投稿者「那須 ゆかり」のアーカイブ

「王さまと王さま」入稿も終わり…

LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)をテーマにした絵本
『王さまと王さま』(原題「Koning & Koning」オランダ語)の入稿も終わり、
8月24日の週には書店に並びそうです。
同じくLGBT関連の既刊絵本『タンタンタンゴはパパふたり』は2008年に刊行。
テレビで取り上げられたり、文科省からの性的少数者への配慮を求むという通達が出て以来、
学校図書館や自治体からの注文も地道に相次いでいて、こういうテーマの絵本は少ないんだなあと実感していたので
ポットでは2冊めとなる絵本『王さまと王さま』の刊行を決めたという次第。
作者はオランダのふたりの女性で、なんとこれがはじめての絵本制作だったそうだが、
いまや英語、ドイツ語、スペイン語、ポーランド語、デンマーク語、チェコ語、カタロニア語、
フリジア語(オランダ・ドイツのフリースラント地方の言語だそう)など日本語もいれると
9言語にも訳されている。世界で読まれてるんですね。
どう売れていくか楽しみです。

掃除番長

私が座っている席は空気のたまり場で、ものすごく暑い。
今日は掃除番長交代日で、その月の掃除番長は、クーラー掃除をしなければならない(もちろん番長なので、人に命じてもいい)。

というわけで、本日クーラーのフィルターが掃除中なため、
汗をダラダラかきながら、仕事をしている。

本の発売日の設定が悩ましい

5月25日を一応書店発売日と決めた『群像の時代』
いよいよ書店やインターネット書店で発売が始まっています。
電子も二つの書店で配信が始まりました。

紙の本のほうは、今日時点でインターネット書店ですぐに買えるのは
丸善ジュンクhontoTRCブックポータルでした。
アマゾンにはまだ入荷していない模様(あくまでもデータ上ですが)。

ジュンク堂書店でははやくも先週末から入荷しはじめ、発売がはじまっています。
紀伊國屋書店でも今週あたまくらいから発売されているようです。

取次には同じ日に本を納品していますが、
ポット出版では委託ではなく注文のみで対応していて、
取次の出荷日次第で、各書店に本が届く日はバラバラです。
書店は本が届いたら並べはじめますから、書店発売日はあってないようなものです。
(もちろん決めた書店発売日にいっせいに販売を開始するという本も大手の出版社の本にはありますが)

書店発売日をいつに設定するのがいいのか、いつも悩みます。

余裕をもって発売日を遅く設定すると、
書店では発売が始まってるのに、たとえばアマゾンではずっと予約中のまま、なんてことが起こります。
アマゾンは出版社が決めた書店発売日に合わせて予約→販売を切り替えているので。
ちなみに、ここのところ、アマゾンへの入荷が遅いなあと感じている。

というわけで、まずは現状を把握しようと、
この『群像の時代』がいつどこの書店で発売がはじまるのかを現在進行形で調査中であります。
調査をしたからといって、一斉の発売日にできるわけではないのですが。

電子のほうは、Google books楽天Koboで販売が始まりました。
こちらも順次、各電子書店で販売が始まっていく予定です。

オウム真理教地下鉄サリン事件から20年後の本

あの日はいったい何が起きたのか、誰の仕業か、
まったくわからないまま不安な一日だったような記憶がある。

週刊誌の記者として、オウム真理教の数々の事件を取材されていた
古賀義章さんから、20年めの今だからこそ
「オウムとはなんだったのか」を問う本を出したいとお話をいただき、
3月20日を目指しての本作りが本格的にスタートしたのが今年の1月。
入稿前の一週間は修業のような日々でありまして、
24時間勤務というまるで20代のような仕事ぶりに
けっこう体力あるじゃんと自分をほめといた。

山梨の元上九一色村と熊本県元波野村にあった
オウム真理教の施設が解体される日まで現場に通い、
5000枚にもおよぶ写真を記録し続けた古賀さん。
今回は、膨大なネガ・ポジ写真から書籍に160点ほど収録した。

