2005-12-17

ゲイの帰る場所はどこだろう……フランソワ=オゾン監督の新作『残された時間』(Le Temps qui reste)……

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フランスの奇才、フランソワ=オゾン監督の新作『残された時間』は氏の初期作品『ホームドラマ』に並んで、私の趣味と合致するものだった。作品としての評価も高くフランスの雑誌の多くが賛辞を送っている。

天才ゲイ人・オゾンはこれまで数多くのLGBT(レズビアン、ゲイ、バイ、トランス)テーストの強い作品を撮ってきた。『ふたりの5つの分かれ路』(5×2)では、ノンケ夫婦を通してパートナーシップを問うた。

新作はゲイのカメラマンが主人公だ。30歳にして売れっ子の彼は医師から、ガンにおかされているため、余命数ヶ月だと宣告される。当然、とまどう彼が死に向かう素朴な数ヶ月が映画では描かれる。母に会い恋人とケンカをし、クスリに溺れ、ゲイバーに行き男を漁ろうとする。

けっきょく、ゲイ(同性愛者)にとっての帰る場所(ホームタウン)を、問うものになっている。日本でも来年放映されるのだろうから、いまから楽しみにしていて欲しい。

パリ市内でフランソワ=オゾン(Francois OZON)監督を及川健二が撮影。