デジタルコンテンツをめぐる現状報告 出版コンテンツ研究会報告2009

発行:ポット出版
出版コンテンツ研究会 著, 岩本 敏 著, 小林 弘人 著, 佐々木 隆一 著, 加茂 竜一 著, 境 真良 著, 柳 与志夫 著
定価:1,800円 + 税
ISBN978-4-7808-0128-6 C0000
B6判 / 208ページ /並製
[2009年07月刊行]
印刷・製本●シナノ印刷株式会社
ブックデザイン 沢辺 均
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内容紹介

本が売れない。1996年にピークを迎えた出版物の総売上は、2008年にはその4分の3程度にまで落ち込んだ。
一方で、インターネットの利用者数は90年代後半の約8倍近くまで増加し、コンテンツの需要はますます増している。
そのような状況の中で、情報学研究、出版、大学、印刷、行政、コンテンツ流通、図書館、新聞、放送・イベント、ミュージアム、法曹という各分野から有志が集まり、出版コンテンツの今後を考える会として「出版コンテンツ研究会」が発足。
もう一度、出版という営みの原点に立ち戻り、出版コンテンツが生き残る可能性を報告する。

出版、音楽配信、印刷、役所、ITの現場のエキスパートに出版コンテンツの現状と未来を訊くインタビュー、現状の理解を深める豊富なデータに、詳細な注釈付。

目次

はじめに●柳与志夫(国立国会図書館資料提供部電子資料課長)
第一章●出版コンテンツ研究会報告書
第二章●現状報告(インタビュー)
◎「紙」にとらわれないコンテンツ─岩本敏(小学館社長室顧問)
◎電子書籍流通の最前線─佐々木隆一(モバイルブック・ジェーピー代表取締役会長)
◎デジタル時代の印刷業の役割─加茂竜一(印刷会社)
◎コンテンツで得られる利益を再配分すべきだ─境真良(経済産業省商務情報政策局情報経済課課長補佐)
◎ウェブを身体で理解しろ─小林弘人(インフォバーン代表取締役CEO)
第三章●出版コンテンツ研究会議事録

※現状の理解を深める豊富なデータに、詳細な注釈付。

著者プロフィール

出版コンテンツ研究会(シュッパンコンテンツケンキュウカイ)

情報学研究、出版、大学、印刷、行政、コンテンツ流通、図書館、新聞、放送・イベント、ミュージアム、法曹という各分野から有志が集まり、「広義の出版界」という観点から、高野明彦国立情報学研究所教授を座長として出版コンテンツの今後を考える会として2008年6月に発足。2009年1月に研究会報告をまとめる。

岩本 敏(イワモト サトシ)

1947年岡山県生まれ。南山大学外国語学部イスパニヤ語科卒。株式会社小学館社長室顧問、株式会社ネット・アドバンス取締役執行役員、株式会社リブリカ非常勤取締役、らくだ亭(小学館主催の落語会)席亭。
1971年小学館入社。『ビッグコミック』、『FMレコパル』、『少年サンデー』編集部を経て、『BE-PAL』創刊に携わり、同誌デスク、副編集長、編集長を歴任。その後、同社情報誌編集局の執行役員を兼務し、『サライ』、『Lapita』、『駱駝』などの編集長を務めた後、2005年より、同社ネットメディアセンターGM(兼)執行役員・室長。2008年定年により退職と同時に現職。

小林 弘人(コバヤシ ヒロト)

1965年長野県生まれ。株式会社インフォバーン代表取締役CEO。
1994年、雑誌『ワイアード』日本版を創刊。1998年、インフォバーン設立。月刊『サイゾー』を創刊。ブログ黎明期から著名人ブログのプロデュースに携わり、眞鍋かをりを筆頭にブログ出版の先鞭をつけた。また、数多くのウェブサービスを立ち上げ、IT業界の仕掛け人として知られる。2007年、全米で著名なブログメディア「ギズモード」の日本版を立ち上げる。
著書に『新世紀メディア論』(2009年4月/バジリコ)がある。

