1-1●日誌--沢辺

ポット出版社長・沢辺均の日記 -126[2011.07.22〜2011.07.31]

●2011.07.22金
午前中ポット会議。
15時から、翌日のシナノ印刷の工場見学にそなえてオフセット印刷のイロハ。
講師は、シナノの村山くん(優秀な営業マン)
ポット勉強会シナノ村山クン
夜は、代々木八幡で図書館スタッフとお話。
代々木八幡で

●2011.07.23土
朝9時45分に、武蔵浦和のシナノ印刷に集合。
印刷工場見学。工場はやっぱ面白い。
シナノ印刷工場見学シナノ工場見学
駅ビルのサイゼリアでみんなでメシを食って解散。

●2011.07.24日
休み。『永遠のゼロ』と『ジェノサイド』にはまって読み続け。

●2011.07.25月
『東大闘争資料集』を電子書籍にできないか、とか、いろいろ。
それから、衆議院議員会館(新設のやつね)というのにはじめて入る。
窓からは首相公邸が丸見えだったり、食堂にいったり、コンビニとかいろいろ入っているとこのタリーズでおチャしたり。
こんなところに入る機会は少ないから、写真一挙公開。
衆議院第一議員会館衆議院第一議員会館
衆議院第一議員会館衆議院第一議員会館
衆議院第一議員会館衆議院第一議員会館
そのあと国立国会図書館まで歩いていって、「全文テキスト化実証実験の出版社向け成果報告会 」に出席。
「全文テキスト化実証実験の出版社向け成果報告会 」
柳さんとおチャしたり、電子納本のことで中山さんと打ち合わせしたり。
夜は、帰ってきてデジクリの連載を書く。「デジクリ連載11 ■電子書籍共同ブランドづくりに取組む

●2011.07.26火
ボイジャー清水さんたちが来る。版元ドットコムでボイジャーのストアへの出展の話。
夜はNIIで「書誌・書評情報整備・利用研究会」。20人以上参加してくれたはず。
メールで送った感想など。
「僕的には、とても満足な研究会で、意味ある議論でした。
小さくとも、ちょっとは前にむかうかなという予感がするような議論だっと思うので。

あの後の飲み会で(笑)、書評掲載情報を、カーリルで使ってみようということになったり、
NDLがさまざま書誌情報を集約するDBという考えがあって、開発を進めている(?)
みたいなことも僕のまわりでは話されたし、
仲俣さんと、書評の書き手に、過去に書いたものを掲載させてもらうことをはじめてみようか?
などといった話がもちあがったりしました。

富田さんの没年情報必要ってはなしも、実は僕のアタマにはまったくなかった。
著作権者情報の整備には、絶対必要なのに、、。
きっとNDLの典拠情報の整備も進む(?)のではないでしょうか(笑)。

データ相互利用のオープン化の合意を増やす(という環境整備)とともに、
小さな改善の積み重ねをしていきたいものです。

●次回研究会
09/06火 18:30~]

●2011.07.27水
夕方ブックスキャンの担当2名来社。最近出版業界の敵=ブックスキャンと仲が良いのだ(笑)。
版元ドットコム会員社なども参加して。
ポットの本をPDFにしようと画策中。それだけでなく、デジクリに書いたように
共同販促会社を指向してるのだ。
そのあとは、版元ドットコム組合員会議。
例によって、飲み会つき。

●2011.07.28木
午前中、国立国会図書館で、慶應大学図書館の入江さんによるMARC21への移行の研修会に、
外部から参加。
戻ってきて月例出版会議。

●2011.07.29金
午前中ポット会議。
午後慶應大学図書館に行って、主に大学図書館の電子書籍利用のための情報交換。
慶應のサロンでビール飲んだり。

●2011.07.30土
ほぼ完全オフ。椅子を組み立てたりした。
久々に料理。カレーをひと鍋つくる。深夜に散歩とか。

●2011.07.31日
休みのうちに領収書請求書の整理やら、メールをまとめて書いたり、やることリストを書き直してアタマを整理したり。
そしてたまったこの日誌を書いてる。

デジクリ連載11 ■電子書籍共同ブランドづくりに取組む

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[11]
電子書籍共同ブランドづくりに取組む

沢辺 均
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110726140200.html >
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前回のここで、この連載を「ポットの日誌」という自社サイトと、「マガジン航」というサイトにも転載しているって書いた。理由は、「できるだけ多くの人が読む可能性を増やしたい」ってこと。読んでもいいかな? って思ってくれる人にまだまだ届いていないと思うからだ。

このことは本も同じだと思うようになってきた。「太宰治の『人間失格』に、イケメンの写真かなにかのカバーをつけ直して注目を集めていたこともある」みたいな化粧直しをしないと、読んでくれるだろう人にとどかないまま、本は忘れ去られて行く。

で、電子書籍の話として続きを書きます。

この化粧直しは太宰治の『人間失格』のカバー替えのほか、復刊・増補改訂版・文庫化などという方法が考えられる。ところが、もともと少部数のわがポット出版の本はこれらをやりづらい。カバー替えでも増補改訂版でも、やはり初版のときより売上げは大きく落ちると思う。もとが少部数なのだから、そうした化粧直しで売れるだろう部数はさらに少なくなるわけだ。

ポット出版では、時々復刊をやる。今も石ノ森章太郎の『ジュン』という名作の完全復刊を準備中。これはもともと初版や最初の発表時の評価も高く、その後も評価は落ちてない(という判断)ので、少部数での復刊でも採算がとれるだろうと考えたのだ。ポット出版の復刊は、それなりに売れた本をターゲットにしている。

余談だけど、紀伊國屋のパブラインという出版社向けのサービス(有料で月額10万!)があって、店頭の実売を一日遅れでみることができる。さらに、他社の本・雑誌の情報も見ることができるのだ。1990年代の後半あたりからのデータが蓄積されている。これが他社の本の復刊を考えるときに役に立つのだ。

さて、この『ジュン』は他社の販売成績の良い(そしてその後忘れられたり、大手出版社の基準では復刊するほど販売が見込めなさそうな)本の例。ポット出版の本では、千、二千部という販売成績の本もゴロゴロしている。こうした本は文庫にされることもない。

文庫は、昔は初版三万部などというふうに言われていたけど、今は一万チョットくらい。それでも一万! いくら文庫にしても、それほどは見込めないものばかりだということだ。

さらに、ポット出版は文庫を出すには困難な課題がヤマ積み。文庫の初版部数が多いということは、売れなかったときの赤字がスゴいことになる。取次からは毎月定期的に複数タイトルを出すことも求められるようだから、イッパイ出さなきゃならない。

また、書店店頭に、もうあらたな文庫のスペースを確保してもらうことがそもそも絶望的にむずかしい。まあ、ポット出版が文庫を出したいといっても、取次の相手にしてもらえないだろうけどね。

つまり、化粧直しして、まだまだ読んでくれるだろう人に、もう一度届ける機会をつくるのは、今考えられるパターンではとても難しいのだ。そこで考えたのが、電子書籍の利用だ。電子書籍化を化粧直しの「もうひとつの機会」として利用しようということなのだ。

これを、われわれのやっている版元ドットコムという出版社団体の会員出版社で、共同のブランドとして取組んでみよう、と考えたのだ。正しくは、このアイデアは版元ドットコムの仲間である、高島利行さん(語研)が言い出したことなんだけどね。

版元ドットコム共同の独自ブランドを電子書籍でつくるのは、化粧直しをするってこと以外にもいくつかの理由がある。

実はこれまでも、中小出版社のタイトルも時々文庫になっている。この場合は、ほとんど「持って行かれた」って感じなのだ。最初にリスクや知恵を著者と一緒に出して本にして、多くのシッパイのなかからそれなりのアタリをだす。やっとあたったタイトルを、今度は大手出版社が文庫にしてしまうっていうイジケタ感じを持ってしまうのが、中小出版社にとっての文庫のイメージ。

もちろんタイトルにとっては、もう一度化粧直しして世に出て行くのだからいいことではある、ってのはわかっているんですよ。で、この「持って行かれる」ってことに、電子書籍化で対抗できる。

