2006-10-23

『ゲイ@パリ』第4章・第5章 フランス初の同性婚

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『ゲイ@パリ』(長崎出版)の第4章・第5章は次のような内容です。

第4章 フランス初の同性婚
1 ドキュメント同性婚 三日前〜当日
2 同性愛者と保守派が市庁舎外で激突。民族派・ドヴィリエ欧州議会議員の襲撃
3 「これは歴史的な瞬間だ」ついに結婚式が挙行
4 市長は停職一カ月。社会党重鎮も批判

第5章 ノエル=マメール市長はなぜ同性婚を執り行ったのか
1 「同性婚について話したことのない家庭はない」
2 「政治家は同性愛者の問題に逃げの姿勢でいる」
3 ノエル=マメール氏インタビュー
4 「フランスにおける同性愛者の状況は最良とはいいがたい」
5 ホモ嫌いとの闘い
6 遺伝子組換トウモロコシをジョゼ=ボベと引っこ抜いた理由
7 暴動の原因は差別、サルコジ内相「社会のクズ」発言は危険

 フランスでは同性カップルの結婚は法律で認められていない。
 「これは差別だ」。ベーグル市のノエル=マメール市長&下院議員(緑の党)はそう考えた。そして、2004年に男性同士のカップルによる結婚を市として認めた。
 フランスの結婚式はまず市役所で行い、その後、教会で行う。この結婚も市役所で行われた。フランス中のメディアが結婚式前から報道し、メディアが大挙する中で結婚式は行われた。
 第4章ではこの結婚についてルポルタージュしている。
 第5章では男性カップルの結婚を認めたマメール市長にインタビューした。あえて、結婚式を市長として執り行った理由・フランス政府との闘い・政界への批判について聞いた。また、イランで同性愛者の少年2人が死刑にされた事件、レズビアンの尾辻かな子・大阪府議によるカミング・アウト、ローマ法王のホモ嫌い発言、ヴァネスト議員の「同性愛は人類の脅威だ」発言についても感想・意見を聞いた。
 2002年大統領選挙に緑の党から出馬・善戦した氏の環境哲学・政治思想についても尋ねた。2005年秋にフランス全土で移民2世・3世を中心にして起きた暴動や、遺伝子組み換え食物との闘いについても聞いている。