2008-10-24

お部屋1688/これからは「詐称ジャーナリスト」

「1682/背筋が凍る話」に対して、資料屋◆bfimNvQTbさんからのコメントがありました。瀬戸弘幸がジャーナリストである根拠として挙げた「読売年鑑」の別冊「読売人名録」についてです。

皆さんに知っていただいた方がいいので、こちらに転載しておきます。

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読売年鑑、図書館で実物を見て来ました。
瀬戸弘幸が掲載されているのは1990年から1995年までです。

で、当時のページ数は736ページほどで、ジャンル分けは「皇室」「国会議員」「政治」「官界 法曹」「経済?産業」「社会」「報道 評論 出版」「人文科学」「自然科学」「文芸」「美術」「音楽?舞踊」「演劇 芸能」「スポーツ」「趣味 服飾 美容」「都道府県」「外国人名」「学術?芸術会員」の18分野となっています。

記載事項は生年月日、肩書き、最終学歴と連絡先ですね。

1ページにだいたい51人前後、見開きで102人程度の掲載です。

で、「報道 評論 出版」のページ数は1993年までは21ページ、1994年、1995年は20ページとなっています。

ページ数として多いのは「都道府県」でして、知事や都道府県の幹部職員、市長、市議会議長を載せていたりするので毎年100ページほど割いてます。

なお、瀬戸弘幸の肩書きは「世界戦略研究所代表」となってました。

国会図書館の蔵書に世界戦略研究所出版のものが4点ほどヒットしましたから多分出版社の経営者として掲載されたのではないでしょうか。

実際に報道 評論 出版のカテゴリーには出版社の役員が多数掲載されていました。

あ、もう一つ、出身都道府県も載せられています。

それと、巻頭の掲載要項を見ると調査表を送付した6万人の中には外国人は入っていません。

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なるほど。

国会図書館のサイト「世界戦略研究所」を検索すると(「出版者」での検索だけです)、以下の4点がひっかかります。

1. 外国人犯罪 / 瀬戸弘幸. — 世界戦略研究所, 2000.6
2. 世界戦略を語る / 倉前盛通,小室直樹[他]. — 世界戦略研究所, 1985.7
3. 東南アジアの反日感情を煽る“味の素” / 瀬戸弘幸. — 世界戦略研究所, 1986.12. — (シリーズ日本企業の世界戦略)
4. 日米友好時代は終った / 瀬戸弘幸[他]. — 世界戦略研究所, 1987.8

年鑑が出た時点で出版されているのは、2、3、4。年に一冊も出ていないのですから、出版社としては機能していないに等しいのですが、倉前盛通、小室直樹らの共著が出ているため、出版社だと認めてもらえたのかもしれないですね。

【私は違った肩書きが欲しかったのです。当時は「社会運動家」という肩書きが欲しかった】
という瀬戸弘幸の言葉を信じるなら、この肩書きは、読売新聞社の指定があったものだと思われます。自己申告でいいんだったら、「社会運動家」と書けばいいのですから。

その事情はともあれ、肩書きが「ジャーナリスト」ではないのですから、「読売人名録」が認めたと言えるとしても、瀬戸弘幸が「世界戦略研究所代表」であるってことのみです。「出版人」として認められたとまでは言えたとしても、「報道人」「評論家」「ジャーナリスト」として認められたとするのは、虚偽ないしは錯誤です。自分についての情報までガセかよ。

瀬戸弘幸のハッタリぶりがまたバレました。あと何十年生きれば、意味のない背伸びをやめて、セイタカアワダチソウのように等身大の生き方ができるのでしょうか。

肩書きと、実際にやっていることとの間にズレが生じていれば非難されるし、「自称」という冠もつけられることもまたやむを得ないですが、「ジャーナリスト」と自称すること自体は勝手です。資格試験があるわけではないんですから。

しかし、瀬戸弘幸は、「自分は自分が考えるジャーナリストの要件を満たしている」といったように、自分自身の基準と行為に照らしてそう自称していると主張するのでなく、ジャーナリストと称することの唯一の根拠として出したのは「読売新聞社が認めた」という話です。

主観的な基準ではなく、客観的な事実に則った肩書きだと主張したわけですが、そのような事実はありませんでした。「自称ジャーナリスト」ではなく、「詐称ジャーナリスト」だったようです。

