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お部屋88/怒り心頭の部屋 [2000年05月09日]

お部屋88
怒り心頭の部屋

 5月15日ぴったりに、「日本売春史雑稿」(まとめて、こう呼ぶことにしました)を終え、そのままこのHPをお休みにする計画だったのですが、予定が狂ってしまいました。「日本売春史雑稿」はあと9回続きます。これだけでも予定をはみ出してしまう上に、「創」についての原稿がありますしね。たぶん「お部屋100」まで続くかな。
 どっちみち期限通りに終われないため、今回と次回、ちょっと休憩を入れます。
            *
 「創」の一件は、「噂の真相」が喜んでしまっているようです。たぶん編集長でしょう。なんで岡留編集長は、「創」がああも嫌いなのかと長らく疑問だったのですが、私も今はその気持ちが十分理解できます。
 期待されると裏切りたくなるので、「創」に関する原稿を出すのをやめようと思っていたのですが、我が連載の最終回にわざわざ篠田編集長が言葉を書き添えているのを見て、またまたキレました。腹立つので、あの号は封も開いてなかったのですが、つい10日ほど前に、知人が教えてくれ、見てビックリ。なんで篠田氏は、こうまで次々と人を不快にすることをやるわけ?
 では、ここで、最終回に至る数カ月の経緯をお知らせしておきます(その前のゴタゴタは大変長くなってしまうので、そちらは改めてやります)
            *
 それ以前に篠田氏への不信感は十分に高まっていて、その不信感があった上で、まずは3月号掲載の原稿で、文章が無断で削除されます。出張が多い私にしてみると、ギリギリにゲラを送られても困るため、早め早めに原稿を渡しているのに、一向に改善されないままでした。この時も入稿の10日以上前に原稿を入れているのに、私が大阪に出張していた1月26日にゲラが送られてきていて、校了ギリギリで連絡がつかなかったので勝手に直したのFAXも入ってました。この場合は、いくら編集者が気に入らないとしても、原文通りに出すのがスジなんじゃないですか。倫理としても著作権法で言っても。連絡がとれなかったで済む話なんですかね。それでも私は済ませましたよ。
 削除された原稿は以下の冒頭の部分。

[込み入った議論をやると、またまた編集長に何言われるかわからないため、このところ他誌でも議論が盛り上がり始め、「さあこれからだ」という、このタイミングで本連載はリニューアルすることにした]

 これが誤解を招くというのですが、篠田さんが内容の変更を求めてきたのは事実です。本人はそういう意図ではなかったというでしょうが、編集長から、私の連載は[真意が伝わらない][単なるオヤジの居直りで言っているだけととられる][これ以上、売買春否定派を批判するのは気が進まない][同じことを畳み掛けるように続ける]などと言われたら、内容を変えるよう求めてきたと受け取って当然です。あくまで、そんなことは言ってないと主張するなら、私に送ってきた文書を公開すればいいだけです。
 削除した旨を伝える篠田氏のFAXには、連載終了の通告も書かれていました。上にあるように、その回で私は、次号からリニューアルする旨を書いていたのに、そのタイミングで連載終了とはひでえ話だと思います。リニューアルする旨は昨年の10月に伝えていたことです。その内容も教えてあって、それに対して何も言ってこなかったため、こっちは予定通りにリニューアルすることにして告知を入れたわけです。そんなん、とっくにわかっていることであり、告知までしているのですから、あえてそんなタイミングで連載終了って、嫌がらせでしかないじゃないですか。
 いくらなんでものタイミングですけど、連載打ち切りに文句を言える立場ではなく、書き手としては、その程度の評価と受け入れる以外に手立てはありません(連載終了の際に、ゴネる人もいるらしいですけど)
 中途半端なことになってしまい、たったの2回で打ち切りになった連載を、他の雑誌が拾ってくれるとも思えないので、だったら、せめてリニューアル前にやめた方がよかったのですが、告知をしていながら、最終回のお知らせもしないで終了するわけにもいかない。また、原稿が既に2本できていて、これを出さないのは、話を聞かせてくれた2人に対しても失礼です。取材の申し込みをしているのが他にもいましたし、前の連載で出そうと思っていて、取材を終えていたインタビュー2本分も、こっちで出す予定だったので、本当はあと半年くらいは続けたかったというのが本音です。
 しかし、連載打ち切りを通告されているのに、あと5回も6回もやらせてくれというわけにもいかず、せめて既に原稿ができている2回分だけでも出させて欲しいと申し入れました。
 それをあちらもすんなり承諾しました。そこで、取材を申し込んでいた風俗嬢に断りの連絡を入れ、既にできていた原稿を手直しして、4月号掲載分のリニューアル第一回目で、次号で終了することの告知を入れました。また、この時に最終回の原稿も同時に完成させて送っています。この時点では、篠田氏とのやりとりを公開しないでおく予定で、この最終回の原稿でも、すんなりと何事もなかったように終える文章になっていました。
 ところが、呆れたことが起きます。3月1日になって篠田氏からFAXがあり、[あと2回といわず4〜5回やって区切りをつけるということではどうでしょう。今回、新シリーズに入って2回で終了というのも唐突です][校了間際だったので、この提案を確認してからと思い、あと2回の部分を「近々」とさせていただきました]なんて書いているんですぜ。
 リニューアルを告げた途端に連載打ち切りを通告してきたのはあっちですから、連載終了が唐突なのは百も承知、というか唐突に連載終了を決定したのは篠田氏その人でしかなく、あと2回という話はこちらが頭を下げて申し入れた話でしかありません。[あと2回と言わず]って、なんだそりゃ。これではまるで私が一方的にあと2回で終わると言い出したみたいで、唐突なのは私のせいみたいじゃないですか。唐突だと思うなら、最初から、なんであのタイミングで連載終了なのかという話です。
 しかも、私はこの2回分の原稿を校了の半月前に一度に送っているんでずぜ。なんでもっと早く電話一本入れることができないのでしょうか。要するに、私がこの提案を蹴るわけがないと決めつけて、文章を勝手に直し腐りやがったわけですよ。こんなことが許されるの?
 しかも4、5回って何だ、一体。特に期限を決めず、「やっぱり継続しないか」という話だったらまだしも考慮もしたと思いますよ、他に書けるメディアもないライターとしては。しかし、何から何まで理解不能の人ですから、来月になったら、「やっぱり今月で終わりにしよう」なんて言い兼ねない。
 それを、あたかも好意であるかのように書いてくるのですから、こちらがキレるのは当然でしょう。人をバカにしすぎじゃないですかね。
 書き手が一定の計画のもとに交渉したり、インタビューしたり、原稿を書いている事情など知ったことではないとばかりに思いつきで連載打ち切りを通告し、思いつきで延期を申し入れ、思いつきで文章を勝手に書き換えることに対し、私は思い切り腹を立て、無論、その提案をお断りし、最終回の原稿の冒頭部分を書き換え、下の文章を添えて担当編集者に送り直しました。

