2005-06-30

胸をあらわにして踊り続けた女性たち……ゲイ・パレードの話

ステージのトランスジェンダー女性は、はじめは胸当てをつけていたのだが、だんだんのってくると、それをはずし、豊かな胸をあらわにして踊り始めた。道路の上でも、トランスジェンダーの女性何人もが、サンバの衣装をきて踊っていたのだが、その方々も胸をあらわにし始めた。路上にいる観客は大喜び。カミーユ市議のチームは、多くの通行人・カメラマンから注目され、写真をたくさん撮られていた。

カミーユさんはブラジル出身である。そして、今年はフランスでは「ブラジル年」だ。だから、サンバを選んだのだろう。女性たちは衣装がとても似合っていたし、軽快なリズムは好評で、若い男女がどんどん、PASTTのチームに加わり、踊りながら行進していった。

カミーユさんはアクティビストとしても、パフォーマーとしても、とっても優秀だ。
日本にも、また訪れてもらいたいものだ。

パリのレズビアン・ゲイパレード写真は100人予約が集まれば、出版か?!の『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』に載せたい。『予約はこちらから

2005-06-29

赤字とゲイパレードとレズビアン

引っ越し前で慌ただしいため、コメント機能をオフにしています。トラックバックのみ可にしています。いやぁ、引っ越しって、面倒くさいですね。

パリのゲイパレードでは、36枚撮りのフィルム(ASA感度200)を14本、撮りきりました。1本=3.50EUROです。現像代は一本につき、10EURO。相当な出費になっております。

赤字を埋めるために、さる日本の大手雑誌で今度、記事を書きます。フランス政界のスターにインタビューしたのですが、2回、ドタキャンされまして、今週月曜の朝にやっとのことで、取材できました。締め切り直前だったので、まったく冷や汗たらたらでした。

三つ前の書き込みに、パリ在住のミカさんがトラックバックをしています。彼女(とお呼びした方がいいのかしら)はセーラー姿で、パレードに参加したようです。

ミカさんのWebを見て思ったのですが、パレード中に、おそらく、彼女の写真を一枚撮っていますね。現像してから、確かめますが。日本人がセーラー服で参加か……と感動した記憶があります。ミカさんのWebでは、カミーユ・カブラル市議のチーム、PASTTの写真も載っているので、check it outです。月曜日発売のいくつかの新聞では、カブラル市議の写真がトップに出ていました。とっても、インパクトのある催しだったので、誌面を飾ったのでしょう。

パリのゲイパレードでは、キレイめな女性のカップルも写真に納めていきました。機会があれば、レズビアン雑誌「カーミラ」に投稿したいな、と思ったもので。

「すいません。ほんとキレイですね。日本に紹介したいので、写真を撮らせていただけますか」

といって、1カップルずつ、交渉していきました。頼みもしないのに、キスしてくれるカップルもいました。カブラル市議のチームを取材しているときも、いきなり、トランスジェンダーの女性が胸を露わにして、私に向かって挑発するポーズをして、何枚も写真を撮らせてくれました。

2005-06-28

半ばヌードダンス状態となっていたカブラル市議のチーム……パリのゲイ・パレード……

パリ市議(緑の党)のカミーユ・カブラルさんは、すてきなアクティビストである。

ブラジル出身の移民であり、エコロジストであり、性風俗で働いていた経験もあり、男性から女性に性転換したトランスジェンダーであり、医師でもあるカミーユさんは、PASTTとという団体をつくっている。そこには、トランスジェンダーの女性や男性が集まっているのだが、その多くが移民であったり、性風俗従事者であったり、有色人種であったりする。彼女は比較的たいへんな境遇になる彼/彼女らのために献身的に働いている。性労働者との世界的なネットワークを持っており、南アメリカ・北アメリカのすべての国を回って、性労働者と意見交換している。

パレードが始まる11:30頃、私は各団体が準備しているところをまわった。PASTTのところに行くと、カミーユさんがすでに来ていて、一生懸命、下準備をしていた。真紅のドレスに深紅の短いひらひら・スカートをはいたカミーユさんは、他の人と一緒に朝から働いているようだった。そういう雑務も自分でやるなんて、すばらしいな……と思いながら、近づいたら、私のことを見るなり、

日本語でいうところの

「あらーー」

といい、私の両頬にキスをしてくれた。四ヶ月ぶりの対面である。

PASTTの催しはとてもこっていた。大きな虹の布を10人近くでもって、それをひらひらさせて、虹の波をつくっていた。その後には、ステージのついたトラックで30人ぐらいの人が楽器を持ち、サンバ音楽を演奏していた。太鼓のどんどん……という音が腹までしみる。

そして、そのステージでは、トランスジェンダーの女性が、サンバのセクシーな衣装を着て、踊っていた。踊りがだんだん、進んでくると、すごいことになっていった。ヌードダンス状態になったのだ。(明後日に続く)

パリのレズビアン・ゲイパレード写真は100人予約が集まれば、出版か?!の『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』に載せたい。『予約はこちらから

2005-06-27

おひっこし

6月29日に、パリ郊外に引っ越しします。引っ越し先にはADSLをまだひいていないため、更新にさしつかえがあるかもしれません。が、毎日これからも更新予定ではあります。