ネガ、ポジのデジタイズは、カメラマンの西川茂さんに依頼した。
西川さんが絶賛するシグマのカメラを使ってのデジタイズ。
西川さんによると、通常のカメラとはデータの情報量が比較にならないそうで、
確かに仕上がった写真の細部までの表現力はちょっとした驚きでもあった。

ポットの本はいつもはスタッフの山田や小久保、和田が手がけているが、
今回の書籍デザインは、縁あって鈴木一誌さんの事務所にお願いすることに。
鈴木事務所のスタッフの桜井さんには、休日、ポットまで出向いてもらって
作業してもらい、修業メンバーの一人として大いに苦労をかけてしまいました。
カバーデザインは鈴木一誌さん。
オビの写真はオウム真理教のプルシャで、
鮮やかな赤のオビがカバーの白に映える印象的な装丁。
書店でも目立ちそう。
最後は、鈴木さんと桜井さん、西川さんたちと印刷立ち合いもした。
(ついでにちゃっかりとポットスタッフを引き連れて、印刷所見学もさせてもらいました。
萩原印刷のみなさんありがとうございました。勉強になりました)

濃密な時間を経て、いろいろ勉強になった本だった。

なんとか20日に間に合わせることができ、
今日から順次店頭に並びはじめます。

書名は『アット・オウム 向こう側から見た世界』

今日はテレビ番組やニュースでもオウムの特集が予定されているようで
オウム真理教事件とは何だったのか、
ぜひこの本を手にとってみていただきたいと願ってます。

タキモトさんの夢に会いましょう。

もうすぐ『滝本夢絵日記』の発売です。

なぜ滝本さんはあんなおもしろい夢が見れるのか。
末井昭さんがオビのコピーに「抱腹絶倒摩訶不思議」って書いてくれましたけど、ほんとに摩訶不思議な謎。
ありえない。夢の天才が描いた夢日記は、夢本の名作になること間違いなしです。

本に収録した久住昌之さんとの対談で、
滝本さんが「夢を覚えておくのは朝目が覚めても目を開けないこと」って話していたので、
ここんとこ、試しているのですが、なんてことはない、目をつぶったままにしても、
そもそも夢を見たかどうかすら忘れてるんだから意味なし……。

私がしばしば見る夢は、エレベーターに乗ってたら箱ごと空に飛び出す夢。
そのバリエーションはいろいろあって、
エレベーターの箱がジェットコースターに乗っかったり、
箱だけで注に浮いたり……。

頭の中ではほんとかな、これって思いながら、
でも夢だとは自覚していない。
やっぱりエレベーター油断ならないぞっていう気持ちになるわけです。

ま、私の夢はどうでもいいとして、
ほんとに面白い滝本さんの夢をテーマにイベントもやります。
3月16日(月)下北沢B&Bで。
瀧本淳助×久住昌之トークイベント「ふつうはこんな夢、見ないよ」

みなさま、下北で滝本さんの夢に会いましょう〜。

脈拍と寿命

ヨーガで脈拍をはかったら、
1回めが60で、呼吸法をやったあとにもう一度はかったら53。
低い……。大丈夫か。

が、先生によると、
それは緊張感なく沈静化しているということで、
いいらしい。
そしてそういう人は長生きできるらしい。
長生きか〜。

そして先生は50を切ることもできるらしい。

インターン生と就職

今年8月9月にポットにきたインターン生の成績評価票なるものの提出を
すっかり忘れていて、教授から催促メールがきた。
いかん、いかん!

