2006-06-16

うぎゃっ

沢辺社長が日記に書いたことが、一部で話題になっているようだ。自分に関わることながら、もうすっかり忘れていたので、最初、いったい何のことやら他人事のように読んでしまった。そうか、そんなこともあったっけ、って。

腹を立てる出来事は日々あるのだけど、すぐに記憶から消えてしまうのだ。いや、自分が寛容な性格だとか、達観してるとか言いたいんじゃなくて、次々に不愉快な件が起きるので、記憶力が追いついていかないの(笑)。よく仲良しのオカマに、「あんた、あの人のこと、あの時あんなに怒っていたのに、もう覚えてないの!?」って呆れられるのだけど、本当によく覚えていない。ときにフラッシュバックすることもないではないが、目の前にあることに腹を立てるのが精一杯で、過去は水に流して、ではなく、勝手に流れていってしまうのだ。

悪いことばかりでなくて、誰々に誰々を紹介したとか、仕事の便宜を図ったとかいった、場合によっては人に恩を着せることができるネタも、すっかり忘却していることが多い。この前もエスムラルダがバディに、伏見が誰々を紹介してくれて…、みたいな原稿を書いていたのだけど、その事実すら思い出せない。なんかとても損をしてる気分になったわ。いったいどうなってるんだ、この脳みそ。っていうか、そろそろ若年性認知症の不安さえ感じます。

2006-06-14

Let it be

paul.jpgQJrを制作するといつも、出版後ひとしきり荒れることになるのだが、今回はゲラも上がっていない段階で、すでに気持ちが荒んでいる。ちょっと負荷をかけすぎたか。いろんなことにいいかげん愛想が尽きたのか。いや、なにより自分に嫌気がさしたのかもしれない。vol.2の出来は胸を張れるものだけど(遺言にしていいくらい)、ちっとも高揚感が生じない。←こんなこと書いたらパブに悪影響?

どうしたもんかなあと映画鑑賞にかまける日々。で、レンタルビデオに置いてあったポール・マッカートニーの「BACK in the USA TOUR」のDVDを借りて観たら、これがツボにハマった。東京ドームでナマでも堪能したライブなのだけど、やっぱりビートルズはいい。オカマにはビートルマニアが少ないので、話しの合う友達がいないのだが、同時に借りてきたジャネット・ジャクソンの口パクばっかりのライブよりなんぼ感動的か。とくに「Let it be」には心癒された。ホント、いまの伏見の心境は、let it be(なすがままに)。

■ 有料メルマガ【ゲイバァ伏見】はまだまだご応募受け付けております。すでにご予約いただいた方には、後日、まとめて返信いたしますので、しばらく放置プレイをさせてください。すみません。
*予約先/gaybarfushimi@yahoo.co.jp ←ボーナス払いで即決!!

日々営業

shibuya.jpg『男子のための恋愛検定』の書店営業に行ってまいりました。新宿、池袋、渋谷と、編集者と営業の女史二人と回り、書店員さんにポップを渡し、サイン本をつくり、現場の声を聴かせていただきました。本というのはあくまでも商品なので、誰がどういう動機で購入しているのか、書店でどんなふうに手に取られているのか、それを知ることは書き手にとっても勉強になることです。独りで書いていると、どうしても作業が自己満足に陥りがちですから、こういう機会は非常に大事だと思っています。

意外なほど書店員さんたちが拙著を読んでくださっていて、恐縮しました。本当に彼ら、彼女たちは本を売ることに真摯です。中には学生時代から伏見の本を読んでくれていたという担当の方もいて、感動しました。伏見のように細々と出版活動をしていると、自分の書いたものが誰かに読まれているという実感を持ちづらいのですが、たまにこうした声を聴くと、あぁ、ちゃんと届くところには届いているのだなあ、と安心します。おかげさまで充実した一日を過ごすことができました。

2006-06-04

映画『ポセイドン』

poseidon.gifたしかに約二時間、飽きずに楽しめます。ハラハラドキドキは止まらないし、CG映像は大迫力! 入場料の分は十分元を取った気分になれるでしょう。

だけど、オリジナルのような名作かというと、そうとは言えない。『ポセイドン・アドベンチャー』は登場人物のキャラが丁寧に描かれていたし、なにより一人ひとりに魅力がありました。太った老婦人とか、元パンパンのお姐さんとか、妙に頑固な神父とか……その人間性が記憶に刻まれました。今回の『ポセイドン』にはそういう余韻はありません。

それと、ラスト、船を脱出した後のCG映像が急にしょぼくなってしまったのは、いったいなぜ……?