投資コストも少なくてすむ。文庫を万単位で制作すれば、印刷・製本費だけでも一冊あたりン百万の単位の初期投資が必要。紙の本をスキャンしてOCR(校正しない)の透明テキスト付きの「スキャン電子書籍」であれば、ものすごい低コストでできるから、リスクを少なくすることができる。

書店の棚を営業してとってくることも必要ない。取次に「文庫出したいんですよ」って言う必要がない(つまり、断られることもない)。版元ドットコムの数十社でも、共同の独自ブランドをつくれば販売促進活動もそれなりにできる。電子書籍化のノウハウも数十社で生かせる。

ただし、マイナスなこともある。イマイマ、電子書籍がたくさん売れる環境にないってこと。でも、だからこそ今から取組めば、ブランドを浸透させる可能性も大きくなる。大手も含めて、電子書籍の制作や販売促進などのノウハウは「ない」といっても過言ではないんだから、充分競争について行けると考えているのだ。

◇ポット出版7月の新刊は2冊
日本発! 世界を変えるエコ技術』(著・山路達也)
< http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0161-3.html >
正しい貧乏青年の食卓』(著・ライノ曽木)
< http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0162-0.html >
ポットの日誌
< http://bit.ly/qZj4Op >

【沢辺 均/ポット出版代表】twitterは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)

ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年とってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

ポット出版社長・沢辺均の日記 -125[2011.07.14〜2011.07.21]

●2011.07.14木
なんかバタバタしてたんだけど、、、、。
USTREAM、ボイジャーのチャンネルで東京国際ブックフェアの鎌田さんとのトークの録画が公開された。
改めてみると、デブで、妙に声がうわずっていて、ショック。
http://www.ustream.tv/recorded/15841970

●2011.07.15金
ポット会議と掃除。
月例の社員スタッフ誕生日を祝うケーキの日。7月は、大田/大脇/そして、すず。
キルフェボンの、桃のタルトとチーズケーキなり。

夜、「マガジン航」の寄稿者飲み会。離婚話になっちゃった。
マガジン航のみかい
つい、離婚話に夢中になって、ギター教室を早くも2回目でサボる。

●2011.07.16土
人間学アカデミー9期最後のシンポジウム。「日本人はなぜ逆境に強いのか」
パネリスト=竹田恒泰、呉善花、佐伯啓思 司会=小浜逸郎
終わってから懇親会。

●2011.07.17日
06/18にやったオレらのライブのDVDを焼いたりカバーをつくったり。
ライブ 勝手にしやがれVol.7DVD

●2011.07.18月 祝
ぐだぐだ。本屋や楽器屋とか。

●2011.07.19火
出版界の敵(笑)=ブックスキャンに「ず・ぼん17号」の取材。
自炊代行ですからね(笑)。
やってる人が面白かった。20代の大木さんとか。
かれの道具好き、とか、出勤システムとか、ブックスキャンそのものよりそっちの方が聞きたい!
夜は、高円寺でこのサイトの「哲学者・石川輝吉の、ちょっと「ぐずぐず」した感じ」石川輝吉さんと、
今後のこととかおしゃべり。
石川輝吉さんと高円寺

●2011.07.20水
午前中出版会議。相変わらず説教やまず。
午後は出版クラブ会館でJPOの近刊情報センターSW。
もどってきて、「日本発! 世界を変えるエコ技術」の山路さん来る。
電子書籍化の話。350円くらいの安い値付けと、Appストアも試すことにした。
ちなみに滑り出し、アマゾンで好調。

●2011.07.21木
午前中、こもれび大和田図書館へ。NPOげんきな図書館の理事として。
月に一度の館内整理日で、長岡館長とお話し、など。
こもれび大和田図書館
午後、整体を受ける。
そして、ただいま、雑用をはじから片付けてるけど、。

ポット出版社長・沢辺均の日記 -124[2011.07.11〜2011.07.13]

●2011.07.11月
ボイジャーのやるEPUB3の説明会。午前10に雑協会館であったんだけど寝坊して欠席。
後半をUSTREAMで見ながら仕事。
Bluetoothで、音声もできるヤツ、2〜3千円くらいだったから買ったんだけど、
スゲー音が悪いでやんの。
夕方に、06/18土のライブの動画の編集が終わって持ってきてくれた。
編集はヤイちゃん。ポットの上野の日本映画学校の同級。今は編集屋さん。
で、ヤイちゃんにいろいろ編集のことを聞いてとっても勉強になった、ぞ。
近所の東洋食堂でメシを喰って、デジクリの原稿をかく。
デジクリ連載10 ■この連載をほかのサイトでも公開する理由
デジクリのおかげで2週間に一度、いろいろ考えをまとめる機会ができた。
原稿書く前はメンドウな気分なんだけど、こういう「強制」がないとなんにもしないんで、いい機会でもある。

●2011.07.12火
版元ドットコムの新しい取り組みのたたき台など、結構アタマを整理することのできた日。
新しい取り組みは、うん、そのうち(早めに)オープンできるようにしたいな。
あ、それと、ブックスキャンに取材申込した。速攻で了解が帰ってくる。
来週の火曜に行くのだ。出版社向けのサービスもサイトに載ってる。
夕方に、ボイジャーの若者たちがUSTREAM放送道具一式の返却に来る。
東京国際ブックフェアで、鎌田さんとやったトークセッションもあとでUSTで公開するらしい。
公開されたら、お知らせします。

●2011.07.13水
午前中、週一回の出版会議。
石ノ森章太郎の『JUN』を全シリーズ、画集なども含めて完全復刊するのだけど、
新刊委託をせずに返品を受ける注文品としてだすことに。
このあたりいろいろ考えてることがあるんでいつか書きたいのだけどね。
午後から、渋谷区立中央図書館で、図書館職員と委託業者の連絡会。
各館ごとに、業務委託実績評価表も示される。半年に一回の通信簿。
帰ってきて、商標登録のこととかで説教とか。

今回は写真なし。

デジクリ連載10 ■この連載をほかのサイトでも公開する理由

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[10]
この連載をほかのサイトでも公開する理由

沢辺 均
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110712140100.html >
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この連載もやっと10回。柴田編集長から声をかけてもらい書き始めたのが2011年1月11日(火)。月に二回掲載で、はやくも半年がたとうというわけだ(一回休載したけどね)。

この連載は、デジクリ発行と同時に、我がポット出版のサイトの「ポットの日誌」コーナーに毎回掲載している。また、仲俣暁生さん編集長の「マガジン航」にも掲載してもらっている。つまり、3カ所で掲載しているわけだ。

デジクリはボクの場合(もちろん)ノーギャラ。いやあ、まったく問題ないんですよ。たしか柴田編集長から声をかけてもらった最初のメールに「ノーギャラです(きっぱり)。」みたいな一文があったと思う。依頼時にちゃんと条件を書く柴田編集長はエライ!!!!

横道にそれるけど、原稿依頼で条件提示してくるのは半分くらいじゃないかな?講演依頼だとたぶん8割くらいは条件提示がない。

で、さらに柴田編集長のエライところ。ボクがおそるおそる自社サイトに掲載したいとお願いメールを送ったら、速攻で、もちろんオッケーって返事が帰ってきた。ノーギャラで独占使用権を主張するキはない、ってことなんだろうな。

そのときにボクは「連載を掲載した時点で、そのひとつ前のを当方でも公開したい」ってお願いをしたはず。一定期間デジクリだけで読める状態をつくっておかないと、柴田編集長に怒られるかな? って思ったもんで。

ところが、デジクリへの掲載と同時に公開していいって。エライ・エライ!!さらにさらに「マガジン航」< http://www.dotbook.jp/magazine-k/ >での掲載もOKだって。エライ・エライ・エライ!!

