2005-11-03

反グローバル化の活動家ジョゼ=ボベ氏を仏大統領選候補に 緑の党前代表が提唱

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パリ郊外での暴動はとまる気配がありません。警察官に追われていると思ったアフリカ系若者二人が感電死した事件を端に発しました。当ブログで何度か批判した治安担当のニコラ=サルコジ内相は若者等にたいして「社会のクズ」発言をいたしまして、顰蹙をかっています。ますます怒りを煽ってどうするんじゃ……と思いますが、サルコジ氏のことですから、いたしかたない。

わたしのところに「巻き込まれていないか」という問い合わせがいくつが来ていますが、いまのところ、大丈夫です。以前インタビューしたことのある新右翼フィリップ=ドヴィリエ氏が本日、動乱現場を視察に行くっていっていたんでついていこうかとも考えたのですが、やめました。

さて、以下、『日刊ベリタ』に「反グローバル化の活動家ボベ氏を仏大統領選候補に 緑の党前代表が提唱」という記事を書きました。写真はジョゼ=ボベ氏を及川健二が撮影したものです。

『日刊ベリタ』に興味のある方はこちらから。

 【パリ2日=及川健二】フランス緑の党のジル=ルーメル前代表は1日付のフィガロ紙のインタビューで、反グローバリズムの闘士として世界的に有名なジョゼ・ボベ氏を2007年に行われる仏大統領選挙に環境派の代表として擁立すべきだと述べた。 
 
 ボベ氏はフランスの中小農家組合「農民同盟」の指導者。1999年、南仏で建設中だったマクドナルドの店舗をグローバル化の象徴として破壊し、禁固3カ月の実刑判決を受けた。その後も遺伝子組み換え技術研究のイネを抜き取ったとして禁固刑を科されるなどの過激な市民運動を展開し、フランス国内でも熱烈な支援者が多い。今年5月29日に行われた欧州憲法の批准を巡る国民投票では、左派・環境派の反対派リーダーとして先頭に経ち、数々の集会を開催してきた。 
 
 緑の党は、84年に創設された環境保護政党で、97年の総選挙で7議席を獲得。実質的指導者のドミニク・ボワネが環境相に入閣(のち辞任)した。ルーメル氏は「ボベ氏ならば、本物のエコロジスト候補になるにちがいない」と期待を示している。