2006-11-24

仏女性 3日に1人“DV”で死亡 「駆け込み寺」建設も

産経新聞はインターネットで『仏女性 3日に1人“DV”で死亡 「駆け込み寺」建設も』という記事を配信しています。
以下、引用です。

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 【パリ=山口昌子】フランスのボートラン社会結束・男女平等担当相は22日会見し、今年1月1日から平均して「3日に1人」、女性が“家庭内暴力(DV)”の犠牲で死亡しているとの衝撃的な統計を発表し、女性が相変わらず「弱い性」であることを指摘した。女性の人権擁護団体らは25日の国連の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」に向け、抗議デモを呼びかけている。

 担当相は夫や愛人など知人に殺害される女性の社会階層は「全域」に及ぶと述べ、貧富の差や地域の区別なくフランスで女性がDVの犠牲になっていることを指摘した。

 22日発行の仏パリジャン紙の調査によると、周囲の女性がDVを「受けているか受けた」と回答したのは30%、この問題で当局が「十分に効果的な対策」を取っていないと批判したのは75%にのぼった。

 一方、サルコジ内相は同日、1年前に結婚を拒否したため付き合っていたパキスタン人男性に焼殺されそうになったアラブ系女性の「勇気」をたたえて、フランス国籍を与えた。この男は本国に逃亡したが逮捕され、このほど、フランスに身柄送還されて殺人未遂で本格的な取り調べを受けている。

 フランスでは最近、女性の法的結婚年齢が15歳から18歳に引き上げられたが、担当相は女性がまず、自分に非があるという固定観念から「脱出する必要がある」と述べた。国営テレビ5などで10分間の短編PRを流し、女性の自覚を促すという。来年1月から電話による相談窓口を創設するほかDVから逃れるための一種の“駆け込み寺”の建設計画を明らかにした。
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フランスがいまだ男性優位社会だということを示すような話です。
女性のセゴレーヌ=ロワイヤルさんが大統領になればマッチョのフランス社会が変わるキッカケになるのでは……というフランス女性は少なくありません。社会党が効果的なDV対策を示すことで、女性の票を掘り起こせるのではないかと思います。