2006-05-30

映画『トランスアメリカ』

transamerica.jpg男から女へのトランスセクシュアルが主人公、というので、もっとマニアックな内容かと思っていたら、全然ポップな映画だった。誰もが楽しめる、笑いあり、涙あり、切なさありの家族のロードムービーだ。脚本が実によく練れている。『ブロークバック・マウンテン』といい『トランスアメリカ』といい、クィアな題材から「名作」が生まれてくる昨今のハリウッド映画。

時間ギリギリで試写室に入った伏見は、プログラムも確認せずに観ていたため、後で、本物のTSが演じていたと信じていた主役が、実は女優がやっていて、なおかつテレビドラマ『デスパレートな妻たち』のリネットだったことにビックリ。思わず、帰りの京浜東北線の中でプログラムを落としてしまった。それくらい彼女の演技は完璧で、女性が真似ているとは想像できなかった。

男娼でジャンキーの息子役を演じたケヴィン・ゼガーズくんは、なんともセクシーでなまめかしく、そのプリンプリンのお尻に悩殺される。ついでに配給会社の前説の男の子もかわいかったので、この映画は超お勧め!! シネスイッチ銀座で7月下旬に公開予定。

2006-05-29

ロシアで同性愛者らが襲撃される

moscow.jpg尾辻かな子さんのブログから。

「2006年5月27日、モスクワで初めての同性愛者らによるパレードが行われる予定でしたが、市長はパレードを許可しませんでした。パレードの代わりに献花等の集会を行いましたが、宗教団体、極右団体、そして警察当局が参加者を攻撃しました。警察は約120人を拘束したそうで、怪我人も出ています。人権を求める平和なモスクワ・プライド集会を暴力で潰したことは、重大な人権侵害です……」

詳しくは尾辻さんのブログに飛んでもらうとして、暴力で言論を封じ込めようとする動きは看過できない。私、伏見憲明も断固抗議します。

http://blog.so-net.ne.jp/otsuji/

昨年、タイのクィア・スタディーズの会議に行ったときも、中国からの参加者が国内の同性愛者への取り締まりについて訴えていたが、ロシアも民主国家になったと言いながらこのやりよう。まったくこの手の非民主的な国には困ったものです。とはいえ、日本だって時代の風向きが変わればいつどうなるかわからない。こういうことを考えると、いくら今日本社会が緩いとはいえ、年に一回くらいパレードで同性愛者の存在を大規模にアピールしておく必要はあると思う。

政治的なことを言うとすぐにアレルギーを示す人が少なくないけれど、過剰な政治嫌いって、子供っぽいよね。

いただいたCD『体育総進撃』

cuts_1.jpgゲイミュージシャンというくくりが適切かどうか疑問ではあるが、ゲイシーンで人気のミュージシャン、体育CutsからCDをお送りいただいた。キッチュでノリノリでポップな音楽がいっぱい詰まっていて、一日中聴いている。Cutsくんの声は艶っぽくて、狂気を孕んでいて、聴いていると嗜癖しそうになる。

伏見は写真のアルバムの他に送ってもらったシングル『ぶっとばせ!パトロン』が大のお気に入り。一般のチャートでもヒットしそうなキャッチ−なメロディと詞にやられてます。秋にはメジャーデビューするという体育Cuts。大スター目指してがんばってほしい!

●体育Cuts『体育総進撃』『ぶっとばせ!パトロン』
http://www2.odn.ne.jp/~haj65670/

2006-05-28

いただいたご本『交換』

koukan.jpg高見順賞を受賞して益々精力的な相澤啓三氏の最新詩集。

詩を読む習慣がまったくない伏見は、言葉をたどってもどう理解してよいのかわからないのだが、「ほとんどブルーな快楽」という一篇には思わず笑みがこぼれてしまった。愛はいいっスね。

世界はいつも絶望に満ちているから、信じられる言葉が必要だ。言葉だけが希望になる瞬間にこそ、詩が立ち現れるのかもしれない。

● 相澤啓三『交換』(書肆山田) 2500円+税

2006-05-26

よく見る夢

「こんな夢を見ました」みたいな話しはナルシストっぽくて好きじゃないんだけど……最近どうしたわけだか、学校を卒業できなくて焦っている夢をよく見る。音大付属だった高校時代と、大学時代の2つのヴァージョンがあって、夢の中でマジ頭を抱えている伏見。でも実際は、卒業が危ぶまれるほど成績が悪かったことはないのだ。なのに、なぜ、こう頻繁に「ヤバ卒業できないー!」と汗をかきながら目覚めるのだろうか……。

