2005-11-16

映画10作品をまとめ斬り!

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写真は及川健二が国民議会前でフィリップ=ドヴィリエ氏を撮ったものです。

極右・暴動の話が続いたので、たまには映画の話でもいたしましょう。日本で公開中の「グリム兄弟」公開予定の「Oliver Twist」、それなりに楽しめはしたのですが、さりとてもう一回みたいというほどの作品ではありませんでした。「エリザベスタウン」は今ひとつ。

アメリカのスリラー「Red Eye」「Flight Plan」の二作は、飛行機の中での恐怖……という主題で共通しています。前者は主演女優さんが瀬戸朝香っぽかった。「Flight Plan」ってのはパイロットの夫を飛行機事故でなくした妻と6歳の少女が飛行機に乗る。離陸後3時間ほどで少女が突然 姿を消す。いくら探しても出てこない。添乗員は彼女に告げる。乗客のリストのなかにも少女の名前は乗っていない、と。子どもを見た乗客も誰一人、いない。少女は実在しないただの空想なのか、それとも……。ストーリーは破綻しているような気がしないでもなかったでんけど、素っ頓狂な設定が面白かったです。主演女優のJodie Fosterは、フランス語が堪能です。彼女のインタビューを見たのですけど、フランス人なのかとおもいました(米国籍です)。フランス語教師に聞いても、「彼女のフランス語は訛りが全くない」といっていました。

カンヌ映画祭のcompetition部門に出展された作品ですと、「Broken Flowers」「Don’t come knockin’」が、好き買ってやりたい放題生きてきたプレイボーイの壮年男性(独身)のところに突然、子どもがいる……という知らせを受けとまどう、という点で共通しています。男性が自分の過去を振り返る旅に出る、というもので、二作とも、わたしにはハマりました。同部門の「A History of Violence」も良作。三作ともアメリカ映画ですね。今年は米映画の当たり年だったかもしれません。

同じく米映画で「Match Point」は本年カンヌ映画祭出品作で、わたしがもっとも強くおしたい作品の一つです。新妻をもつテニスボーイに愛人ができ妊娠させる話です。この映画って、すごく真面目に進行するのですけど最後のシーンですべて破壊する(ギャグにする)、換言するならば積み木を長時間かけてつみあげ完成直前にブッ壊す、という感じです。

来年春に日本で公開される「Wallace & Gromit」はキャラが愛くるしいうえに、ギャグ連発で笑えました。兎さんの話です。