+仕事の話だったので、1時間ほど話しました。それも、朝の6時に!でも、肉親っていいもんですね。たまにしか話さないけれども、そして時にはいろいろなトラブルでわだかまりがあるまま音信不通になってしまうけれども、ちゃんと話をすれば自然と仲良しの姉妹に戻れます。そんな雰囲気がとっても嬉しくて、その後メールのやりとりを5回もしてしまいました。妹は今まで、自分の携帯電話のメールから、私のPCのメールに送信できないと思い込んでいたそうなのです(妹の家庭にはマックがあるのですが、壊れてメールできないということで)。何度もメールを頂戴と書いても連絡がなかったので、どうしたものかと思っていたのですが、そういう勘違いだったのです。それで、早速妹の携帯からメールが入り、お互い「おお!良かった!」と喜んで、それからは子供の思春期の問題などで盛り上がりました。

それにしても、やっぱり「きょうだい」っていいなぁ、としみじみ。いろんなことがあっても、やっぱりずっと一緒に子供時代を過ごした家族ですから。妹と私は、決して普段は頻繁に連絡し合う仲ではなく、ライフスタイルも全く違うので、それほど仲良しには見えません。でも、いざという時、やっぱり近しいのだ、肉親なんだと感じます。私が命にかかわる病にかかってしまったと知った時、入院先の現代病院にやって来て、突然私にノートを見せたのです。(その時、私はかなり動揺していましたし、弱っていましたので、補聴器も弱くてほとんど筆談状態だったのです)「お姉さん、必ず治るから! うちの前に、朝片目が病気の汚い子猫が捨てられていたのね。」??何だろう、と思いました。「ゴミ捨てに出て、どうしよう、まずいもの見ちゃったなって思ったんだけれど、そのまま無視しようとしていたら、カラスが来て・・」??うんうん、それでどうしたの?「誰も子猫のことなんて見向きもしないで、さっさと行ってしまうのよね、でも、子猫はからすが食べようとして狙っていたのよ!」ええ!そ、そんな!「それで、私はもうどうすることもできなくて、その子猫を拾ってきたの。カラスを追っ払って。」え〜!そうなんだ。小次郎がいるのに(飼っている犬)。「うん、小次郎とはどうなるんだろうとは思ったんだけれどもね、これも縁だなって思ってね、だって私、聞いたことがあるのよね。病気の猫を大切にしたら、身内の人の病気が治るって。それで、ああ、この子猫を飼って大切にしたら、お姉さんの病気が治るって思って!」・・・・もう、あの時は涙が止まりませんでした。私は絶対に治る!とその時思ったのでした。

もちろん、それからの妹は、その子猫の世話で大変でした。成長期の子供を二人かかえ、小次郎の世話もあります。旦那さんは理解はあるけれど、猫アレルギーだったので、ものすごく厳しい状況がありました。それでも妹は絶対に育てる!と断言したのです。動物病院にも連れて行きました。途中で車の中で吐かれてしまい、またまた大変! それでも子猫を捨てなかったのです。今でもその子は家族に大切にされています。

本当に幸せな猫ちゃんです!

久しぶりに聞いた妹の声。嬉しくなり、パワーが出てきました。「お姉さんはすごいね、その根性には頭がさがるわ。断食なんて、少食なんて、私にはできない!」と言っていたけれど、いや、私の病気を治すために子猫拾ってくることの方が、普通はできないことだなぁ、と思いました。

夜です。もう雨は止んでいます。明日は晴れるでしょうか。