2007-07-05

大統領選惜敗のロワイヤル氏、出馬表明 来秋の仏社会党党首選

日刊ベリタ』に【大統領選惜敗のロワイヤル氏、出馬表明 来秋の仏社会党党首選】というタイトルの記事を執筆しましたので転載します。

  来年秋のフランス社会党の党大会まで1年余りあるが、フランソワ=オランド現党首は辞職を表明しており、後継をめぐる党首レースは既に始まっている。今年5月の大統領選挙でニコラ=サルコジ大統領に惜敗したセゴレーヌ=ロワイヤル氏が早々出馬を言明。有力対抗馬はドミニク=ストロス=カーン元財務相とみられる。
 
 
 関心の的は、ロワイヤル氏の行動だ。イギリス労働党が旧来の左派路線を脱却して政権を奪取したことを高く評価する彼女は、フランス社会党の体質改革を求めている。中道路線への転換を目指し、今春の大統領選で健闘した「第3の男」フランソワ=バイル党首が率いる「民主運動」との連携にも積極的だ。 
 
 だが、ロワイヤル氏の改革提唱を支持する党幹部は皆無に等しい。一方、カーン元財務相は従来の社会党路線維持派で、多くの支持を集めている。中道勢力との提携には否定的で、あくまで社会党の独自性にこだわっている。 
 
 両人が見据えているのは、2012年の大統領選挙だ。ロワイヤル氏は自身が党首の座に就き、サルコジ氏に挑む構えだ。彼女が中道派との連携にこだわるのは、サルコジ氏に勝つためには左派層の支持だけでは不十分と考えているからだ。 
 
 カーン元財務相は先の下院議員選で躍進した社会党が存在感をさらに高め、サルコジ現政権へ明確な対案を示すことで、次期大統領選勝利の展望を拓く意向とみられる。