2010-05-29

綿貫民輔「国民新党」最高顧問を早慶戦で御見かけする。

本日は神宮球場で早慶戦を観戦した。
『外苑前』駅A3出口を出ると、「報復実現党」ならぬ『幸福実現党』のドでかい街宣車がとまり、上方より弁士が大音量で演説をしているところだった。
内野席入り口近くのキップ売り場には30分待ちはするであろう長蛇の列ができており、内野席はすべて完売、一般外野席は立ち見と書いてある。私は外野席側の売り場でチケットを買い求めて、多少の空きがあった慶應義塾大学の外野の学生応援席に行った。
球場は「満員御礼」に近い状態であった。
優勝決定戦というよりは、早稲田大学先発の「ハンカチ王子」人気故なのだろう。

わたしはフェンスに限りなく近い席に陣取った。

試合の途中で、ふと 隣の列を見ると、学生に交じって、慶應義塾大学卒の綿貫民輔「国民新党」最高顧問が御夫婦で座っているではないか。慶應・攻撃のときは、応援席の観客は立ち上がるのだが、御高齢ということもあろうか、それともじっくり試合を観戦したいからであろうか、綿貫先生は座って観戦しておられた。

七回の応援歌「若き血」や試合後の「塾歌」斉唱のときは立ち上がり、歌詞カードも見ずに元気よく歌われた。塾歌を三番まで暗唱されるとは「愛塾心」が強いにちがいない。
お偉い席で観戦するのでなく、御忍びっぽく、学生に交じって、観戦している姿には感心させられた。

最終回のピンチを乗り切り、2対1で慶應が勝利した。ハンカチ王子が敗戦投手。

今年のドラフトで注目されているというが、はたして、プロで活躍するのか。
心許なく思われる。

2010-05-04

三島由起夫×美輪明宏×増村保造×若尾文子

 ゴールデンウィークはツレアイと芝居と映画を鑑賞した。

 まず、三島由紀夫・原作、美輪明宏・演出&主演の芝居をル・テアトル銀座で七年ぶりに観た。2003年に観たのは『黒とかげ』、今回は『葵上 卒塔婆小町』。BOX席のチケットがとれたのは幸いだった。二作が終わると、一階席の観客のほとんどは立って拍手喝さい。機会があれば次は美輪様の『椿姫』を観ようと思う。美輪様にBisous.

 池袋の新文芸座では『鬼才・増村保造×若尾文子』特集が催されたので、『妻は告白する』、『清作の妻』、『赤い天使』を観た。1961年につくられた『妻は告白する』は戦後映画史に刻印されてしかるべき傑作だろう。

 この年代の日本映画がゴダールを旗手とするヌーヴェル=ヴァーグに大きな影響を与えた。フランス近代映画史ではよく知られた話だ。2005年のイースターの折、パリ市内で増村保造・特集が催されたが、ワタシはデンマーク・オランダ・ベルギーに出張中で、観そびれてしまった。

 増村保造は鬼才というより天才だらう。