ただし、本当にこの人はそう信じている可能性がありそうです。「虚偽」「詐称」とするには、本人の自覚が必要で、その自覚がないまま、ガセ情報を流すタイプなのかもしれない。なので、ここはカッコつきの「詐称ジャーナリスト」としておきます。

3羽の雀さんが指摘済みですが、「日本よ何処へ」のエントリー「朝日新聞 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」で書いていることを見ると、瀬戸弘幸という人物がどういう特性をもっているのかよくわかります。

ここ何年か、議員の詐称が続けざまに問題になって、公認にあたっては、立候補者に卒業証明書を提出させる党もあります。同様に、新聞社も、詐称ないしは錯誤に協力しないように、経歴の確認作業をやっているのでしょう。

それだけのことだとしか思えないのですが、【どうも、朝日は身辺調査を始めたようですね。でも、今は何もないから問題ないけど、これって選挙妨害の言論テロリズムじゃないのかね。犯罪歴も30年前のことだし、それも既にブログで公表しています】と、あたかも朝日新聞社が、特別に瀬戸弘幸の身辺調査を始めたかのように考える。

高卒であろうと、大卒であろうと、一律に確認しているに過ぎず、それが「選挙妨害の言論テロリズム」に思えてしまう精神構造は、「CIAに狙われている」と考えるホステスに通じます。

一体どこの誰が「選挙妨害の言論テロリズム」をやるのに、本人に「印鑑を押してください」って頭を下げるのでしょう。

朝日新聞社に対する不信感から、どんな書類であっても、印鑑を押したくないというのであれば、自分で卒業証明書をとって、記者に見せればいいだけのことです。

新聞社としては、地元の支局の記者が同級生などを探して卒業アルバムや同窓会名簿でも見せてもらえば確認はできますし、事実、そうやって確認をとったのかもしれないですが、その方がいらぬ情報を探られることにもなりかねない。立候補者のためにも、記者が手間を省くためにも、本人の承諾をもらって卒業証明書を取り寄せる方法がもっとも合理的です。

その程度のことも理解できず、自分に関する情報でさえいい加減なのですから、仮に朝日新聞の記者が特別に瀬戸弘幸に対してのみ、「この人の言っていることは調べ直さないと怖い」と感じたがための行為だったたとしても、誰もそれを非難できない。虚偽なしいは錯誤で成り立っている人物なのですから、間違いを書かないための必須の作業をやっているだけです。

ここに顕著に表れているように、根拠なく「他人が自分に不利益を与えようとしている」と考え、それと同時に根拠なく「自分はそれだけの重要な人間である」と考える。被害妄想と誇大妄想ってことですけど、病的というのでなく(そうかもしれないですが)、瀬戸弘幸という人は、「客観的に判断する」「他者の視点から検証する」ということがとことん不得手な人なのだと思われます。

「朝木直子さんの言葉を信じる」発言がその典型であるように、自分が「感じる」「信じる」「思う」は主観でしかなく、いかにそれが強かろうが、第三者を説得することはできず、どこまでも事実とは無関係であることがどうやら理解できないようです。創価学会に限らず、盲信的な宗教の信者にはこういう人がよくいますけどね。

こういう人だから、「集団ストーカー被害」を訴える人々とあっさりシンクロしてしまうのでしょうし、「日本よ何処へ」のコメント欄でもそういう人々が大活躍してしまうわけです(我々のアイドル、耳さんまでは笑えるのですが、それを超えると、いじってはいけない領域に入ってしまって、怖くてHNさえ出せないです)。

さて、話は変わって、「ミハルチック」「荒井さんに市長からの返信がない件」では、「C.I.L」「自業自得で梯子を外された瀬戸弘幸・西村修平一派+矢野穂積・朝木直子」に対しての意見が述べられてます。

ミハルさんが出している市長の事情以前に、そもそも市長が、市民でもない人からの質問に無制限に回答する義務があるかと言えば「ない」です。ノーコメントである事情の説明さえ必要がないでしょう。無視したところで、それだけでは非難されるべきではない。

しかし、東村山市の行政、市長、市議が、「草の根」に対して、どんな態度をとってきたのかを考えた時に、「回答する意味がない」と判断したのでなく、「回答したくない」「この問題に触れたくない」と考えた可能性も否定できない。

回答しないことのみをとらえて非難するのでなく、ここまで彼らが「何をしてきたか」「何をしてこなかったか」を改めて検証していく必要があるだろうと考えている次第です。