パリのゲイ・プライド(Marche des Fiertes)にはトコトン、圧倒させられた。

パリのゲイパレードには、いやはや圧倒させられた。

まず、その規模がすごい。86団体が参加しているのだが、各団体とも車なりステージが着いたトラックなりを用意してきている。一団体当たり、だいたい100メートルをしめる。ということは、単純計算すると、パレードの端から端は、8.6kmあることになる。13時30分から始まったパレードの写真をずっと撮っていたのだが、最後尾の団体を取り終わったのは、16時過ぎ。その後、先頭に戻ろうと思い、歩いていったのだがとても追いつかず、最終地点のバスティーユ広場に着いたときには、18時を時計は回っていた。最後尾から最先端まで歩くのは、2時間以上かかるのである。まったく長い。

パレード舞台となったパリの町中は、車・バイク・バスの運行が完全にとめられ、パリが完全歩行者天国状態だった。

86ある団体のうち、もっとも感動的だったのは、トランスジェンダーのパリ市議、カミーユ・カブラルさん率いるPASTT。その話は明日、書く。カブラル市議についての原稿はここに掲載されている。

ゲイ・パレード写真は100人予約が集まれば、出版か?!の『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』に載せたい。『予約はこちらから

2005-06-24

いよいよ明日、Gay Pride @ Paris 2005 が行われる

_12_0144.jpg

_12_0144.jpg

いよいよ、明日、パリでゲイパレードが行われる。

13:30、モンパルナス・タワー前をスタートする。終わりは21時という超長いパレード。先頭はゲイのパリ市長、ドラノエさんが堂々と行く。

プレス説明会に出席するため、私は10:30には現地に行く。そして、下準備もする予定だ。幸いなことに、明日の気温は26度とか。本日は33度だからだいぶ、すずしくなるのだろう。はなはだ幸いである。

写真はリールのゲイパレードで撮ったものの一部だ。クリックすれば、画面が拡大される。

パリのゲイパレードの報告・写真は100人仮予約が集まれば出版化!?という『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』に掲載する予定だ。予約者をさらに募ります。

東京も選挙で熱いが、パリはレズビアン・ゲイムーブメントで熱い!

2005-06-23

ゲイパレードとおとなりさんのトンだ母親

 来週水曜日に学生寮を出て、パリ郊外に引っ越します。 続きを読む…

2005-06-22

高校生ぐらいの年齢のレズビアンがたくさん参加していたGay Pride @ Lille

続きを読む…

2005-06-21

政性分離

内務大臣に返り咲いたフランス政界のエース、ニコラ=サルコジ・UMP党首が離婚の危機にある…… 続きを読む…

2005-06-20

マイケル・ジャクソン裁判の深層

_12_0144.jpg

続きを読む…

2005-06-17

フランス人における取材の作法

_12_0144.jpg

続きを読む…

2005-06-16

拉致記者に花束を

続きを読む…

2005-06-15

拉致記者を支えたフランス世論

フランスに来てもうすぐ一年になる。一年ほど暮らしていれば、この国の好きなところ、嫌いなところが、ハッキリしてくる。 続きを読む…

2005-06-14

【写真・パリ市長】と解放記者と予約投票

_12_0144.jpg

イラクで五ヶ月、武装勢力の人質になっていたフランス人女性記者が解放されましたね。 続きを読む…

2005-06-13

ニュースになった

新極右政党「フランスのための運動」党首、フィリップ・ドヴィリエの集会で写真を撮っている私の姿が、フランスのニュースに映っていました。 続きを読む…

2005-06-10

Nonの恩恵

続きを読む…

2005-06-09

さむい

パリは30度を超える気温が何日か続いたのに、突然また気温が下がり初めて、20度を下回っています。いま住んでいる学生寮も今月で引っ越しです。学生寮ってのは、楽しいものです。隣に住んでいる女性はいまでも毎日、彼氏と楽しい夜を過ごしています。壁が薄いんで、相変わらず、彼氏の吐息からベッドの揺れる音まで聞こえてきます。

シャワー上がりでバスタオルを体にまいた男女に廊下で、遭遇することもあります。

ところで、石原慎太郎・知事に対する批判記事が6月8日付けの「ル・モンド」一面に載っていました。

2005-06-08

【写真】ゲイのパリ市長

_12_0144.jpg

_12_0144.jpg

ゲイのパリ市長、ドラノエさんが市民のサインに応じている写真です。同性愛嫌いの男に以前、ドラノエさんは刺されて重傷をおったことがありますが、いまだに警備をつけていません。市民との交流の妨げになる……という理由のようです。

下の写真は、欧州憲法・批准を訴える「緑の党」のポスターです。

2005-06-07

リベラルということば

アメリカでもフランスでも「リベラル」という語はとても嫌われています。しかし、その意味は正反対です。

アメリカで「リベラル」といえば、社会福祉国家的な政策をさします。一方、フランスでリベラルといえば、英米型の自由主義市場経済をさします。

欧州憲法のおりに、「憲法はリベラルすぎる」と批判されましたが、経済の自由化を進めることが「リベラル」と批判されたわけです。

ちなみに週刊金曜日に、欧州憲法がらみで小さな記事を書きました。

http://www.kinyobi.co.jp/KTools/antena_pt?v=vol559#4

2005-06-06

フランスのゲイ&レズビアンや、性事情に興味をお持ちならば……

リクエスト件数がこのところ増えていっています。欧州憲法がらみで連続してレポートしている日本語サイトはそう多くはないでしょうから、増えているのでは……と推察しています。

ところで、パリのゲイ&レズビアン、性風俗に御興味がある方は企画『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』を見てください。

前からの読者には繰り返しになりますが、100人の仮予約が集まれば出版化?!という企画です。企画書の下に、予約受付フォームも用意しています。購入義務はございませんが、出版されたときには特典がついてきます。

予約者がここ一ヶ月ゼロでしたので、まだ予約していない人はこの機会にぜひ。。。 続きを読む…