2013-04-15

公正な時代 ~力から法の支配へ~

日本で保守論壇を分断したイラク戦争から今年で10年になる。

「自由と民主主義を護る」
「独裁制を打倒する」

為と、開戦派は声高に主張した。

戦争終結後の『フィナンシャル=タイムズ』インタビューで
ジャック=シラク法国大統領(当時)は

「正当性を欠いた戦争は、たとえ勝利しても、正当性を獲得することはない」

と語った。

同時にイラク戦争中のサンクトペテルブルクにおける講演では
シラク大統領はこう述べている。

「テロや大量破壊兵器の拡散といった新たな脅威に対する私たちの闘いは、私たちが守り抜くべき原則を尊重して行わなければならない。法の尊重は民主主義にとり真の力である。法の尊重は弱さの告白ではない。これは道徳的、政治的な制約であり、物事を効率的に進めるための要素である」

「民主主義の諸価値に従えば、国際的な行動は異論のない集団的な規範を拠り所とすべきであり、力の行使に法的な規範を与える国際法への依拠を伴うべきである。いかなる国際秩序も、力の論理の上では永続的たりえないのだ」

今もなお、正統性・正当性の重みを感じさせる箴言である。

イラク戦争に賛成した知識人や政治家は、いまもなお、ブッシュ・アメリカの“正義”を支持しているのだろうか?1