2006-03-13

『労働者の闘い』党首に取材する

9日(木)はフランス大統領選挙に5回出馬しているアルレット=ラギエ『労働者の闘い』党首に、本ブログ読者で朋友のEri様ご夫妻と取材してきた。笑顔の素敵なおばさんだった。

事務所の住所にたどりついたのだが、建物に「労働者の闘い」と表示されていない。ここでいいのかなーと思い、その前をうろちょろしていると、扉が開き事務員が出てきた。中に入ると入り口前に監視カメラが設置されているようで、そのモニターが目に入った。同党は私書箱の番号しか公開しておらず、住所を公表していない。表札を出さないことといい、革命的警戒心をもっていることの証だろう。きっと襲撃を警戒してのことにちがいない。

同性愛の話をふったら、答えは返ってくるものの、あまり話したいテーマではないのだな、という気がした。というのは、同党の歴史や郊外暴動に関して質問したときは、質問してすぐに明晰な答えが返ってきたのに、同性愛の問いにはしばし考え込み、それまでの明晰さが失われた。人それぞれ、得手不得手というものがある。わしだって「同性愛者の人権」についてならいくらでも話せるけれど、「いまフランスで話題になっているCPEが与える社会的影響」について話せといわれれば、しどろもどろになってしまうだろう。というよ即座に返答などできない。そこをいくと、苦手なテーマでも返答できるラギエさんはやっぱりプロの政治家なんだなと思う。