2006-05-24

ふぇらがま

badi.gifという笑パブがあることをバディ(写真)の広告で知りました(笑)。「フェラガマ」ではなく「ふぇらがも」でもなく、ましてや「フェラガモ」ではありえず、「ふぇらがま」。その語感の場末っぷりがたまらない。

と言葉遊びをしている場合でなく、「フェラ釜」は深刻さを増してます。これまで「フェラチオでのHIV感染は、まずないだろう」てな見方が強かったわけですが、最近、口内射精のないフェラチオでも感染していた事例が見つかったとのことで、もはや気軽にチンコをくわえることさえままなりません。もちろん、フェラチオでの感染は、コンドームなしのセックスに比べたら相当可能性は低いにしても、楽観はできない。「フェラ釜」ばかりでなく「フェラ娘」も同様のリスクがあるわけで、担当編集のSH女史にも検査を勧めてみました。淫乱界の戦士たちには生き難い時代でございます。

ゴムなんかくわえられねーよ、という向きのために、我慢汁対策で、鈴口だけを封じ込めるニップレス?とかが開発されると、売れるかもしれません。しかし、竿や根元に雁フラワーがあったら!?←しつこい

2006-05-23

『ダ・ヴィンチ・コード』にしてやられる

monalisa.jpeg原作は読んでなかったのですが、映画業界のみならず、出版、テレビ、旅行業界まで巻き込んだ大騒ぎだけに、大いに期待して観に行ったら……。たしかに全世界一斉公開にするしかないでしょ、てな作品だった。あれじゃ、初動で儲けるしかないよねえ。暗殺者くんの、一人マゾ・プレーが面白いくらいで(笑)。

やはり伏見の、人生で感動した映画ベスト3は、1位『ブロークバック・マウンテン』、2位『エクソシスト』、3位『サウンド・オブ・ミュージック』のまま! 2位を出すとみんな笑うんですが、ナニカ?

2006-05-22

建前をバカにできんぞ

kentei.jpg『男子のための恋愛検定』を書いた動機の一つのは、大人が建前を語るのは結構大事なことなのではないか、という問題意識です。やっぱ世の中、建前がなかったら成り立たないわけで、それが他人とのクッションになっている面は無視できない。なんでも本音、つまり欲望そのものをぶつけあっていたら、関係も社会も成り立たなくなってしまう。

伏見の人生にとって何より大切なのは自由です。もう絶対的に自由が重要(子供の頃からそのプライオリティはまったく変わらない)。だけど、自由は「本来ならばそこにあるもの」ではなく、「他者や社会との緊張の中でどうにか確保するもの」だと考えています。

●伏見憲明『男子のための恋愛検定』(理論社) 1200円+税
書店に行くのが面倒だという方はアマゾンでご注文ください。←なぜか命令調

2006-05-16

中国人にグリグリ

asa.jpg今朝も新宿から朝帰り。

深夜二丁目で仕事を終え(店子ではない)始発まで時間があったので、新宿駅近くのマッサージ店で鉛のようになった肩をもみほぐしてもらう。この店、何度か行っているのだけど、店構えの怪しさのわりにマッサージ師にハズレがない(ハズレまくりなのは二丁目の○○よ!)。ニキビ面の中国人青年、チン君(勝手に命名)に激しくグリグリやられて、至福の時。チン君、玄界灘みたい!

それにしても、いったい何のためにこんな肩が凝るようなことをしてしまうのか。中年オカマの業の深さゆえ? でも人様の見せ物になった上に、自腹で高いマッサージ料を払うのはなあ……

2006-05-13

アイデンティティ懐疑はもうよろし

karakara.jpg岩波書店が最後の(思想的な)力を振り絞って?プッシュしている柄谷行人著『世界共和国へ』を読んだ。非常に刺激的な内容で考えさせられるものがあったのだが、そこに以前、上野千鶴子編『脱アイデンティティ』を読んだときに伏見が素朴に思った疑問が、思想的な文脈で主張されていた。いや、もちろん柄谷氏はあの本に向けて反論しているわけではないのだけど。

