2009-08-04

いろんな人が来るから面白い

ゲイバーにもいろいろな用途があるので、どういうバーが良いバーだとは単純にはいえない。発展目的なら発展目的の、お洒落に楽しみたければそれ用の営業のあり方がある。エフメゾの場合、一応「昭和のくっつけバー」の復興を目標にはしているが(笑)、実際はコミュニケーション欲を満たしに来てくれるお客様が多い。

なので、いろんな人に集まってもらえることが大事になってくる。イケメンばかりでも、ゲイばかりでも、エリートばかりでも、有名人ばかりでも面白くない。そこらのガキんちょからご年配の紳士まで、オカマやビアンからノンケまで、頭のいい人から天然の人まで、お金持ちから借金まみれの人(誰?)までいろいろいるからコミュニケーションも充実する。最近は「多様性」という言葉が陳腐な表現になってしまったので、あまり使いたくないが、やはり多様であることの力はバカにできない。

もはやすっかりエフメゾ名物になった感のあるママ特製「男ができるカレー!」も、とにかくいろんな材料が入っているから、素人(ママ)の腕前以上の引きになっているのではないか。でもそれらの素材をまとめるルーがなければカレーにはならない。きっとカレーのルーと同じものが、エフメゾの場合、「ゲイ」というフレームだ。それはもはや男性同性愛者という特定のアイデンティティには収まらない「何か」だが、男性同性愛者が培ってきたものであることは間違いない。「なんでもアリ、誰でもOK」の場はかえって面白くなくなってしまうのだけれど(ポリティカル・コレクトって、なんかエロスがないよねえ)、「基本ゲイなんだけど、いろんな人に開かれている」くらいの御簾の上げ具合がいちばん面白くなる。それを「差別」「排他性」ととらえたい感性の人にはエフメゾは開かれていない(笑)。

8/5(水)もカフェタイム(17:00−19:00)からやっています。バータイムには学生さんには釜飯の無料サービスがあります! 閉店は04:00ですが、深夜お客様がいなくなり次第、看板を消してしまいます。