また横道にそれる。先週あった東京国際ブックフェアのイベントのひとつ「本の学校 出版産業シンポジウム2011 in 東京」の分科会(電子図書館の現状と出版産業のこれから)のパネリストに呼んでもらった時のことだ。

記録集を出版するんで承諾してくれって紙をだしてサインを求められた。カンタンな文書なんだけど、そのなに[排他的利用]みたいなことが書かれてたんだな。印税(謝礼?)は本2冊で。

もちろん本2冊の謝礼は全然かまわない。だけど、ほとんどノーギャラで[排他的利用]まで求めるのはどういう神経なんだ? ボクがそこで発言したことを、自分でテープ起して利用したとして、一体その記録集の売上げがどのくらい下がる。イヤー、これ何にも考えてないヤツがつくったとしか思えない。

そんでもって、ボクにサインを求めたヤツ(って知り合いなんだけどね)も、なにを言われているの理解できていない様子。柴田編集長の爪のあかでも煎じて飲ませたい。

いや、こんなことを書こうと思ったわけではない。なぜ、このデジクリ連載をポット出版サイトとマガジン航に掲載したいのかって話だ。

ボクはせっかく苦手な文章を書くんだから、できるだけ多くの人が読む可能性を増やしたいのだ。

文章ってのは、恐ろしく人の目に“触れていない”と思っているんだ。いや、ボクの文章だけじゃなくて、もっといい文章も、だ。それが惜しい。

ポット出版の本で『石塚さん、書店営業にきました。』って本がある。タイトルどおり、出版社の営業がいかにして書店に食い込むのかって本。< http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0113-2.html >

スゲー狭いでしょ、ターゲットが。出版物は年間8万点の新刊。営業が一人で担当するのが年10冊平均(沢辺試算)だから8,000人。そんな小さな市場で、3,000部近くが売れた。もう、買うような人はだいたい買ってるんだろうなって思っていたら、一昨年(2009年)の東京国際ブックフェアで100冊近くも売れたことがあった。本は、その本を読むだろう人に全然届いていないんだって思った。

これは本に限らずサイトの文章も同じなのだと思う。デジクリを読んでいる人と、ポット出版サイトをちょっと見に来る人、マガジン航を見に行く人って、重なっていない人のほうが多いだろう。だから、複数の場所で読めるようにしたほうが、読む人が増えてくれるって考えたわけだ。

ここからちょっと本の話に寄る。既刊本を売ることこそ出版社の使命だ、みたいな言い方がよくされる。半分はそのとおりだけど、でもよっぽどの本じゃなければ、ただ増刷・増刷の繰り返しだけで買われることはないとおもう。

化粧直ししないと、売れるキッカケにならない。たとえば、『星の王子様』の著作権が切れたときに、いくつもの『星の王子様』が発行されたし、一定の注目も集めた。太宰治の『人間失格』に、イケメンの写真かなにかのカバーをつけ直して注目を集めてたこともある。

ポット出版だって『劇画家畜人ヤプー【復刻版】』は1万にはまだ届かないけど、復刊したことでそれなりにもう一度注目を集めることができたんだと思う。< http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0143-9.html >

これらの本は「化粧直し」したってことで、注目を集めた。それがなければ、そうした注目は集められなかったのだ。本(=文章)はまだまだ読む可能性を持っている人に知られていないんだ。

電子書籍の時代、つまり、読むことができる文字数が、とてつもなく増える時代に、改めて出版の意味を考えると、見る場所を増やしたり、化粧直ししたりすること、そうすることの意味のあるものを探し出すことに、それがあるのだと思うのだ。

◇ポットの日誌「ポット出版社長・沢辺均の日記」
ノゾイてみてください。
< http://bit.ly/qZj4Op >

【沢辺 均/ポット出版代表】twitterは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)

ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年とってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

ポット出版社長・沢辺均の日記 -124[2011.07.05〜2011.07.10]

●2011.07.05火
昼から新幹線で大阪へ。
17時、大阪駅で湯浅さんと本の学校の打ち合わせと、情報交換。ギリギリまでおしゃべりしてしまう。
19時から版元ドットコムの西日本会議。飲み会やって新大阪ホテルへ。朝食付きで5400円だぜ。
版元ドットコム関西会議
●2011.07.06水
11時ころの新幹線で東京へ。
夜はず・ぼん編集会議

●2011.07.07水
東京国際ブックフェア、ボイジャーブースでトーク。
TIBFボイジャーブースで
そのあと、いろいろ見て回る。
夜は陰謀会議。

●2011.07.08金
ポット会議。そのご掃除大会。
夜はギター教室。ブルースのアドリブを教えてもらう。
帰ってきたらナスユカ主催の飲み会が会議室で行われていた。

●2011.07.09土
東京国際ブックフェアの本の学校へいく。
まず第二分科会。
TIBF本の学校第二分科会近刊情報センター
それから第四分科会にでる。
「電子図書館の現状と出版産業のこれから」
直前の打ち合わせで、記録集出版のための掲載承諾契約みたいなもんにサインを求められる。
印税なしなのに、独占権が版元に帰属みたいなことにが書かれていてキレる。
もーなんで、こうも考えのないパターン踏襲ばかりなんだ?
別に記録集の出版で印税なしなんてまったくOKなんだけど、なんでそれ独占しちゃうの?
そもそも、そうした独占になんの意味があるの? むしろ、テープ起こし(+原稿整理)で
早くネットに公開するほうがいいんじゃないの?
と、いきなり戦闘モードに入ってしまって、本番でも、TRCの金子さんのこれから自治体で電子図書館の
ニーズが増えそうだという話に、いきなり噛み付いて、分科会メタメタ。
自分で引っ掻き回しておいて、でも落ち込むんだよなー。
TIBF第四分科会電子図書館 控室TIBF第四分科会電子図書館
TIBF第四分科会電子図書館
そのあとはボイジャーブースで青空文庫の富田さんの熱弁に涙がながれる。
18時から本の学校の懇親会。
日書連の副会長(?)柴崎さんが冒頭に挨拶。
でもさ、書店書店、ってスタンスじゃもうなにも前進しないと思うよ。
社会全体にどうやって出版や本を生かして行くのかってくらいのところまで引いて提案しなきゃ。
TIBF本の学校懇親会TIBF本の学校懇親会
●2011.07.10日
昼過ぎまで寝ぼけて。
今、日誌書いたりいろいろ雑用して、これから富ヶ谷図書館のミーティング。

東京国際ブックフェアで「マグナムマグナム」写真集を買った

昨日、東京国際ブックフェアに行ってきた。
12時からボイジャーブースで鎌田純子さん(ボイジャーの役員)とトークするため。
で一通りぶらっと見て回った。
青幻舎のブースで『MAGNUM MAGNUM』を3,000円で買ってきた。
もう何年も、通るたびに迷っていた本だ。重たそうなんで、なんかめんどくさかったんだ。

買おうと思ったのは、古い写真、それもキャパをはじめスゲーカメラマンの写真が集められてるから。
写真って、前は公開50年で著作権キレになる。いろいろあって1955(56年1月だったかもだけど)年以前のものは著作権がキレてる。
いい写真をつかうと、かっこいいデザインになるから、著作権キレ可能性大の写真集はなるべく買っておくようにしてる。いや、でもなかなか使う機会がないんだけどね。
そりゃそうでしょ、いい写真だからって使えば言いってモンじゃない。

さて、帰ってきてマジメにページをめくってみて、やっぱぶっ飛んだ。
いいんだな〜、写真。なんで、写真に善し悪しがあるんだろうかね。ほんとに不思議だ。
だって写真は絵とちがってだれで撮れるもんじゃない? それでも響く写真と、響かない写真があるんだ。

記念に、その本の写真を掲載。1948年のもんだからね。
マグナムの写真

ポット出版社長・沢辺均の日記 -123[2011.06.28〜2011.07.04]