佐々木 隆一(ササキ リュウイチ)

1945年1月18日神奈川県生まれ。株式会社モバイルブック・ジェーピー 代表取締役会長、ナクソス・ジャパン株式会社代表取締役社長、株式会社MTI取締役、株式会社リットーミュージック相談役。
1967年財団法人ヤマハ音楽振興会に入社。1978年にリットーミュージックを設立し、同社代表取締役社長に就任。 1992年同社取締役会長就任。1996年ミュージック・シーオー・ジェーピー設立、代表取締役社長に就任。
2005年モバイルブック・ジェーピー設立。
現在は、一般社団法人著作権情報集中処理機構代表理事、ネットワーク音楽著作権連絡協議会代表世話人、
社団法人音楽電子事業協会副会長、一般社団法人モバイルコンテンツフォーラム常務理事、日本楽譜出版協会会長、社団法人クラシック音楽事業協会参与を兼ねている。

加茂 竜一(カモ リュウイチ)

1952年東京都生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒業。印刷会社勤務、筑波大学大学院客員教授。
1974年に現在の印刷会社に入社。製版部門で画像のデジタル処理を担当する。その後、社内の写真スタジオを担当。現在は文化事業関連の部署を担当し、文化財、美術工芸品等のデジタル化と、ヴァーチャルリアリティ映像を企画製作する事業を担当。

境 真良(サカイ マサヨシ)

1968年東京都生まれ。経済産業省商務情報政策局情報経済課課長補佐。
1993年通商産業省入省。2001年から、メディアコンテンツ課課長補佐、東京国際映画祭組織実行委員会事務局長、商務情報政策局プラットフォーム政策室課長補佐、早稲田大学大学院国際情報通信研究科客員准教授(コンテンツ産業論)を経て、2009年4月より情報経済課課長補佐。
アジアの都市文化融合現象を15年追っており、趣味は海賊版収集の他、アイドル研究、読書(マンガ)、コンピュータいじり等。
著書に『NEWS─UNIXワークステーション』(共著)(1991年2月/アスキー)、『出版ルネサンス』(共著)(2003年6月/長崎出版)、『テレビ進化論』(2008年4月/講談社)がある。

柳 与志夫(ヤナギ ヨシオ)

1954年大阪府生まれ。慶応義塾大学卒業。国立国会図書館資料提供部電子資料課長。
1979年国立国会図書館入館。2004年9月から2007年3月まで千代田区教育委員会事務局図書文化財課長兼千代田図書館長。2007年4月からの千代田区立図書館への指定管理者制度導入に伴い、区民生活部副参事(特命担当)兼教育委員会事務局副参事(文化財担当)。2008年4月から現職
著書に『知識の経営と図書館(図書館の現場8)』(2009年2月/勁草書房)『図書館経営論』(2007年4月/学文社)などがある。


この本への反応

  1. [...] 近刊『デジタルコンテンツをめぐる現状報告 出版コンテンツ研究会報告2009』…の予約受付を開始しました。 [...]

  2. [...] というわけで、今週前半出版チーム総力戦で挑んだ「デジタルコンテンツをめぐる現状報告」と [...]

  3. [...] この日、出版チームは、「デジタルコンテンツの現状報告」「本の現場」(永江朗)の 入稿で徹夜状態。 [...]

  4. [...] 新刊『デジタルコンテンツをめぐる現状報告 出版コンテンツ研究会報告2009

  5. [...] 明日、7月18日(土)の東京新聞に、ポット出版の『「本の現場」を知る4冊!』として、『本の現場』、『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』、『どすこい出版流通』、『石塚さん、書店営業にきました。』の広告を出します。 [...]

  6. [...] ◎『本の現場』、『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』の見本出しを8日にKさんにお願いしているため準備。 [...]

  7. [...] 「デジタルコンテンツの現状報告」がよく売れました。 [...]

  8. [...] 小林さんには、これまた東京国際ブックフェアの会場で発売開始の 「デジタルコンテンツをめぐる現状報告 出版コンテンツ研究会報告2009 [...]