「カントによれば、統整的理念は仮像(像)である。しかし、それは、このような仮像がなければひとが生きていけないという意味で、「超越論的な仮像」です。カントが『純粋理性批判』で述べたのは、そのような仮像の批判です。その一つとして「自己」があります。同一であるような自己とは仮像です。ヒュームがいうように、同一の自己は存在しない。たとえば、昨日の私は、今の私ではない。それらが同じ一つの私であるかのようにみなすことは仮像である。しかし、そのような仮像は生きていくために必要です。今の私は昨日の私と関係がないということでは、他人との関係が成り立たないだけでなく、自分自身も崩壊してしまう。だから、同一の自己が仮像であるとしても、それは取りのぞくことができないような仮像なのです」

これって、野口勝三氏のクィア理論批判に通じる論旨ですね。大学でジェンダースタディーズとかを学ぶとみんな、アイデンティティ懐疑みたいな方向に(制度的に?政治的に?)導引されてしまうのだけど、いつまであんなことやってるのかねえ……。バトラー祭り?(笑) どうせなら、もっと論理的に野口批判とか柄谷批判とかを展開すればいいのに。まあ、そんな勇気もないのだろうけど。

2006-05-12

朝帰りの興奮

night.jpg昨晩は取材の流れで、どうしたわけかエイズ対策をやっている行政関係の皆さんと二丁目で飲むことになった。そこでこれまで官僚に対して偏見を持っていた自分を深く恥じた。皆さん、優秀なばかりでなく、思考も柔軟で、驚くほど仕事に情熱を持った人たちだった! エイズ問題に関して、本音では半ば諦めかけていた自分を反省した。いまこれだけ行政の人たちがやる気になっていてくれるんだから、ゲイの自分が努力しなくてどうする、と。

そして改めて、社会運動にある観念的な対抗主義が無意味であることを痛感した。建設的な批判や抗議はあって然るべきだが、コンセンサスの政治こそ重要だ。左翼的な情緒を満足させようとするムーブメントは百害あって一利無し。

深夜までみなさんとごいっしょしていたのだが、始発で帰るときも興奮覚めやらず。目から鱗の夜であった(酒席のことなんで、詳しくは書きませんが)。

2006-05-05

半年で100万カウント

伏見憲明・公式サイトに新装開店(2005.11)して半年が経ちました。オペレーターの日高先生に、デザインもプチ改装してもらいました。わかりました? 以下はカウントについて。

死に体だったメイキング・オブ・QJrのサイトは、それでも毎日500カウントくらいあったのですが、伏見サイトにリニューアルして更新をはじめると、すぐに3000/日くらいになり、横ばいに。12月末、『同性愛入門』のネット公開でゲイメディアを中心にパブをしていただいた結果、一気に17000/日カウントに上昇。しかし、当然のことながら流入した人の多くはすぐに立ち去り、どこで底になるのかと見守っていると、先月くらいに4500/日あたりで減少が止まりました。そしてそこからまた上がってきて、先週は6527/日まで回復、という流れになります。

カウントは更新の頻度が高ければそれなりに上がるし、記事としては日記的なもののほうが受けがいいようです。すでに媒体に発表した原稿をアップロード(無料公開)しても、それほどのありがたみがないようで(まあそうだよな)、かえってカウントが落ちる。ネットでは内容よりもリアルタイムな感覚を共有することが大事なんだと、朧げながらわかりました。客筋的にはどうなんでしょう。ゲイの方が多いとは思いますが、それに加えて、伏見本の一般読者、出版関係者……という感じでしょうか。カウントがこれだけあると(月にすると15万カウント、ちゃんと計算していないけど、半年で100万カウントくらいになっている)、有料メルマガ化して閉じるより、その影響力がどうなっていくのかを見てみたくなり、まだこのままでいこうと思っています。

ただ、あんまり暖簾に腕押しだと更新のモチベーションが下がるので、みなさん感想など送ってくださいね。冷ややかに見ている来訪者ばかりではない、と信じたいのですー(笑)。感想メールはこちらまで。

2006-05-04

Act Against Homophobia

otuji.jpgというキャンペーンを大阪府議の尾辻かな子さんたちがはじめた。伏見も応援メッセージを寄せさせていただいている。キャンペーンの内容等については以下のブログをご覧ください。
http://actagainsthomophobia.txt-nifty.com/blog/