●2011.06.28火
午前中、マンション管理組合。
ヨル帰ろうとしたら「正しい貧乏青年の食卓」の作業がバタバタしていて、久しぶりに写真補正40ページ分。

●2011.06.29水
昼前から出版会議。
午後から千代田図書館に電子図書館について取材。広報の坂巻さんに話を聞いた。
帰り際に新谷館長とおしゃべり。

●2011.06.30木
慶應大学メディアセンターの入江さんたち3人。
電子学術書利用実験プロジェクト」への単行本提供から、電子図書館やら電子書籍の話やら。
ははは、オレがおしゃべりしすぎて相手がタイムアップ(笑)。
午後は紀伊國屋に新田さんをたずねてnetlibraryについて取材。
電子図書館について取材三連発。PDF配信版の「ず・ぼん17号」の取材だ。
同時に07/09土の「本の学校」の第4分科会の準備でもあるんだ。
ケインズ「一般理論」要約版の作業など着々。

●2011.07.01金
ポット会議。その後掃除大会。
会議室部屋の302号の整理着々。
この日は20時過ぎに上がって、21時過ぎに代々木のサウンドタワーへ。
ギターレッスンの体験練習。
月3回。金曜日、一時間のレッスンに申し込む。
深夜、鉄とすずの散歩とか。

●2011.07.02土
東急ハンズに買物に行ったり、BLUSE BAR(20人くらいの小さなバー)Terra planeでライブを見たり。
とっても小さいとこだったから、ライブ、堪能したぜ。
深夜、鉄とすずと散歩。

↓これはyoutubeから埋め込んだWADA Naoki Blues Band の別の日のライブの動画ね

●2011.07.03日
土曜に買った大沢在昌新宿鮫最新作で一日楽しめた。

●2011.07.04月
石ノ森章太郎の「JUN」のイッキ復刊とか、ケインズの要約「一般理論」のこととか。
要約をした山形さんの「最近の噂」に、太郎次郎エディタスの須田くんのつぶやきへの一言があって笑った。

これからはできるだけ多く写真を載せていく、ぜ。

デジクリ連載09 ■テキストデータを準備するというカベ

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[09]テキストデータを準備するというカベ/沢辺 均

電子書籍をどうつくるのか、自分のアタマのためにも、あらためて整理してみます。

まず、電子書籍のデータをどういう内容するのかってことから。
・画像で見せる
・画像でみせるけどテキストデータを持っている
・タグテキストをつかってビュアーで見せる
という三つの見せ方から整理してみることにしました。

これ以外には、ボーンデジタルの電子書籍があります。
今後、デジタルならではの「書籍」のありようがさまざま構想されていく(かも)のだろうけど、それならつくり方は自由なので、紙の本から電子書籍へと移行しつつある現在のつくり方から、一端ハズしておきます。
もちろん、みなさんご存知のように、はじめからデジタルでつくるワケだから、テキスト以外にも画像も動画も音も、3Gとかいろんなデジタル技術が使えるでしょう。そうしたことに関心がある方ならすでにどんどん取組んでるでしょうから、そのうち定番がうまれるかもしれません。
村上龍さんの電子書籍には、音楽や、動画、それから過去の手書き原稿という画像などが使われているそうですから、それも「将来」のボーンデジタルの電子書籍に入るのだと思います。

さて、画像と、画像+テキストと、タグテキストと整理するのは、テキストデータをどうやって得るのか?ということが、現在の電子書籍が直面しているもっとも大きな課題だと思っているからです。

もちろん、携帯小説のようにもとからデジタルデータで「完成」されているなら、いかようにもできるのです。
問題は、完成されたテキストデータがきちん保存できていないという状況にあって、電子書籍を進めるうえでの困難があるのです。

では、テキストをどのように準備するのか?
選択肢は三つでしょう。
・紙の印刷のためにつくった校了データから書き出す
・スキャンした画像からOCRで読み取る
・テキストなし

現在の出版現場を眺めればこのうちの、始めの「・紙の印刷のためにつくった校了データから書き出す」が当然イチバンいい。
だけれども、これは現在以降つくる本には適用できても、既刊本にはなかなか適用できないと思っています。
MACOS 9時代につくったものは、例えデータがあったとしても、今の環境で開くのはむずかしい。
難しいというのは手間がかかり、それはコストの増大になっちゃんでスモンね。

だから基本的な整理としては、
・既刊本→・スキャンした画像からOCRで読み取る→誌面をみるのは画像、検索用にテキストもついてる
・これからだす新刊→・紙の印刷のためにつくった校了データから書き出す→誌面も、検索もテキスト、だからタグテキスト
という流れだと思うのです。

もちろん例外はあります。
既刊本のデータが存在していれば、そこからテキストを準備できる可能性がある。
逆に、新刊からタグテキストにするには、それはそれで手間とコストがかかるわけだから、組版ソフトから書き出した画像(PDF)にすることも選択肢ではある。この場合はPDFに貼付けたテキストはほぼ間違えないものを利用できる。

ということで、ボクはこのデジクリで書かせてもらった「[04]イッキに数10万の既刊本をPDFにして販売したらいいのに」に書いたように、既刊本はスキャン+OCR(校正はしない)、新刊はタグテキスト、と思っているのです。

で、この先に、
・著作権処理と著作権使用料の著者への配分のルールと仕組み
・出版社がこうしたことに乗るためにはどんな条件が必要か
・図書館にこうした電子書籍を利用してもらうためのルール
・紙の本のデータをめぐって準備しておかなければならないこと
などということが構想されなけりゃ進まない、と思ってます。

このあたりは、そのうちまた書きたいなと思っています。

◇TIBF(東京国際ブックフェア)でお会いしましょう。
リードという主催会社は、社長がビジネスフェアはこうしろああしろって偉そうにいうのがキライなんだけど、とりあえずパネラーになってるので、よければお会いしましょう。
○ボイジャーブースイベント「電子出版・成功の法則」
 2011.07.07木 12:00〜12:50。
 ボイジャーの鎌田純子さんと公開おしゃべり。
 電子書籍を広げるために今、何が必要か?みたいな話です。
 http://www.voyager.co.jp/news/info_tibf/tibf2011.html
○本の学校 第4分科会「電子図書館の現状と出版産業のこれから」
 2011.07.09土 14:30〜16:00 東京ビッグサイト会議棟
 コーディネーター●湯浅俊彦(立命館大学)パネリスト●沢辺均(ポット出版)、金子哲弥(図書館流通センター)
 http://www.hon-no-gakkou.com/content/gyoukai/tokyo2011/index.html
◇オイラの06/18ライブの写真をご笑覧あれ
FaceBookファンページ「LIVE勝手にしやがれ」
http://www.facebook.com/kattenishiyagare

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

ポット出版社長・沢辺均の日記 -122[2011.06.24〜2011.06.27]

●2011.06.24金
週に一度のポット会議。
その後の掃除大会の時に、302号室の会議室周りの整備。
小久保が、1月に出産したんだけど、現在育児休業中。
そんでもって、復帰の時期や、復帰後の仕事時間帯の相談など。
・10月01日から復帰
・勤務時間は9時〜17時 およそ、1歳半の2012年夏ころまで
 保育園は、8時〜18時
 ならし保育は9月から開始予定
・担当をもってもらう。
・担当以外は、非レギュラーものや、フォローなど
・持ち帰って仕事をしてもらうかどうかは、復帰後の小久保・ポット双方の状況によりあらためて検討することがある
てなあたりで。
ヨルはオルガニーク(BIOワイン研究所)でメシを食う。佐藤・那須・五賀と。
来週取材に行く千代田区立図書館、とNetLibraryの電子図書館のネタをいろいろ仕込むために資料読んだりメモしたりとかいろいろ。

●2011.06.25土
人間学アカデミー、武田邦彦さんの第三回目。最終回なので、美鳳で懇親会。
TBS情熱大陸の取材チーム2名も講義から懇親会までついている。
懇親会のあと、小浜さんと、PHP林さん、尹と4人で二次会。
ってことでベラミナイトはお休みした。
ドラムの受け渡しを佐藤に頼む。

●2011.06.26日
キルフェボンで苺のタルトを買って、富ヶ谷図書館でのミーティングへ。
大和田図書館と富ヶ谷図書館の責任者兼務してる渡辺さんの誕生日だから、と富ヶ谷スタッフに言いくるめられて(笑)。

●2011.06.27月
いつものように、11時出勤。
電子図書館関係の資料読み、メモ。
五賀と山田の年に一度の面接。五賀には沢辺と佐藤、山田には佐藤と那須と沢辺。
それからデジクリの原稿を書いたり。

この日記に写真を多量に入れたいんだけど、なんか楽なワークフローをつくれないもんかな?

