タグ「エッセイ」が付いている記事

スカスカのアドレス帳 [北尾トロ 第4回]

だがそうはならなかったのである。初めてアルバイト代をもらったとき、これでやめさせてくれと社長に言ったところ、機関銃のようなトークで引き止められ、もう少し続けると答えてしまったのだ。
「どうしたの。理由があるでしょ、言って [...]

編集プロダクション「イシノマキ」は天国か地獄か [下関マグロ 第4回]

編集プロダクション「イシノマキ」に籍は置いたものの、いったい何をどうすればいいかまったくわからなかった。
まあ、事情というのは、あとからわかってくるのだが、これは伊藤秀樹(のちの北尾トロ)がイシノマキを辞めたため、その穴 [...]

離れがたきナナオ設計 [北尾トロ 第3回]

「はい、もうすぐ中に入るから急いで作業服に着替えて」
イシノマキでアルバイトを始めて半月ほど経った金曜日の深夜12時前、ぼくは丸ノ内線茗荷谷駅の近くに止めたハイエースの車内で、あわただしく着替えをしていた。軍手をはめて、 [...]

名刺を作ればライターというけれど [下関マグロ 第3回]

1983年の年末から1984年の正月。僕はひとりで中野坂上のフレンドマンションにいた。スーさんは年末から栃木の実家に帰っていたが、僕は山口の実家には帰省しなかった。理由は、単純に金がなく、電車賃が払えなかったからだ。
部 [...]

岩松了の『溜息に似た言葉』-02

前回のつづきです。
岩松さんと、カメラマンの土屋文護さん&石井麻木さんとの対談も終え、いよいよ編集作業ですが、ここで下手な順番に並べては台無しです。
一番基本的な順番は発表順の時系列ですが、今回は5人のカメラマンに撮りた [...]

岩松了の『溜息に似た言葉』-01

9月刊行予定の岩松了さんのエッセイ集のための対談を、先週から今週にかけて行なっています。
岩松さんが古今東西の小説や戯曲の中から心に残るセリフを抜き出し、そのセリフの周辺にある人生の機微を書いたエッセイが40本。
今回の [...]

初めて出会ったフリーライター [下関マグロ 第2回]

大阪から東京へ来て、雑誌『スウィンガー』を発行する会社に勤務することになった1983年の春。東京駅から中央線に乗って驚いたのは、窓から見える桜の美しいことだ。飯田橋あたりから四谷にかけての線路脇の土手には、桜の樹が植えら [...]

序章 [北尾トロ 第1回]

大学3年末の試験が終わってすぐ、生まれて初めての海外旅行でインドへ行き、すっからかんになって帰国。そのまま九州の実家に転がり込んでしばらく過ごした4月初旬、ひとり暮らしをしていた阿佐ヶ谷のアパートに戻り、2カ月ぶりで大学 [...]

序章 [下関マグロ 第1回]

「せっかく受かったんじゃから、そこへ行きなさい」
母親は、唯一合格した大学に行けと言う。もっともなことだ。僕は、一浪しており、その年に受けた大学もほとんど落ち、たったひとつだけ合格した大学なのだ。しかし、この唯一合格した [...]

食卓で会いましょう

岩松了、初めてのエッセー集
タバコとパチンコ/タバコといえば思い出す/タバコ供養の日/ヘビースモーカー/ヘビースモーカーへの一通の手紙/ハイライトを喫う女/五万円と二百円/嗚呼パチンコ/五万円負けた日のこと/純朴とは/ス [...]

恐怖の大玉

松沢エッセイ第2弾。今回もやっぱりエロい。エロの権化・松沢呉一がますますパワーアップして贈る、これ一冊でエロのすべてがわかるようなわからないような、「悩める風俗嬢」ほか書き下ろし3編を含む全37編。

えろえろ

「レイプとスポーツ」「変態国移住計画」「マンコと私」「棚マン」「ウンコとオナニーとセックス」「尻穴オナニー」「宇宙の謎」などなど、妄想ふくらむタイトルがズラリ。松沢エッセイ怒涛の32連発。