2006-10-19

『ゲイ@パリ』序章

『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』は10月25日に発売されます。書店に並ぶのは、都内でしたら27日、28日頃になります。

東郷健さんとの共著『常識を越えて オカマの道、七〇年』とあわせてお読みください。

 さて、今日から毎日、『ゲイ@パリ』の各章の内容について説明していきます。本は二部構成で、第一部では『現代フランス同性愛事情』を私がルポルタージュし、第二部ではフランスの第一線で活躍する同性愛問題のエキスパートたちにインタビューしています。二部では同性カップルの結婚合法化、同性カップルの養子縁組、レズビアンの人工授精など、同性愛に関するフランスの最新理論・最新哲学を紹介します。

さて、今日、紹介するのは序章です。序章は次のような内容になります。

序章
1 ゲイのパリ市長が誕生した日
2 テレビ番組でのカミング・アウト
3 斬新な改革。国民からの高い支持

【序章】
 2001年、フランス現代史に刻印される重大な事件が起きた。
 「同性愛者である」ことをカミング・アウトしているゲイの政治家がパリ市長の座を射止めたのだ。彼の名前はベルトラン=ドラノエ、社会党の政治家だ。
 ドラノエさんは1998年、上院議員だったときにカムアウトする。
 いま、ドラノエ市長はパリ市民から人気の市長になっている。
 なぜ、ゲイの市長が誕生できたのか。
同性愛者はその歴史的快挙をどう受け止めたのか。
ドラノエさんがあえてカムアウトした理由は何か。
パリ市民はゲイの市長をどう思っているのか。

序章で詳しく論じている。