ポット出版社長・沢辺均の日記 -121[2011.06.21〜2011.06.23]

●2011.06.21火
うーん、何をやってやってたんだっけ?

●2011.06.22水
版元ドットコムの会員集会
花伝社油井さん、笠間書院西内さん、社会評論社濱崎さん、羽鳥書店糸日谷さん、若手としてスピーチ。
「我が社の一冊」と争奪じゃんけん大会とか。

●2011.06.23木
月例出版会議。
出版部会議は、売上げが悪いとか、新刊発行がうまく転がってないとか、。
でも、エコ技術、石ノ森章太郎のJUNとか、ケインズの一般理論要約とか期待の新刊がこれから目白押しだ〜。

東京国際ブックフェアはボイジャーと本の学校で

07/07木から始まる東京国際ブックフェア。版元ドットコムの出展は見送ったけど、ボイジャーと本の学校のイベントにでます。

●2011.07.07木 12:00〜確か40分くらい。
場所はボイジャーブース。Ust中継もします(機材提供ポット出版(笑)。
ボイジャーの鎌田純子さんと公開おしゃべり。
電子書籍を広げるために今、何が必要か?みたいな話です。
こっちは無料。
ボイジャーのサイトにはみつからないや。
★追記 あった http://www.voyager.co.jp/news/info_tibf/tibf2011.html

●2011.07.09土 会場 東京ビッグサイト会議棟
第4分科会 14:30~16:00  共催●日本出版学会
電子図書館の現状と出版産業のこれから
コーディネーター●湯浅俊彦(立命館大学)
パネリスト●沢辺均(ポット出版)、金子哲弥(図書館流通センター)
こっちは入場料あり。
詳しくは、http://www.hon-no-gakkou.com/content/gyoukai/tokyo2011/index.html

ポット出版社長・沢辺均の日記 -120[2011.06.04〜2011.06.20]

●2011.06.04土
バンド練習

●2011.06.05日
朝4:00で千葉大多喜へ。ポットの大多喜ベースへ。
勝浦で朝市、アジ定食、大多喜のしいたけとブルーベリー畑などを見て、寿司屋で昼飯を食って東京へ。
お土産にブルーベリーの木を2本もらい、ポットのベランダ用に。
夕方、富ヶ谷図書館とスタッフミーティング。

●2011.06.06月
空白だ。

●2011.06.07火
夜、神保町の新世界飯店(一人4000円ですんだ)で、
LoYの選考会。図書館の動きをまた別な視点から見ることができた。
大阪に見学にいくことになる。

●2011.06.08水
出版会議。SD会議。歯医者。
ヨルはげんきな図書館の理事会。各館の責任者も合流するようになって、
いい会議になってきたと思うんだけどね。

●2011.06.09木
深沢さんに講師をたのんで、富ヶ谷図書館でコンピュータ・ネットワークの研修。
沢辺が出しゃばりすぎってブーイング。

●2011.06.10金
ポット会議、掃除大会の間、302会議室の内装工事
夕方、小学館の●編集部へ。下請け仕事の打ち合わせ。

●2011.06.11土
人間学アカデミーの武田邦彦さん2回目。
出席200人。ゼロメガの菅原君もきてくれた。
その後、小浜さんと中華屋でイッパイ。

●2011.06.12日
18日のライブ前、最後お練習。なんとかなるのかな?

●2011.06.13月
版元ドットコム組合員会議に提案する新事業のレジュメ、翌日の書誌情報・書評整備利用研究会の準備など。
あ、デジクリの原稿をかいたことに間違えない。

●2011.06.14火
午後、小学館の岩本敏さん、電大出版局の植村八潮さんにインタビュー。
談話室沢辺で電子書籍をどう普及させるか?というテーマ。
ヨルは、書誌情報・書評整備利用研究会。活発な話になったと思う。おしゃべりが何人もいたんでね。
で、カーリル吉本くん、新文化加勢さん、日高と、朝までおしゃべり。
その後の話だけど、NDLが近刊情報センターの配信を、実際に利用するべく動き出した、
SDも書評情報データベース構築に動き出すなどといった
目に見える成果。

●2011.06.15水
出版会議。JPO総会はサボる。
ヨルは版元ドットコム組合員会議。

●2011.06.16木
整体を受ける。午後装丁仕事の打ち合わせ。
ヨル、ボイジャーの鎌田さんがやってきてTIBFでのブースでのおしゃべりの打ち合わせ。

●2011.06.17金
ポット会議。その後掃除大会のときに302号室の内装。ついにドアをはいったところの壁が完成。

●2011.06.18土
ライブ(再開)勝手にしやがれVOL.7
一応仮会計報告だけ出しておこう。まだ、おもなものだけ。
■売上げ 233,500円
●ミノトール入場料 62×3,000円=186,000円
●二次会割勘 19×2,500円=47,500円
■支出合計 262,800円
●ミノトール2 支払 217,800円
契約50名 50×3,150=157,500円
追加12名 15×3,150=37,800円
リハーサル 4(30分)×500=2,000円
延長 1(30分×9,000円
ギターアンプ+キーボードスタンドリース 2×1,000=2,000円
ドラムセットリース 1×3,000円=3,000円
DVD録画 3(時間)×2,000=6,000円
DVDディスク 1×500=500円
●アイランド二次会 45,000円
お店 19×2,000円
馬場さん準備軽食 7,000円
■収支 ▲29,300円

●2011.06.19日
昼過ぎまでぐっすり。
夕方、富ヶ谷図書館でスタッフミーティング。

●2011.06.20月
近刊予定の「ケインズ一般理論・要約」の本文デザイン、整理などなど。
inDesignで、見出しあとの行ズレをなおすのよけいな時間を取られてしまう。
まだ本当に解決をしてないけどね。

デジクリ連載08 ■本の未来はどうなるのか?

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[08]
本の未来はどうなるのか?

沢辺 均
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110614140100.html >
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電子書籍に前向きになろうと考える出版社[08]本の未来はどうなるのか?/沢辺 均

先々週、はじめて休載してしまいました。柴田編集長から怒られました。ゴメンナサイ。

この連載は「電子書籍に前向きになろうと考える出版社」なわけだけど、そもそも、紙の本はなくなるのだろうか?
紙の本が電子書籍に置き換わる方がいいと考えているのか? なぜ、前向きになんだ?
ってことで、今回は本の未来はどうなるのか? について考えをまとめてみます。

●未来なんてわからない

本の未来はどうなるのか? という問いを2011年に問われたら、その質問の意味は、本は電子書籍になるのか? 紙の本は電子書籍に取って代わられるのか? という問いだと考えていいと思う。

もちろん、出版不況で人はどんどん本離れてる、とか、ウエブで情報や知識は足りるんだから本なんんか必要ないんじゃないか、とか、本は残るかもしれないけど出版社は要らないでしょ、インターネットでだれでも発信できるんだから、とかいう質問も考えられるけど、ね。

で、紙の本は残るのか、電子書籍に置き換わるのか?といった未来予想についてボクは「わからない」としか答えられないんだ。
ホントにわからないし、積極的に「わからない」という態度を維持するのがいいとも思っている。

だけど、未来は「わからない」んだけど、でも今起こっていることは全部「正しい」(勝間和代さんの本のタイトルのパクリですけど)とも思っていて、このふたつは両方とも自分にとって大切なポイントなんだ。
たとえば携帯電話。携帯電話は、電話をどこでも持ち歩けて、一人一台なものにしたんだよね。
これは、やっぱり必然なんじゃないだろうか? 言い換えれば正しい。
いくら技術的に、持ち歩ける無線の電話が可能になっても、人がそれを求めなければこれだけ普及したりしない。
一人一台が不必要なら、相変わらず電話は家族(みたいな複数の人間のあつまり)に一台みたいだったんだと思う。
人がそれを求めて、一人一人が持つようになったんだから「正しい」(というややっぱり必然かな?)としか言いようがない。

