全国ひきこもり・不登校援助団体レポート 宿泊型施設編

発行:ポット出版
プラットフォームプロジェクト 編
定価:2,200円 + 税
ISBN978-4-939015-47-2(4-939015-47-5) C0037
A5判 / 288ページ /並製
[2003年02月刊行]

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内容紹介

全国32カ所のひきこもり・不登校援助団体の現地調査報告書。代表者インタビュー、スタッフインタビュー、在籍生インタビューのほか、自立支援や社会参加プログラムについて、費用、食事、生活スケジュール、イベントetc…について調査した。編者ははいずれも15年以上の実績を持つ援助団体(NPO法人北陸青少年自立援助センタ・NPO法人青少年自立援助センター・蔵王いこいの里・NPO法人子どもと生活文化協会)により構成された、プラットフォームプロジェクト。従来の自己申告型ガイドブックとは一線を画す、第三者の視点で実施された調査報告書です。約250点の施設写真を掲載。調査員による座談会「このレポートの読み方」付き。

目次

●はじめに……3
●座談会 このレポートの読み方……11
その“子”に合った道を模索するために
工藤定次/和田重宏/小川 誠
山田三千代/工藤 啓
司会……沢辺均・永冨奈津恵
●全国79カ所の宿泊型施設のうち40カ所を
調査
●一つひとつが個性的だから「調査自体が面
白かった」
●体全体で感じる施設独自のカラー
●24時間の“日常”を調査するということの意味
●その施設が対象としているのはどんな“子”
なのか
●ふだん発言する機会のない実践者の記録
●ミスマッチを防ぐための「プラットフォーム」
に向けて

●援助団体レポート
●北海道・東北…33
▼北海道
01 北海道青少年自立援助センター……34
02 瀬棚フォルケホイスコーレ……40
▼宮城
03 くりこま高原自然学校……47
▼秋田
04 生活塾 自在館……54
▼山形
05 蔵王いこいの里……63
▼福島
06 うつみね健康学園……71
07 和みの里 翼塾……77
08 明日飛子ども自立の里……82
●関東…91
▼東京
09 青少年自立援助センター……92
▼神奈川
10 コロンブスアカデミー……103
11 寄宿生活塾 五色塾……112
12 寄宿生活塾 はじめ塾……119
▼山梨
13 一期一会……128
●北陸・中部…133
▼長野
14 地球の子どもの家……134
15 どんぐり向方塾……138
16 浪合こころの塾……145
17 美麻遊学塾……150
▼新潟
18 新潟青少年自立援助センター……157
19 やすづか自由学園……165
▼富山
20 Peaceful House はぐれ雲……174
▼岐阜
21 ハート・テンプル……183
▼静岡
22 螢生学院……190
▼愛知
23 北斗寮……196
●近畿…205
▼兵庫
24 生野学園……206
▼奈良
25 トトロ学園……215
26 NOLA……222
▼和歌山
27 高野山高等学校……230
●中国・四国・九州…239
▼鳥取
28 ハーモニーカレッジ……240
▼広島
29 愛育園……246
▼香川
30 若竹学園……253
▼福岡
31 フリースクール玄海……261
▼宮崎
32 徳弘会……270

本書に掲載できなかった
調査ずみの援助団体……277
調査員のプロフィール……280
座談会出席者のプロフィール…283
プラットフォームプロジェクト
団体連絡先……283

前書きなど

困っている人々へ、できるだけ客観的な
援助施設の情報を届けたい……

きっかけはNPO法人青少年自立援助センター(以下YSC)
が直面していたある問題からでした。

YSCへは連日、不登校やひきこもりの子どもを持っている
多くのご家族から、本人から、切実な悩みを訴える相談が
舞い込んできます。すべてに誠実に対処していきたいと思
いつつも、あまりに件数が多いため、こまやかな対処が困
難になりつつありました。その上、収容能力には限界もあ
り(YSCの入寮定員は、男50人・女10人の合計60人)、すべての
人を受け入れるということもできません。

すべての人に手を差し伸べたいのに、それが叶わない…。
こんな状況の中で、YSCがいつも考えていたのは「どこか
他の施設を紹介できないか」ということです。もちろん受
け入れてくれる施設であればどこでもという訳ではなく、
「その“子”に合う施設」ということも重要です。
しかし、紹介するにも施設どうしの横のつながりはあまり
ありません。また援助施設の「ガイドブック」も多く出版
されているのですが、それらのほとんどは、所在地や概略
などの基礎情報だけだったり、援助団体による自己申告の
形を取っているだけだったりするため、これらを元に紹介
するのはためらいがありました。
そこでYSCは考えました。「ならば私たちで調べてしまお
う」。そうすればYSCに相談に来る人々に、少しでも役に
立つ情報を提供できるのではないか…。

YSCのこんな想いからプラットフォームはスタートしまし
た。全国にあるさまざまな援助施設を、第三者が調査し、
公開するプロジェクトです。(2001〜03年日本財団助成事業「不
登校・ひきこもり関係の諸施設の実態調査事業」)
YSCは、ひきこもり・不登校の問題に15年以上関わってき
た3つの団体、NPO法人子どもと生活文化協会・NPO法人
北陸青少年自立援助センター・蔵王いこいの里に協力を要
請し、この4団体で事業の大まかな枠組みを作ることにな
りました。
ひきこもり・不登校を対象とした援助施設は、フリースクー
ル、フリースペース、自助グループ、親の会など、さまざ
まな形態があり、それらすべてを対象とするととてつもな
く大がかりな調査になってしまうため、今回は調査対象を
「宿泊型施設」に絞り込み、調査を行う運びとなりました。
把握できるすべての団体に調査員受け入れの要請をするこ
と。各援助団体に対しての調査は、ひきこもり・不登校の
子どもたちと接した経験のある調査員が行うこと。調査員
は実際にそれぞれの施設に出向き、1泊2日の期間をかけ、
その施設の状況を見学し、代表者やスタッフ、在籍生に対
して、他施設と同じ質問を投げかけること……。
詳細が決まり、調査をスタートさせたのは2002年になって
からのこと。1年間の調査期間を経て、今、ここに調査報
告を公開する運びとなりました。
援助を必要とする人が最も知りたい情報……自立支援や社
会参加プログラム、さまざまなサービス、家族へのケア、
各援助施設の個性的な特徴や代表者の考え方……が、第
三者の目を通してよりリアルに捉えられたのではないか、
と私たちは考えています。
この情報が一人でも多くの人に届き、ひきこもり・不登校
の青少年がそれぞれに最も適した援助施設を選択すること
ができるように、そしてそこが彼らの新しい人生のスター
トラインになるよう、私たちは願ってやみません。
最後になりましたが、お忙しい中にも関わらず、調査を受
け入れてくださった各施設のみなさまにお礼を申し上げま
す。
           
     プラットフォームプロジェクト・スタッフ一同

著者プロフィール

プラットフォームプロジェクト(プラットフォームプロジェクト)

NPO法人子どもと生活文化協会・NPO法北陸青少年自立援助センター・蔵王いこいの里・NPO法人青少年自立援助センターの4団体により構成された、全国にあるさまざまな援助施設を、第三者が調査し、公開するプロジェクト。

関連リンク

プラットフォームプロジェクト