2005-04-13

映画『Hotel Rwanda』……ルワンダ大虐殺を描く……

 80万人以上の人々が抹殺されたといわれているルワンダ虐殺から今年で11年になる。

先日、フランスでも公開された『Hotel Rwanda』を鑑賞した。94年4月に同国の大統領が何者かの手によって暗殺されたことによって、悲劇は始まる。国民の85%を占めるフツ族はツチ族への殺戮を呼びかける。

同映画の主人公はルワンダの首都にある四つ星ホテルの副支配人として働くポール(フツ族出身)。支配人が、動乱が起きてから国外に脱出した後、彼がホテルの運営を行う。
国連軍が当時、駐屯していたのだが、ツチ族へのジェノサイドが続く中、戦闘が激化したことを理由に、途中で撤退する。

映画では国連の無力さも告発されている。

ただ、コソボやソマリアの例もあるように、人道を理由にした軍事介入には限界がある。タフな仕事とならざるをえない。たとえ国連軍が駐留し続けたら、事態がはたして好転しただろうか。心許ない限りである。