これに立ち向かって、携帯は家族を解体してしまうので間違っているって「携帯禁止法」をつくろうとしてみても、現実はかえられないでしょ。
立ち向かいたいんだったら、携帯がなくて、多くの人がマネしたくなるような、携帯に替わるモデルを生み出さなきゃ無理だ。

では、本のありようのさまざまなモデルを考える上で、見ておくべき今起こっていることはなんだろう。

●デジタルからはもう戻れない

まずはじめに、情報がモノからはなれてデジタル(0と1でいいんだよね)に置き換わったということ。
次に、その0と1を使ったりコントロールしたりして人間に、デジタルへの置き換えとアナログへの置き戻しをしてくれるコンピュータが発達して、ついにだれもが持てるものにまで費用を下げたこと(パーソナル化、ですね)
そして、0と1という特性を利用して、それを線を使って届けあうインターネットというシステムを生み出したこと

これが僕らの周りに起こっていることだ。
で、これは多くの人に利用されているというカタチで支持されているし、支持されたから多くの人が利用できるほどにその費用を下げることができた。
このデジタルはとっても便利。0と1は、音でも映像でも、もちろん文字でも表現できて、また音そのものに戻すことができるようになった。

おかげで、ボクはiPhoneやiPadやPCで動画を他の人に送り届けることができるし、映画を何本も持ち運べる。
(もちろん、届けられるってことと、届けて欲しがっている人がいるのか?ってのは別の問題です)
馬車の時代に自動車が生み出されたように、絵筆しかない時代に写真が生み出されたように、もうこの便利さからは後戻りできないと思っている。
馬車の最高スピードの何倍ものスピードが出せる自動車は事故を大きなものにし、多くもしたんだろう。
でも、ボクらはそこから後戻りできなかった。どうやって交通事故を減らすか、という方向に進んだし、多分それは間違えていない道だったんだと思う。

文字情報が0と1に置き換えられる便利さからはもう後戻りできないんだと思う。
画面の読み辛さとか、装置の重たさを解消して行く方向で、今ある0と1の良くない点を減らして行くってことが、多分正解なんだと思う。

それから、馬や馬車が完全になくならずに残っているように、紙の本がゼロになってすべてが電子書籍になることもないと思う。

●だから電子書籍に前向き

ならば、できるだけ電子書籍を運転してみて、そのいいところも弱点も早く気がつきたい。
だから、電子書籍に前向きになる出版社でありたいとおもっているのです。

ボク自身は、かなりの紙フェチなんだけどね、今だって電子書籍で読み終えた文字物は1冊だけだし、毎晩読むのは紙の本。

でも、こんな想定すら間違っているかもしれないよね。そんときは、極力素直に、ゴメンナサイと言ってすまそうと思っている。

実は未来問題を語るときにイチバン大切なのは、間違ってたらゴメンナサイというってことなんだって思う
間違ってたらゴメンナサイを封印してしまうと、東電みたいに、どう見ても想定を間違えたにも関わらず、「想定外だった」って言いワケばかりをでっち上げて、ゴマカさなきゃならなくなる。それってつらいでしょ。

ポット出版社長・沢辺均の日記 -119[2011.05.23〜2011.06.03]

●2011.05.24火
午前中は、マンションの管理組合理事会。
午後、鈴木一誌さんのぺージネーションマニュアル本のインタビューの最終回。
ヨルは、げんきな図書館関係でちょっと人と会って打ち合わせ。

●2011.05.25水
実は給料日なのだ。
会社の銀行口座が一気に減る日でもある。
夕方歯医者にいく。
ヨルは版元ドットコムの組合員会議。
その前に、ビットウエイから企画提案をしてもらう。

2011.05.26木
出版会議(月一回版)。
整体をうける。

●2011.05.27金
ポット会議。
その後掃除。
SDの決算報告会議。
よるはげんきな図書館の総会。また理事をつづけることになった。
終わって戻って「紫雲の人、渡辺海旭」の突貫作業に入ろうとしたんだけど、原稿がまだ上がっていないので、
やることがなかった。
決戦は日曜、と那須ブチョウ命令。

●2011.05.28土
人間学アカデミー、武田邦彦さんの「原発を語る」
ふーむフームなるほど。
ヨルはベラミナイト。
SD新入社員の古井も参加。ドキドキしてた、らしい(笑)。
新ネタ、横浜honky tonk bluse/海と男と女のブルース(南正人)/Knockin’ On Heaven’s Door
を、一応仕込んで行ったんだけど、、、、。

●2011.05.29日
紫雲の人、渡辺海旭」突貫作業隊なのだが、
社長席を移動したり、、、、こまったもんだ。

●2011.05.30月
節電にともなう休館日増/開館時間繰り上げの、委託料削減協議で渋谷の中央図書館長と相談。
そして、「紫雲の人、渡辺海旭」突貫作業隊。
付き物(カバー/オビ/表紙など)を入稿。引き続き明け方まで。

●2011.05.31火
はじめてデジクリの原稿を「休載」。午後富ヶ谷図書館→大和田図書館へ。人事の話。
紫雲の人、渡辺海旭」突貫作業隊。だけど午前1時半にはアガる。

2011.06.01水
定例の出版会議は中止。
歯医者に行く。
ビットウエイがやってきた。
ず・ぼんの月例編集会議。那須は「紫雲の人、渡辺海旭」突貫作業隊で欠席。
最後の追い込みで、明け方まで。

●2011.06.02木
紫雲の人、渡辺海旭」突貫作業隊はほぼ解散。本文も明け方には入稿できたので。
12時まて寝てしまって、午後は整体。
ヨルは石川くんとインタビュー。終わってから近所の飲み屋で。

●2011.06.03金
ポット会議。
午後、JPOの近刊情報センター会議。
ヨル、SDの雑談会。
その間に、請求書を書いたり、細々した雑用。
山形浩生さんの本の準備で、依頼したり、いろいろ。
あしたは、バンドの練習。いよいよ6/18(土)がライブなもんでね。

書誌情報・書評情報整備・利用研究会というのをやることにした

最初は3月15日(火曜)に予定したのだけど、震災直後で、いろいろあって延期。
ようやっと再開の日程を決めた。

■以下、前回参加表明してくれた人に今回おくったメールです──────────

3月の震災で流したのですが、ようやっと「自粛」から脱出(笑)して再開します。

2011年6月14日(火) 18時30分〜
ポット出版会議室
です。

●参加表明は、Googleフォーム、もしくは沢辺宛メールでお願いします

まで、よろしく。

沢辺

■以下、呼びかけ──────────

書誌情報もずいぶんパーツができています。整備が進んで来ています。
・NDL ジャパンマーク
    NDL新着図書情報
・JPO(日本出版インフラセンター)
    商品基本情報
    近刊情報 http://www.kinkan.info/
・NII などなど

書評自体は、あちらこちらに散在していますが、それをトータルに利用するためには、所在情報お整備が必要だと思います。
版元ドットコムでは主要新聞日曜書評掲載情報のメールマガジン
http://www.hanmoto.com/mihon_shohyou.html
を発行していますが、僕は、この書評情報を、地方紙/雑誌にも拡大し、入力を全国の図書館員の相互協力でつくれないかと考えています。

これらのパーツの状況を共有して、その利用のアイデアを出し合い、それぞれの持ち場で実現の努力をするための研究会をやってみませんか?