[長い間お世話になりました。残念ながら、今回の篠田編集長の対応によって、気持ちよくすっきり終わるわけにはいかなくなったため、文章を変更しました。こっちを使用してください。文章の直しに関する交渉には一切応じません。それでもなおまたも改竄しかねないでしょうが、その場合はそれ相応の対応をさせていただきます。/写真は数日中に送っておきます]

 ここまで言っておかないと、何するかわかりませんからね。
 さすがに今回は勝手に文章を直すわけにはいかなくなった篠田氏は、別の呆れたことをやってくれます。皆さん、5月号を見てください。この号のためにわざわざ撮った写真を送ってあったにもかかわらず、篠田氏はその写真を掲載せずに、自分の身勝手極まりない弁明を掲載しているのです。
 私が[今回で最終回になることを前号で告知していたにもかかわらず、編集部に無断で文章を直されてしまった]と書いたことに対し、篠田氏は[具体的説明抜きの「無断で文章を直された」という冒頭の記述は誤解を招く]と書いています。ここまで書いてきたように、まさに[今回で最終回になることを前号で告知していたにもかかわらず、編集部に無断で文章を直されてしまった]のであって、どこが誤解を招くのでしょう。
 結局、篠田氏が言いたいのは、私に送ってきた言い訳の文書同様、私に対する好意が理解されなかったことが問題だったと言いたいらしい。サイテーだな、このオヤジ。
  [校了まで悩んだ末]ってことは、自分から連載終了を通告してから私に電話一本する暇もなくなる校了ギリギリまで、一カ月もずっーと悩んでいたんだってよ。そんなに悩むなら、その前に、連載終了を通告する段階で悩めって話です。こんなん何の言い訳にもなっておらず、文章を無断で直したことそのものに対する謝罪はありません。ギリギリまで悩むのは勝手ですけど、私にとっては、現に文章を無断で直された事実のみがあるのです。無断で文章を直したことを素直に認めて謝罪すりゃあいいだけなのに。
 それに対する弁明をするために、今度は写真を無断で外し、人の連載のケツにわざわざ自分の文章を載せる。何にも反省なんてしちゃいない。ただもう自分の善意が伝わらなかったことが悪いという話にしたいだけです。写真を外したことだって、善意なんでしょうね。どんな善意か知らねえけどさ。この篠田氏の姿勢は、今までもずっと一貫しています。
 この弁明の文書で[松沢さんの仕事を本誌は高く評価している]などと書いているのがまた腹立たしい。こういう文章を書いていると私に教えてくれた知人も、「いやらしい」と言ってましたが、ホントにいやらしい。高く評価している仕事に対して、[真意が伝わらない][単なるオヤジの居直りで言っているだけととられる][これ以上、売買春否定派を批判するのは気が進まない][同じことを畳み掛けるように続ける]などと言ってきて、リニューアルした途端に連載打ち切りにしたのはどなたでしょう。
 それでいて、やれ表現の自由だ、出版の倫理だのと論じているんだから呆れたもんです。人のことをとやかく言う前に、私の表現の自由や「創」の倫理を論じてもらいたい。
 数日前に「創」6月号を見て知り、もはや黙過すべきではないと判断し、やはり全経緯の原稿をここで公表することにしました。
 写真を郵送した際に、私は、この回登場してくれた、まりあちゃんのために、もう一冊掲載誌を郵送して欲しいともお願いしていたのですが、これもやってくれません。今までも、『風俗バンザイ』のモデル代を払って欲しいと何度も頼んでも無視され、読者からの手紙を半年経って転送してきたりという編集部でありまして、こんなことでいちいち腹を立てる気もせず、「まっ、忙しいのだろう」という程度に受け取っていたものですが、それでいて、カッコつけの弁明だけはしっかりやっていらっしゃる。しかも、写真まで外してさ。こんなん編集後記でやればいいことじゃねえか。最終回まで汚しやがって。