尾辻さん、やる気もアイディアもあっていいですねえ。自戒を込めて言えば、どうも活動家って、何かに文句をつけて情緒的な満足を得る、とか、自己実現のアイテムとして運動を利用する、とか、自分の人生の不全感を反差別で解消しようとしている、といったタイプが少なくないけど(偏見?)、彼女は違う。ちゃんと身のある成果を得ようとしている。さすが政治家だけあって、理念と現実を足して2で割って行動できるところが、これまでの女性活動家にはない点ではないだろうか。伏見も微力ながら応援していきたい。

ちなみに、尾辻さんには、次号のQJrに「レインボートーク2006」を終えたところでのビジョンをご寄稿いただいている。

2006-05-03

映画『セキ★ララ』

seki.jpg職業柄、いろんな配給会社から毎日、試写状が送られてくるのだが、なかなか会場に伺うことができない。とくに映画ファンじゃないので情熱がないこともあるが、何分、荒川の向こうに住んでいるがゆえ、試写を観ようとすると半日がかりになって、タイミングが難しいのだ。この『セキ★ララ』もお誘いいただいていたにもかかわらず、上映日を逃してしまった。だけど、監督の松江哲明さんのご配慮で、今回特別にビデオを拝見することができた(←偉い映画評論家みたいでいやらしい)。

松江さんとは「クィア・ジャパン」の旧シリーズの座談会に登場していただいてご縁がある。キムチが食べられない在日3世として、自身のアイデンティティを探った『あんにょんキムチ』を監督された頃で、ゲイの伏見と、部落の角岡伸彦さんらと差別とアイデンティティをテーマに議論をしたことがある。

今度の作品も在日や中国からの留学生などが主人公で、アイデンティティをめぐるドキュメンタリーになっている。それもAVの撮影がらみで。そこがいい。伏見の持論は、人は上半身ではなかなかつながれないけど、下半身だったらすぐに仲良くなれる、というもの。伏見のふだんの会話がチンコケツマンコに終始しているのも、何かと対立しがちな価値観や政治的な立場に触れないように気を配っているからである(ホントか)。

この作品を観ていると、やっぱ性愛って人と人を結びつける媒介としてすばらしい、と実感する。セックスシーンもなかなかエロくてよろしい(とくにAV男優の花岡じった氏の中年の腰つかい)。人はその瞬間においては、国境やアイデンティティを溶解させることができる。それは可能性だ。日韓両国の関係も今、上半身(竹島)から解決しようとすると益々こんがらがってくるけど、下半身(ヨン様)から付き合おうとすれば濡れ濡れなんだよね。セックスまんせー!

*『セキ★ララ』の上映は、6/3からレイトショーでシネマアートン下北沢で。5/27〜6/3には松江監督の『あんにょんキムチ』『カレーライスの女たち』もリバイバルレイトショー上映されるとのこと。

2006-05-02

日本一美味しいちゃんぽん屋

chanpon.jpg前にエッセイにも書いたことがあるのだが、伏見が二丁目でいちばん通い詰めているお店は、どのゲイバーでもなく、長崎亭さんになる(写真)。もう四半世紀もこちらのちゃんぽんのお世話になっているのだ。あの美輪明宏さんも故郷の味を求めていらっしゃるようで、伏見も以前お姿をお見かけしたことがある。長崎にももうなくなってしまった伝統の味を引き継いでいる店だ。

最近、店主のおばさんの都合で店を開けていないこともままあるで、しばらくタイミングが合わなくて食べ逃していた。先日、数ヶ月ぶりに暖簾をくぐることができたのだが、そのときにおばさんに聞いた話しによると、このお店、なんとテレビドラマの「夜王」のロケに使われていたそうな。伏見はそのドラマをすっかり見逃していたので、DVDになるのがいまから楽しみ。

二丁目にお越しの際には、ぜひ一度は食べてもらいたいお店だ。安くて美味しい名物ちゃんぽんをご賞味ください。

2006-04-30

ゲイマーケットの認知?

seiko.jpg日経新聞にLGBTマーケットについての大きな記事が出たのも驚いたが、アゲハのゲイナイトで松田聖子がシークレットライブを催したというニュースにも感慨深いものがあった。ついに日本でもゲイマーケットが意識されはじめてきた? ユーミンナイトに降臨した松任谷由実といい、アゲハの聖子といい、斜陽のディーバが最後の杖に頼む程度には、この国にもゲイマーケットは存在しているのかもしれない。