●第一回目を下記のとおり開催します。
──────────
2011年6月14日(火) 18時30分〜
ポット出版会議室
主な議題
・書誌情報と、書評情報のネットワーク上のありようの共有
・それらを活用した利用のアイデア
一応、半年くらいをメドに、月一回の研究会を開こうとおもっていますが、今後のことは、第一回目で議論したいと思います。呼びかけ、連絡などの事務局は沢辺、もしくはポットのメンバーでやります。

●参加表明は、Googleフォーム、もしくは沢辺宛メールでお願いします

●3月に参加表明してくれた方です、この方々にこのメールを送っています。
(略)

ポット出版社長・沢辺均の日記 -118[2011.05.11〜2011.05.12]

●2011.05.11水
週一の出版会議。
最近だした単行本のタイトル別の「投下労働時間」をみんなで見て、ちょっと愕然。
こんなに労働時間をかけてしまっている。売上げ問題なども議論。
夜はNPOげんきな図書館の理事会。各館の責任者もほぼ集合。
責任者もふくめた議論は有効だな。

●2011.05.12木
整体(均整という)を午後受ける。連休中は中止なので、久々。
よるは、電子書籍からみの情報交換などなどの会議。例のことがちゃくちゃくと進んでいるようだ。

●2011.05.13金
午前中、ポット会議。
午後はJPO近刊情報センター会議。
16時にボイジャーさん来訪。ボイジャーの取組みを教えてもらう。

●2011.05.14土
久しぶりにバンドの練習でスタジオへ。
LIVE勝手にしやがれの、feacebookのファンページみてちょ)
06/18土に「再開」することにした年に一度のライブのために練習。
ギターリーダーの青ちゃんが欠席なので、ギターパートの音がうすい。オレが下手だからだけどね。
そのあと、ゴスペル教室の発表会。バンド仲間のおばさん2名が通ってるんで、見に行く。
富田の「アガリっぷり」がおもしろい。

●2011.05.15日
休日。

●2011.05.16月
公式行事なし。一日事務所であれやこれや。
この日誌は、スケジュール手帖を見て書いているもんで、
なんだかオレの日常は会議とか打ち合わせばっかに見えるかもしれないけど、
そうした会議なんかは日常の30%くらい。
ほかは、スタッフへの説教(教育と言いたいけどね)、会議で決めたことのための連絡や作業なんか、なんだな。
遅い夕飯を食って、23時ころ事務所に戻って、「ず・ぼん17-3」の日本図書館協会の東北ボランティア報告の
デザインやら原稿チェック。そして、デジクリ原稿「デジクリ連載07 ■アップルのアプリ内課金必須は良かったかな?」を書いたり。

●2011.05.17火
公式行事なし。

●2011.05.18水
午前中は出版会議。
夜は「ず・ぼん」の編集会議。

●2011.05.19木
整体(均整)。

●2011.05.20金
午前中ポット会議。その後、みんなで掃除大会。
那須が大田にトイレ掃除のやり方を教えていたので、オレも学ばせてもらおうと聞いてみた。
他に、ガスストーブをハズして、拭いて、ビニール袋をかけて収納、など。
夜は塩井の個展の初日なので、オープニングパーティに行く。
と、スタッフの小久保が赤ん坊=ハルを、はじめてポットにつれてきた。
1月に生んで、今育児休業中。なかなか愛嬌のある子どもだったぞ。小久保と赤ん坊と佐藤と那須と歩いて、
HBギャラリーへ。
塩井の料理のうまい彼女とはじめて挨拶。小久保のダンナにも。
三好史絵、松岡めぶきさんと十年単位の久々。

●2011.05.21土
事務所で雑用をかたしたりしてから、渋谷の「喫茶スマイル」にマロンパーティ
山田広野(活弁)監督の新作 13分も上映。
制作はポットの会長=飯島洋一。高橋・大田が出演し、ロケはポットの会議室。
物語は「トッポ出版」の雑誌オーディションの話。
高橋がよかったぞ、表情。

●2011.05.22日
午後から小浜逸郎さん主宰の「黄昏シネ倶楽部」がポットの会議室。
本の整理やら、事務所で雑用やら原稿書きやら。

近刊情報の意味──アマゾンで予約してしまった話

グーグルアラートで知った、5月31日発売予定の本を、まんまとアマゾンで予約してしまった。

編集者=小川哲生の本 わたしはこんな本を作ってきた
小川 哲生:著, 村瀬 学:編, 吉本 隆明:帯, 菊地 信義:装丁
発行:言視舎
A5判 並製 定価:2,000円+税

これから出す本の事前情報を(ネット)書店や、取次という問屋、ひいては読者に提供して、発売前から予約をとってもらったり、選書に役立ててもらおうという取組みをしている。
日本出版インフラセンター(JPO)の近刊情報センターだ。その仕掛けに、バッチリ捕まってしまったわけだ(笑)。

グーグルアラートに、いくつもキーワードを登録している。興味のある書き手の名前だったり、テーマだったり。
テーマは、「ベーシックインカム」とかで、なんか本にしたいな、ってテーマが多い。
もちろん「電子書籍」なんても入れていて、なんとなく状況を追っておきたいみたいなキーワードが多い。

で、今回は、「小浜逸郎」というキーワードに、この本が比っかっかって来た。小浜さんは、ポット出版からも本を出させてもらっているし、一緒に人間学アカデミーなどという講座もやっている。

『編集者=小川哲生の本 わたしはこんな本を作ってきた』の著者=小川さんには僕も面識があるし、ある種の「怪物」的なところのある編集者だと思う。話もおもしろい。

小川さんは、本を作ったらかならず本屋に並ぶ前に寄贈の発送をすますそうだ。
でも、周りの編集者でぐずぐずしてるのが多く「そんなバカもの!」と切って捨てる。
寄贈したのに、その人はすでに買ってくれちゃったりしたら悪いだろう、というのが即発送する理由。なかなかスジが通っていると思ってしまうのだ。

そんな小川さんが、自分で編集した本について語っている本だというので、購入意欲が、、。

グーグルアラートのリンク先は、版元ドットコムの本の紹介ページだった。
ところが、発売は2011年5月31日。つまり「これから出す本」なのだ。
版元ドットコムにはまだ予約機能がない。版元ドットコム→近刊情報センター→アマゾン予約、という流れができたことを知っていたので、版元ドットコム紹介ページの「他のオンライン書店で予約購入」のアマゾンをクリックした。

▼版元ドットコムの「他のオンライン書店で予約購入」の記載
────────────────────
他のオンライン書店で予約購入※リンク先の書店では、お取り扱いしていない場合があります。あらかじめご了承ください
ブックサービス| アマゾン|boople.com|紀伊國屋BookWeb|ビーケーワン|セブンネットショッピング|e-hon|楽天ブックス|文教堂Jbooks|ライブドアブックス|本やタウン|Yahoo!ブックス|ツタヤオンライン|ファミマ・ドット・コム:ブック|ジュンク堂ネットストアHON
────────────────────

ははは、すでに予約開始している。そのまま、ボタンを押してしまった。

ちなみに、他も片っ端から押してみたのだけど、予約しているところは見つからなかった。

オレとポット(業務用)の本の注文購入は、直線50メートルにある本屋=J STYLE BOOKに、メールで注文することにしている。通常ブックライナーで発注してくれるのだが、お金がもったいないので(ってJ STYLE BOOKが負担するんですけどね)特に「急ぎ」でなければ、ポットからの注文は普通の取次経由の注文にしてもらっている。

だから、今度もJ STYLE BOOKに注文しても良かったのだけど、なんか予約だと急にアマゾンが魅力的に見えてしまって、ボタンを押してしまった。

最近取組んできた近刊情報センターが、こうして現実的に意味をもつんだな、と思った次第、だった、ぞ。

と、ここまで書いて、近刊場センターの「近刊情報発信出版社(出版社/各種支援団体)一覧」をみたけど、言視舎の名前がない。もしかしたら、アマゾンのベンダーセントラルとか、e託とか経由で情報を送ったのかな?
ウーム、ワカラン。

デジクリ連載07 ■アップルのアプリ内課金必須は良かったかな?

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[07]
アップルのアプリ内課金必須は良かったかな?

沢辺 均
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110517140200.html >
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●アプリ内課金必須化はアップルの「独占」を頓挫させるか?