 さらに、最新号じゃ、編集後記で私のこのHPを[相当の曲解]だと決めつけている。よろしい。だったら、「創」の誌面でも読者が判断できるよう、最低限の情報を公開するのが筋でしょう。篠田氏が私に「売買春はもういいよ」と言ってきたこと、それを私がどう受け取って、どうあちらが弁明してきたのかを説明しなければ、曲解かどうか、判断しようもない。ここで認識のズレがあったとするのなら、こちらが担当編集者に伝えていたことを何ら聞きもしないで、私の連載内容に口出ししてきた、あの編集部の杜撰な意思疎通ぶりにも触れないわけにはいきません。また、どのタイミングで篠田氏が連載打ち切りを通告し、どのタイミングで私が原稿を入れ、どのタイミングで篠田氏が延長を申し入れてきたのか、また、二度連続、私の文章を無断で直し、続いて写真も掲載しなかったことについても、「創」誌面で読者に問わないわけにはいかないでしょう。
 5月4日、篠田氏は、このHPに関して、弁明(抗議?)の文書を送ってきました。また、翌日、ポット出版にも同じものが送られてきました。文章を書き換えたことに関しては、「創」誌面に出ていた弁明と同じで、何ら納得できることは書かれておりません。
 前に書きましたが、私は腹を立ててもあんまり持続しないんですよ。ある一線を越えた人に関しては種火が残るので、火がつきやすくなりますが、何らかの新たな刺激が加わらないと、過去のことで腹を立てるということはあまりないんですね。カーッとしても、スーッと忘れちゃいます。その点、宅八郎は、怒りを年単位で育て、憎悪という形で熟成したところで爆発するので、瞬間湯沸かし器の私とは腹の立て方が全然違う。
 篠田氏には、腹立たしさよりも、しょうがねえな、という諦めが先に立つところがあって、腹立ちもだいたいすぐに消えて、どうでもよくなってしまうのですが、こっちの腹立たしさが冷めそうになると、素晴らしいタイミングでその腹立ちを再燃することをやってくれます。では、その期待にお応えするとしましょう。
 翌日私は以下を送りました。

[提案です。直接やりとりをしたところでもはや進展はないでしょうから、今回のFAXをそのままHPで公開させてください。そちらの言い分がそのまま出るのですから文句はないでしょう。
 このあと用意している、これまでの全経過説明の原稿では、篠田さんが送ってきたFAXの要旨のみを出す予定なのですが、これも全文出した方がいいかと思われます。もちろん私側の文書も全文出します。書き直すのは面倒ですし、間違いが出る可能性があるので、今までの文書をポット出版にメールで出しておいていただけると助かります。誤字脱字の類いは直していただいてもかまいませんけど、あとはすべて原文通りでお願いします。
 また、今回の編集後記だけを見ると、あたかも私が一方的に曲解しているように取れるため、こちらの言い分も誌面に載せるよう要求いたします。前号にて、こちらが送った写真を掲載せず、あのような弁明をしたことについての批判もさせていただかないことには気が済みません。あとは読者の判断に任せればいいだけでしょう。
 なお、これについての回答も原文そのまますべてHPでUPすることもご了承ください]

 回答が届き次第、ここでお知らせしますが、この翌日、篠田氏はFAXと同じ文書をさらに郵送で送ってきました。もういいっいすよ、全部公開して、読者に判断を委ねましょうや。
            *
 ここに書いたように、最終回までの数回の経緯を見ていただけるだけで、如何に無神経な人か、ご理解いただけると思います。これを理解した上で、ここに至るまでの全経緯をお読みいただけると、なお一層お楽しみいただけましょうから、今回の文章は、今後もずっとUPしておきます。

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