  9. [...] ブログ「本屋のほんね」で『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を、雑誌『スーパー写真塾』(2009年9月号/コアマガジン刊)で『懺悔録』を紹介していただきました。 [...]

  10. [...] 2009年8月2日(日)付日本経済新聞朝刊の読書面で、7月13日(月)発売の『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』の書評が掲載されました。 [...]

  11. [...] 午後Nプロジェクト工作で、Yさんとある人のところへ 夜は出版コンテンツ研の暑気払い(要は飲み会)で、お茶の水ピッコロティガー。 [...]

  12. [...] ●2009.08.17月 午後、岡本くんのアカデミアリソースガイド主催の「この先にある本のかたち 我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」に行く。出口まで小学館の岩本さん(「デジタルコンテンツの現状報告」の著者)とおしゃべり。 [...]

  13. [...] デジタルコンテンツ業界で活躍するキーマンにインタビューを行った 『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』は、 加速する出版のデジタル化をとらえる上で [...]

  14. [...] 『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』が、「本の雑誌」の2009年10月号の巻頭「今月の一冊」で取り上げられました。ありがとうございます! “では、この先どうなるのか(あるいはどうすべきなのか)という明確なモデルが示されないのは残念だが、(略)「現状報告」を超えるヒントが満載されている。デジタル時代の出版界を知るのにはうってつけの一冊である。” [...]

  15. [...] 沢辺 ちょっと話は横道にそれるんだけど、電子本の場合でも、取次とか書店にあたるものがありますよね。例えばiPhone用の電子書籍を売ろうとすると、アップルが30%くらいとるわけですよ。 電子本だからといって直で売るのが効率がいいということはなくて、やっぱり配信するところは必要なわけよ。 『デジタルコンテツの現状報告』の中でも音楽配信をやっているモバイルブック・ジェーピーの佐々木隆一さんに聞いてるんだけど、彼の話でも30%から40%くらいは配信手数料と決済手数料でとるんだよね。 つまり、現状の出版の出し正味65%前後と、たいして変わらない。 そうすると、なくなるのは紙代と印刷代だけなんですよ。 例えば『本の現場』の場合に紙代と印刷代は何%くらいかかっているかというと、初版2500部で30万円くらいだから、ざっと1冊120円くらいですよ。希望小売価格1800円の、6〜7%。これで何で値段が半額に出来るのか、ですよね。 紙代と印刷代に編集制作費とデザイン代を合わせた20%弱がポットの原価率。 これに永江さんの印税を10%入れたと考えると、30%弱になる。 出版社から取次に卸す値段が約65%だから、65%−30%で、35%前後が1冊あたりポットに入ってくる金額ですよね。1800円の1/3、600円くらいになるのかな。 これを、紙の本の半分、つまり900円で売る場合、1/3はアップルに持っていかれるとしても、ポットには1部につき600円入る。紙の本用のデータを電子本のフォーマットにするのにコストがかからないわけじゃないし、紙の本を出さずに最初から電子本でやる場合はまた別だけど、ざっとこういう計算だよね。 [...]

  16. [...] 沢辺 その辺りのことを考える上で、『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』の中のモバイルブック・ジェーピーの佐々木隆一さんの話が参考になるよね。結構具体的な数字も言ってくれたし。 [...]

  17. [...] ●発売日とタイトル 第一回=2010年01月15日金  「本の現場──本はどう生まれ、だれに読まれているか」永江朗・著(書籍版は2009年07月刊行→紹介ページ) 「デジタルコンテンツをめぐる現状報告」出版コンテンツ研究会ほか・著(書籍版は2009年07月刊行→紹介ページ) 第ニ回=2010年01月22日金(予定) 「日本の公文書」松岡資明・著(書籍版は2010年1月刊行→紹介ページ) [...]

  18. [...] ータ ●デジタルコンテンツをめぐる現状報告 出版コンテンツ研究会報告2009(ポット出版での紹介はこちら) ●発行=2009年07月13日[第一版第一刷] ●発行所=ポット出版 ●著=出版 [...]