2007-01-26

何と言いますか・・・

昨日は、最高の誕生日になるはずでした・・・・。

いえ、何と言いますか・・・最終的には、「良かった」のですけれども・・・・。

実は息子のことで・・・・思春期って、油断できないですね・・・・汗。せっかくいい感じだと思ったのに・・・・。はぁ

・・・

楽しい朝を迎えた25日、息子が起きて来ないので、起こしに部屋に入ったら、「ふぁ~、お母さん、お誕生日おめでとう!」と、そこまでは良かったのですが・・・・。

「今日頭痛がするから学校休むよ。」

え!!
音楽のテストがあるというのに??? 最低点をつけられる可能性があるというのに??? 昨日、勉強して頑張ったはずでは・・・? そして私の誕生日なのに・・・・。

最悪です・・・汗。

何を言っても聞く耳持たず、ふとんから出て来ませんでした・・・・。ああぁぁ・・・。夜更かししたからじゃないのかな・・・。あるいは、音楽の先生と折り合いが悪いので、萎縮しているか、精神的にちょっと不安定になっているか・・・。

どうすることもできず、仕方なく私は仕事を続け、そして息子の食事を用意して、午後になってから出かけました。ナイヨンとの約束があったからです。「君ね、夕飯の支度まではできないので、それにお母さんの誕生日だからね、君との時間も持ちたいし・・・。体調が良くなったら、6時にメーベンピック(スイスのチェーンレストラン)に来てね。」そう言って家を出ました。

3時にナイヨン、つまりピナさんご一行が泊まっているホテルに到着、感激の再会!!

ああ、やっぱり友達に会えるっていいですね~。久しぶりだったのでお互いに嬉しくて、大はしゃぎしてしまいました。
本当は和食ランチをしたかったのですが、2時までだったので閉まっていました。なので、オーガニックの店に行って軽いランチをしました。ナイヨンはハードに踊る仕事が待っているので、ちゃんとしっかりスープとメインを平らげたのに、私は感動のためなのか何なのか、全く喉を通らず、結果かなりの少食ができました・笑。昨日はその1食のみでした。

3時間もじっくりおしゃべりして、お互いの近況報告をし、話し足りなかったけれども6時過ぎに別れ、ナイヨンは一足先に公演会場へ。私は7時半に会場でぺトラとH子さんと待ち合わせをしていましたので、息子とそれまでメーベンピックで過ごそうと思い、待っていました。

6時半になってやっと息子が現れました。学校を休んだことには、ちょっとナーバスになっている感じだったので触れないでおいて、夕飯をレストランで食べさせました。私は、公演が遅くまであるので、眠らないように久しぶりにコーヒーをオーダー。夕飯はしませんでした。「君、頭痛はもう大丈夫なの?」「うん、まぁ、ほとんどね・・・。」そんな感じで少しずつ会話をして、最後には和むことができました。

7時15分にレストランを出て、つかの間の息子とのひとときを終え、私はピナ・バウシュの公演会場へ。息子は家に帰りました。

「もしかしたら、金曜日に追試受けることになるかも・・。だから俺、ちゃんと家で勉強するよ。昼間もずっとベッドの中で勉強していたんだよ。遊んでいないよ。」

ぼそりと言って、笑顔で帰って行きました。

・・・何というか・・・・思春期って先が読めません・・・。でも・・・時間がかかっても、きっと良い方向に進むと信じて見守るしかないです、親としては・・・。

・・・

ピナ・バウシュ公演は、それはそれは素晴らしかったです! すでに数回見ている作品でしたけれども(韓国をテーマにしたものです)、何度見ても新鮮で素敵で、もう見ていてワクワクしていました。ナイヨンも、舞台でものすごく輝いていました。アンナも!さすがにプロだなぁ、と圧倒的な踊りに感心。それに、やっぱりピナ・バウシュって天才です。絶妙なバランス、動き、言葉、音・・・香りさえも感じる、本当に美しい最高の舞台でした。

終わって楽屋口でナイヨンに会って、少し立ち話をしてから帰宅。すでに夜中になってしまいました。でも息子は起きていたので、「何しているの? どうして寝ないの?」とちょっとお小言。・・・・あれ、あれれ?

なんと息子の部屋は、いつになくきれいに整頓されていました。ちゃんと片付けたのですね。そして・・・

「俺、反省したよ、やっぱり学校に行けばよかった・・・。今からでも音楽のテスト、遅くないよね?」私が留守の間、それなりに勉強をしていたようです。

「金曜日に追試を受けることになるんだったら、勉強したんでしょ?頑張ってね、遅いなんてことはないから。でも次回からは、ちゃんとみんなと一緒に試験を受けなさいね。どんなに嫌な先生でも、そんなふうに逃げていてはダメよ。やればやっただけのことは返ってくるはずだからね。君がしっかり勉強さえしていれば、何も怖いことなんてないんだから。それでも、どうしても納得いかないんだったら、お母さんが先生と向かい合って話をしてみるから。だから、とにかくベストを尽くしてみたら?」

ということで、最高とまではいかなかった私の50回目の誕生日でしたが、息子も何かを得たように思います。もちろん、私も・・・。

このエントリへの反応

  1. 青木さん

    いい息子さんですね。
    私もそうでしたけど思春期ってはたから見ると何を考えているかわからないでしょうね。本人はあんがいたいしたこと考えてなかったりしますが。。。

    反抗したり反省したり、そんなことで自己洞察を深めていくんでしょうね。
    全てが勉強なんだなあ。

    なんか懐かしいです。