2007-05-30

元レバノン大使の天木直人氏、参院選に出馬 「9条ネット」が擁立

日刊ベリタ』に【元レバノン大使の天木直人氏、参院選に出馬 「9条ネット」が擁立】というタイトルの記事を執筆しましたので転載します。

【リード】
 7月の参議院選挙で広範な護憲勢力の結集を目指す政治団体「9条ネット」は28日、比例区に元レバノン大使の天木直人氏ら6名を新たに公認候補として擁立すると発表した。また、参院兵庫選挙区から出馬予定の原和美氏の推薦も決定した。同団体はすでに比例区に3人の候補を決めていた。

【本文】 
 天野氏はレバノン大使時代に、イラク戦争に対して政府に公正な判断を求める公電を打ったことで、外務省から「外交官」を罷免されたと主張している。2003年に出版した「さらば外務省! 私は小泉首相と売国官僚を許さない」(講談社)がベストセラーになり、脚光を浴びた。 
 
 同年には「アメリカの不正義 レバノンから見たアラブの苦悩」(展望社)を出版し、04年4月には小泉純一郎首相(当時)への決別状「さらば小泉純一郎! 国民の生命を無視する冷血、傲慢、厚顔宰相を許さない」(講談社)を上梓、反小泉の立場を鮮明にした。 
 
 天木氏は出馬表明後に自身のブログで「9条ネットも天木も知名度はゼロだ。しかし私は宣言する。これから必ず風を起こす。最後まで当選を信じて訴え続ける」と強気の発言を連発している。 
 
 天木氏は出馬の動機について、安倍首相の改憲姿勢の高まりと護憲政党の非力さを挙げ「ここでなんらかの国民運動を起こさなければ憲法9条は守れないという認識である」と述べている。 
 
 他の候補は各県・各地方で地道に活動を続けてきた人がほとんどで全国的な知名度には欠ける。ただ、それぞれが地盤を持っており、「9条ネット」を各地域で広める根を張った活動が期されている。