あわてて書類を探しだす。汗

紙一枚の簡単なものなんだけど、
人の評価ってむずかしい。
あ〜先生は大変だわ、とつくづく思った次第。

これまで3年間インターン生を引き受けてきましたが、
これも何かの縁、ということで、インターン生のその後は気になります。
希望どおりの就職ができたんだろうかとか。
なかなか就職が決まらなかったけど、
最近決まったと聞いて「ああよかった〜」と思ったり。

さて、今年のインターン生二人はどんなところを希望して
どんなところに入社するんだろう。
どうかうまくいきますように。

そういえば、ポット出版もスタッフを募集しています。
まだ閉じてない、はずです。
こちらです。→スタッフ募集

『聖ヒルデガルト』の夕べ

『聖ヒルデガルトの病因と治療』出版記念 講演と音楽の夕べ を
去る11月20日(木)に開催し、無事終了しました。
この日はあいにくの冷たい雨の一日でしたが、100名近い方々に来ていただき、
大成功でした。ありがとうございました。

近江楽堂という聖堂のような静謐な空間が、聖ヒルデガルトの沈黙の世界観と
重なりあって、言葉と音楽が静かに心に響く集中力の高い時間でした。

『聖ヒルデガルトの病因と治療』の編訳者、臼田夜半さんの講演のテーマは
「命の成り立ちと魂の働き」。
ヒルデガルトが魂のうちに見たヴィジョン(神の啓示)の話、
受精後5週間で魂が胎児に吹き込まれ、この魂が胎児を命あるものとする
というヒルデガルトの言葉を紹介しながら、
命とは何か、という深い問いかけがなされたお話でした。
ヒルデガルトの世界は、理屈や思考ではなく、魂で感じるもの。
二部では、その魂で感じる音楽がダミアン原田師によって演奏され、
一言ひとことを静かにゆっくりと話されるダミアン師の言葉と、プサルテリ、
シター、波紋音の演奏が響きあって、透明な時間が流れていたように感じました。

これまでポット出版で開いてきた出版イベントとは
かなり趣を異にした会で、新鮮な体験でした。

ダミアン原田師はパリ・エルサレム修道会の修道士で、世界遺産でもある
サント・マリー・マドレーヌ大聖堂のオルガニストを務められているそうで、
つぎはぜひパイプオルガンの演奏を聴きたいと思っています。

以下の写真は、当日の会の模様です。

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ダミアン原田師、ヒルデガルトの世界をプサルテリで

来る11月20日木に近江楽堂で開くこととなった「聖ヒルデガルト 公演と音楽の夕べ」
打ち合わせを兼ねて、ダミアン原田師と
『聖ヒルデガルトの病因と治療』編訳者の臼田夜半さんが
ポットに来てくれました。

ダミアン原田師は、プサルテリという弓奏楽器と鉄製の波紋を
おもむろにかばんから取り出し、その場で奏でてくれました!

初めて聞くプサルテリの音色。そしてヒルデガルトの音楽。
ヒルデガルトは沈黙の世界──。その沈黙の世界をプサルテリの繊細な弦が静かに表していくのでした。
この音楽を近江楽堂の響きの中で聞いたら、どんなふうになるのだろう。
ヒルデガルトの生きた12世紀の修道院に思いが巡っていきました。

波紋音は、さまざまな音階の音が鉄の中で響きあう幻想的な音で、
インドネシアのガムランの音楽が蘇りました。

「聖ヒルデガルト 公演と音楽の夕べ」では、
臼田夜半さんのヒルデガルトの世界についてのお話があり、
その後、ダミアン師の演奏です。
臼田さんのヒルデガルトの思想や哲学についての解説を聞いたうえで
ダミアン師の演奏を聞くことができるというのはさらにさらに深く
音楽が心に染みこんでくるのではないかと
いまからとても楽しみにしています。
ぜひみなさんのお越しをお待ちしています。

公演詳細は→こちらから

お申し込みは→こちらから

ちなみに、いま読みはじめた上橋菜穂子さんの『鹿の王』は
「人はなぜ病むのか」というのもひとつのテーマのようです。
同じ病いにかかっても死ぬ人もいれば生きる人もいる。
それはなぜなのか。
まさに『聖ヒルデガルトの病因と治療』の根幹の問いである、
「人はなぜ病むのか」に奇しくも通づるもので、
ヒルデガルドの本がちらちらと頭をよぎりつつ、読み進めているところです。