ポット出版

小雨の降りそぼる月曜日。

雨が降ると、若干暖かく感じるベルリン・・・汗。

なので、セントラルヒーティングを止めました。

息子部屋もキッチンも、バスルームでさえもヒーティングをつけていませんでした。

私の仕事部屋のみ。

というのも、本当に風邪を引いてしまったら大変だからです。

息子はまだ若いので、暖房をつけていなくても家の中では半そでのTシャツ姿。

す、すごい！

でも私は、一応加湿器もしっかりとつけて、首筋を冷やさないようにして万全の状態でいます。

そんな月曜日でしたが・・・・

仕事もきっちりとはしたのですが、あまり人と会いたくない気分。

そういう日もありますね。
メールでのコミュニケーションは楽しいし問題ないのですが、会うとなるとそれなりに気合が必要でして・・・汗。

ここのところ、風邪に気をつけるあまり、あまりまともな装いをしていませんでした。

完全に部屋着オンリー！

買い物も、近くのマーケットに行くだけですから、冬用のコートを着てしまえば中に何を着ていても大丈夫・笑。

なので、かなりいい加減な状態だったのですね。
いい加減モードに突入すると、髪の毛もひっつめていますし、前髪をピンで止めていて、ものすごい状態です。

そういう時は、やはり誰にも会いたくない、と思ってしまいます。

そして、仕事を終えたらのんびりと過ごして・・・・。

などと思っていたら、ぺトラからメールが！

「最近ちっとも淑子と会えないでいるけれども、元気なの？

ちょっと渡したい物もあるので、３～４時くらいに行ってもいいかしら？

丁度出かけるし。」と書かれていました。

別にデプレッションな訳でもないし、ストレスを感じているのでもないのですが、

「今日は勘弁して！」という気分だったのですね。

本当に、そういう日もあるものです。

なので、丁寧にお断りのメールをしたのですが・・・・。

３時過ぎにぺトラがやって来ました。

え～～！

彼女からのメールって、お伺いではなくて、もう「行くから」という意味だったのでしょうか？？？？
そうは読めませんでしたけれども・・・汗汗。

どうしても、どうしても彼女が私に渡したかったものとは・・・

チベットのスィンギング・ボールによる音楽のCDだったのです。

「淑子の体調があまり良くないみたいなので、私にできることってこんなことぐらいだから。」とぺトラは私にそのCDを差し出しました。

「え！　そ、そんなわざわざよかったのに・・・・。」

何となくみすぼらしい装いをしているように感じる私は、恥ずかしさでいっぱい。

「これを聞いて心癒されて頂戴ね！

こんなことぐらいしかできなんだから、私・・・。

何か淑子のためにしたかったのよ！

勝手に来たんだから気にしないで！」

そう言って、１０分ほど話をしてから帰って行きました。

う～～ん。

とてもありがたいし、心から感謝しているのですけれども・・・・

本当にかっこ悪い自分がいて、誰にも会いたくなかったんですよね・・・。
恥ずかしい気持ちでいっぱいになってしまいました。

複雑な思いで聞いたCDは、チベットの荘厳な音色がしました。

美しい音でした。

私は、ぺトラにお礼メールを書きました。

彼女なりの、精一杯の気持ちだったのですね。