2012-08-24

対話なき人間は人間失格~自己抑制と理性に裏打ちされた対話を~

池田大作「SGI」会長は2008年SGI提言で次のように述べている。

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ヒューマニズムを言う限り、最大の武器、コミュニケーションの手段が対話――人類史とともに古くて新しい課題であり続ける対話に帰着することはいうまでもない。古来、”対話的存在”であることは、人間の本質に根ざし続けており、対話が途絶するということは、人間が人間であることをやめるに等しい。いうなれば、対話なき人間は人間失格であり、対話なき社会は墓場といっても過言ではありません。
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大韓民国・中華人民共和国(*)との領土問題でこの箇所を思い返した。
日本国総理大臣によるイ・ミョンバク大統領への書簡を返送するという行為をした者に対して“対話なき人間は人間失格”といっても言い過ぎだろうか。

池田会長は「自己抑制と理性に裏打ちされた対話」の重要性も提言で言及する。
感情のぶつけ合いでなく、自己抑制と理性に裏打ちされた対話を!

*Republiqueの名を汚すようなマネは辞めて欲しい、とフランス新政治ムーヴメント『連帯共和国』党員として願う

2012-08-22

パリからの悼辞

三島由紀夫の「仮面の告白」に刺激され、日本に2年間、留学し、3.11を受けて大江健三郎『ヒロシマ・ノート』を読んで、今年一月に広島を訪問した畏兄・クリストフ=ジラール・パリ副市長に、休暇中なのでTWITTERで、山本美香さん殺害の報を知らせる。

ツイートあり。

小選挙区制の弊害(月刊『公明』9月号)

月刊『公明』は同党の機関誌とは思えないほど
幅広い意見が載る。論文の質も高い。

参考資料になるのでバックナンバーを
揃えている。

今月号では政治学者の小林良彰氏が

「選挙制度改革は何をもたらしたのか?」

という論文を寄稿している。

小選挙区制度だと何故に二大政党が
似通うかを論証しているのだが、
そういうご意見は小選挙区比例代表並立制が
導入される時に、述べて欲しかった。

2012-08-15

戦後50年 小泉スピーチ

(過去50年の歩み)

 50年前、バンドンに集まったアジア・アフリカ諸国の前で、我が国は、平和国家として、国家発展に努める決意を表明しましたが、現在も、この50年前の志にいささかの揺るぎもありません。
 我が国は、かつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。こうした歴史の事実を謙虚に受けとめ、痛切なる反省と心からのお詫びの気持ちを常に心に刻みつつ、我が国は第二次世界大戦後一貫して、経済大国になっても軍事大国にはならず、いかなる問題も、武力に依らず平和的に解決するとの立場を堅持しています。今後とも、世界の国々との信頼関係を大切にして、世界の平和と繁栄に貢献していく決意であることを、改めて表明します。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/17/ekoi_0422.html

【再録】小泉談話

内閣総理大臣談話

 私は、終戦六十年を迎えるに当たり、改めて今私たちが享受している平和と繁栄は、戦争によって心ならずも命を落とされた多くの方々の尊い犠牲の上にあることに思いを致し、二度と我が国が戦争への道を歩んではならないとの決意を新たにするものであります。

 先の大戦では、三百万余の同胞が、祖国を思い、家族を案じつつ戦場に散り、戦禍に倒れ、あるいは、戦後遠い異郷の地に亡くなられています。

 また、我が国は、かつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。こうした歴史の事実を謙虚に受け止め、改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明するとともに、先の大戦における内外のすべての犠牲者に謹んで哀悼の意を表します。悲惨な戦争の教訓を風化させず、二度と戦火を交えることなく世界の平和と繁栄に貢献していく決意です。

 戦後我が国は、国民の不断の努力と多くの国々の支援により廃墟から立ち上がり、サンフランシスコ平和条約を受け入れて国際社会への復帰の第一歩を踏み出しました。いかなる問題も武力によらず平和的に解決するとの立場を貫き、ODAや国連平和維持活動などを通じて世界の平和と繁栄のため物的・人的両面から積極的に貢献してまいりました。

 我が国の戦後の歴史は、まさに戦争への反省を行動で示した平和の六十年であります。

 我が国にあっては、戦後生まれの世代が人口の七割を超えています。日本国民はひとしく、自らの体験や平和を志向する教育を通じて、国際平和を心から希求しています。今世界各地で青年海外協力隊などの多くの日本人が平和と人道支援のために活躍し、現地の人々から信頼と高い評価を受けています。また、アジア諸国との間でもかつてないほど経済、文化等幅広い分野での交流が深まっています。とりわけ一衣帯水の間にある中国や韓国をはじめとするアジア諸国とは、ともに手を携えてこの地域の平和を維持し、発展を目指すことが必要だと考えます。過去を直視して、歴史を正しく認識し、アジア諸国との相互理解と信頼に基づいた未来志向の協力関係を構築していきたいと考えています。

 国際社会は今、途上国の開発や貧困の克服、地球環境の保全、大量破壊兵器不拡散、テロの防止・根絶などかつては想像もできなかったような複雑かつ困難な課題に直面しています。我が国は、世界平和に貢献するために、不戦の誓いを堅持し、唯一の被爆国としての体験や戦後六十年の歩みを踏まえ、国際社会の責任ある一員としての役割を積極的に果たしていく考えです。

 戦後六十年という節目のこの年に、平和を愛する我が国は、志を同じくするすべての国々とともに人類全体の平和と繁栄を実現するため全力を尽くすことを改めて表明いたします。

平成十七年八月十五日
内閣総理大臣  小泉 純一郎

敗戦の日に……

戦後50年の1995年8月15日に当時、首相だった
日本社会党の村山富市氏は日本の戦前・戦後について
総括する談話を公表しようと考えていた。

当時は自民党・社会党・新党さきがけの
三党連立政権。

村山首相は推敲してかき上げた談話起草文を
全閣僚、とりわけ、自民党の閣僚に見せ、
意見を仰いだ。

平沼赳夫「たちあがれ日本」代表が
運輸大臣で、いわゆる「日本遺族会」の
会長だった橋本龍太郎・副総理も目を通した。

橋龍さんからの訂正の意見は、
「終戦」という曖昧な表現を「敗戦」に
変えろ、というものであった。

村山首相はそれを受け入れた。

村山談話は後に受け継がれていき、
アジア侵略への反省を、より真摯な
表現で謝罪する小泉談話へと
受け継がれた。

2012-08-08

土井たか子の誕生日に花束を贈ったハマコー

ハマコーさんが亡くなられた。

浜田幸一・元衆院議員。「浜」で獲れた魚介類と「田」んぼでとれたお米を食べるのが
「一」番「幸」せといって憚らなかった。

ハマコーさんにはこんなエピソードがある。

土井たか子さんとは同期で1969年当選で、議員宿舎も同じだった。
夜遅くまで勉強する土井さんにハマコーさんは「勉強って面白い?」と尋ねて、
「おもしろいよ」と応えられたら、「へえー、変わっているね」と興味深げに云ったという。

おタカさんが社会党委員長のときに自由民主党の席からのヤジがひどいとき、
制止することがあったと土井さんは回顧する。。誕生日には花束を土井さんに
渡す意外な面もあった。

ベストセラー『日本をダメにした9人の政治家』(講談社)で
55年体制の国対政治で自由民主党・幹部が日本社会党・幹部に
カネを渡してきた実態を暴露したが、

「社会党幹部で潔白なのは土井たか子だけ」

とことわった。

9人の政治家のうち、いまや、現職議員は小沢一郎・衆院議員だけ。

政界も世代交代した証だろうか。