アップルは、電子書籍を販売する場合には、マージンを30%ヨコセと言い出した。このことは一見、電子書籍販売の独占を進めるように思えるかもしれないが、僕は、むしろ(期待も込めて)アップルの影響力のヨワーい電子書籍市場をつくるかもしれないと思っている。そしてそれは望ましいことだと思える。

・長期的に電子書籍は増えて行くと考える
・どう考えても、iPadが、電子書籍端末として100%に近いシェアを独占することはできない
・アンドロイド系の端末、PCを端末とするなどということがあり得る以上、販売総数がふえるのだから、どの出版社も電子書籍は複数の端末に対応した販売をすることを選ぶことになる
・すると、30%ものマージンが必須になるアップルストアには、出版社は後ろ向きになる
──という理由からだ。

もちろん、電子書籍市場はこれまでの出版社とは別の主体があらわれると考えている人なら「別に出版社がつくんなくていいじゃん」なわけだから、これらに異論はあるだろう。

電子書籍市場の主役はだれか? という議論はまた別な大きなテーマなので、それはひとまず横においとく、けどね。

●アプリ内課金必須になって電子書籍書店の取り分は激減

ほとんどのデジタルクリエイターのみなさんは、もうご存知だろう。そもそもこの問題は、ソニーが「ソニーリーダー」のAPPストアでの公開が認められなかったことから生じた。

「ソニーリーダー」は、直接ソニーサイトで電子書籍のダウンロードと、決済をする仕組みのアプリだったようだ。iTunesの課金システムを通さないことが問題とされた。つまり、ソニーサイトで売ってもいいけど、その場合は30%のマージンを寄越せということだ。

ポット出版は、2010年1月の新刊から、紙の本と.book形式の電子書籍を基本的に同時に発売して始めた。ボイジャーの理想書店で販売している。このボイジャーも、「一応」アップルの軍門にくだって、30%をアップルに支払う方法「も」残すそうだ。こうしないと、ビュワーアプリのバージョンアップもできないようなのだ。

アプリ内課金をする仕組みかそうでないかは、いま公開されているアプリを見直すのではなく(つまり既得権は尊重する=一度認めてしまったアプリは削除したりはしない)、新規公開やバージョンアップという、今後審査する際にチェックしていくらしい。

ボイジャーはこれまで通り、ポット出版に売上げの60%を支払い続けてくれる。ということはボイジャーの取り分は1/4になってしまうことになるのだ。

紙の本のマージンは大雑把に言えば、書店の取り分が20%強、取次の取り分が10%前後、出版社の取り分が70%弱、あたり。電子書籍と違って、全国の書店まで紙の本という物体を送品したり、返品したりの輸送料がこのなかでまかなわれている。

これに対して、電子書籍の出版社の取り分は60%で、すでに10%低い。では、電子書籍の書店が10%程度でサーバー運営、決済手数料(カード決済だと4〜7%の手数料がかかる)をまかないきれるだろうか? 到底無理だと言わざるえない。

このことは、アップルのiBookストア以外の、iPadを対象にした電子書籍書店の出店はほぼ絶望的になることを意味していないか?

●日本の出版社はアップルを向かなくなるんじゃないか

電子書籍の普及に必要なのは、まず第一に(もちろんできるだけ早く)大量の電子書籍を、市場にならべることだと思う。と同時に、さまざまな電子書籍書店が、いろいろサービスを付加したりして競い合うことが大切だろう。読者に望まれる電子書籍サービスは、まだまだ開発の途中。

たとえば、僕は、自分が本棚に入れてある本が電子書籍でも発売されて、すでに買っているのだから低料金で電子書籍を買えるってことになるのなら、買い直して紙の本を捨ててしまいたいと、思っている。あるいは、自分の電子書籍が、すべてひとつところに集められて検索できればいいのにな、などとも考えている。

でも、こうしたサービスのありようは、僕自身も含めて本当に利用するのか、必要なのかはわかっていない。

僕のiPhoneには、ダウンロードしたり買ったりしたアプリがイッパイあるけど、すでにまったく使ってないアプリもイッパイあるワケで、欲しがったけど結局使わないなどというのはよくあることだ。だから、さまざまなサービスが、さまざまな人に利用され、残るサービス/消えるサービスにこれから分かれて行くんだと思う。

APPストアだって、山ほどのアプリがあって、それらが競いあうから、これほど人気があるんじゃないだろうか?

今回のアプリ内課金を必須にするってアップルの考え、少なくとも電子書籍書店同士の競いあいをなくして、参加できる条件をアップル独り占めにするってことだ。

これって、逆説的に言えば、電子書籍端末としてのiPadを「あれってヤバいよね」と思わせることになって、結果としてアップルの独占に大きく歯止めをかけることになるんじゃないか? って思う。

電子書籍書店の出店意欲が下がる、アップルに販売を頼んでも、どんな理不尽な条件を言ってくるのかわかったもんじゃないと考える出版社が増えるようになるんじゃないか?

ましてや、アップルはストアで著作権違反ものの「電子書籍」の販売はするわ、出版社が取り下げを依頼してもノラリクラリしてるわ、なんだから。

◇『eBookジャーナル』5月23日発行に対談記事が乗ります。植村八潮さん(東京電機大学出版局)との対談で、電子書籍市場が広がるためにはなにが必要かなどを議論。今回の記事とも関連した話をしています。ぜひ購入を(笑)。
< http://book.mycom.co.jp/user/teiki/eb_cp1010.shtml >

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

ポット出版社長・沢辺均の日記 -117[2011.04.29〜2011.05.10]

●2011.04.29金祝〜2011.05.06金
大型連休で、北軽井沢の山小屋を借りて、遊びに行って来た。
というのも、愛犬・鉄とすずをひろいところでいっぱい走らせるというのが最大の目的。
ほかにしたことといったら、
・本を読んだ=結局ミステリーとかばっかりで「勉強」しようなどと持っていった本にはほとんで手ツカヅ
・DVDを見た=軽井沢駅そばにある平安堂でいつもまとめて借りる。本もついでに買う。
 このところ、WOWOWで映画をハードディスクレコーダーに録画して見ているので、レンタルDVDをみても、
 結構見てしまっているのが多い。それでも無理して借りたけど、面白かったのは一本は「今日から愛妻家」。
・ギターの練習=あーあ、ほんの少しやっただけ。
・草刈りとかの作業=これも少しだけ、エンジン草刈り機でかっただけだ。薪はまったくつくらず。
・別荘探検=不動産屋に2回ほどひやかして、なるほど土地の相場とかワカッタゾ(不動産が趣味なもんで)。
・食事=行きつけでお気に入りの三原食堂で、ラーメン+半ソーツカツ丼セットとか2回いった。
 あとはレストランに「挑戦」。レストランは、まあ、引き分けかな?
途中、深沢さんが、愛車でドライブで一泊。あさまでおしゃべり。
ともかくサイコーにグータラな連休。
帰りに、沼田の迦葉山に13人のなかまで、30年近く前につくったボロ山小屋(って連合赤軍じゃないですよ、5坪のログハウスだし、80年代につくったんだし)をみてから、
オクサンの実家に顔出して、「一二三」とううなぎと天ぷらのみせで夕飯を食って東京にもどる。

●2011.05.07土
事務所にでて、連休中にやろうとしていた仕事。
と思ったら、机のうえにある、郵便物、請求書などのヤマをかたづけたりして時間が過ぎちゃう。

●2011.05.08日
このひも、事務所。急遽出版することにした「渡辺海旭」の本のことでいろいろ。
ほかに、雑誌にのる、対談原稿を読んだり。問題発生で、こまったけどね。

●2011.05.09月
連休明けで、スタッフそろう。
渡辺海旭の本の、打ち合わせ・会議・組版作業など。

●2011.05.10火
「話題」の独立行政法人 日本原子力研究開発機構 の印刷文書の電子化の調査でインタビューを受ける。
鈴木一誌さんのページネーションマニュアルインタビュー。
終わってから、「国立国会図書館サーチの評価に関するディスカッション」つうので、
三菱総研へいく。原田さんなんかとディスカッション。
NDLサーチの、検索スピードとか、メニューの見やすさとかの話ってことですすんでいたんだけど、
天の邪鬼なおいらは、NDLはインフラ作りを中心にやるべし、インフラの活用は図書館(公共も大学も)とか、
サービス開発をやりたい人が、つくるきっかけになるようなモデルを提示すればいいんじゃないの?
ってことでおしゃべり。