可能性としての家族

発行:ポット出版
小浜 逸郎 著
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-939015-52-6(4-939015-52-1) C0036
四六判 / 320ページ /上製
[2003年07月刊行]
印刷・製本●シナノ印刷
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内容紹介

結婚・夫婦関係・親子関係に悩む人に、家族という共同体の本質とは何か、それはどんな条件によって成り立つのかを解いた名著。一九八八年大和書房版を復刊しました。新規に索引をプラス。さらに復刊にあたって著者の書き下ろしもあり。晩婚化や少子化が進む今の私たちに必要な「家族論」です。

目次

復刊にあたって…小浜逸郎

序章●なぜ家族か

家族に視線が集中している…………11  
世界理念の崩壊…………15  
解体不安という関心のあり方…………19  

第一章●解体不安の根拠

離婚・シングルは増加したか…………23  
子どもの数の減少と解体不安…………39  
女性の自立化と解体不安…………50  
機能喪失、制度崩壊と解体不安…………56

第二章●意識としての現代家族

家族についての思想的態度…………63  
解体不安の由来…………67  
〈学〉的記述と体験的記述…………69  
『積木くずし』の問題点…………72  
〈愛〉を超える概念としての〈エロス〉…………79 
「放蕩息子」は祝福されている?…………84  

第三章●病理としての家族

不安は現代家族の糧である…………101  
病いと自由意志の間…………103  
関係的な生・無意識的な生…………110  
二つの事例・開成高生と金属バット…………112  
純化する親子関係…………119  
「分裂病」問題の切り取り方…………124  
精神病理学の思想的モチーフ…………130  
R・D・レインの家族論批判…………134  
精神病と夫婦げんか…………144  
共死としての家族…………150  
一家心中の系譜…………155  

第四章●変身家族論

カフカ作『変身』の構成…………163  
自己存在としての変身…………166  
家族間交渉としての変身…………178
家族構造としての変身…………188  
運命としての変身…………196  

第五章●家族の根拠

家族懐疑論者たち…………205  
家族概念の成立…………212  
社会学的家族の成立…………216  
家族の原理その1──近親相姦の禁止…………223  
家族の原理その2──分身─帰属としての血縁…………229  
家族の存在論的な根拠…………233  
家族否定の未来像…………236  

第六章●家族と性差

差別の概念はどこで成立するか…………243  
男女差別と男女差異…………250  
性差論をめぐる状況…………253  
性差論の二つのパターン…………256  
〈性欲〉をめぐる男女差…………260  性差発生の三つの土台…………266

終章●可能性としての家族

「性」はどこまで明るくなれるか…………273  
人はなぜ結婚するのか…………284  
生殖はどこまで人工化しうるか…………300


あとがき…………311  
索引…………316  

著者プロフィール

小浜 逸郎(こはま いつお)

一九四七年横浜に生まれる。一九七一年横浜国立大学工学部卒業。現在『ておりあ』主宰。著書──『学校の現象学のために』(大和書房)、『方法としての子ども』(大和書房)、『太宰治の場所』(弓立社)、『家族の時代』(共著、五月社)、『家族の現在』(共著、大和書房)ほか多数。


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